NBA 開幕前プレビュー ピストンズ


NBA開幕プレビュー

初noteです。NBA好きが好きなようにNBAについて語ります。
今回から30チーム プレビューしていきます。
第1回はピストンズです。

ロスターの振り返り


PG カニングハム/サッサー
SG アイビー/ビーズリー/THJ
SF アーサー/ホランド/ウェンデルムーア/クリントマン
PF トバイアス/スチュアート/フォンテッキオ
C  デューレン/リード

新加入 ビーズリー/THJ/ホランド/クリントマン/
         ウェンデルムーア/トバイアス/リード

期待したいこと

エースのカニングハムと若手C デューレンのツーメンゲームを中心に組み立てた昨季のピストンズ。
状況を見ながらプルアップ、インサイド合わせでオフェンスを組み立てるカニングハム。そこに堅実なスクリーンから非常に確率の高いインサイドの押し込みをしてくれるデューレンは欠かせない存在となりました。
しかし課題となったのはカニングハムが展開した後のシューティング不足でした。

23-24   カニングハムのパスから3P(0.5本以上)
           ボグダノビッチ 41.7%
           フォンテッキオ 36.4%
           サッサー          34.5%

昨年カニングハムからのパスで撃った3Pのうち、40%を超えたのはボグダノビッチ(ニックスへ)のみであり主力として出ていたアイビー、トンプソンは20%台、スチュアートも30%と苦しいものがあります。

そのため昨年3P41.3%のビーズリー、それなりに堅実なシュート力を持ったトバイアスの補強に動きました。
その他、爆発すれば恐ろしく決めるTHJ、昨年度3P40%のフォンテッキオ、サマーリーグでシューティングに魅力を感じたドラフト2巡目、クリントマンと、とにかくシュート力を第一に補強した感満載です。

ドラフト5位ではホランドを指名しました。
サマーリーグでもポテンシャルの片鱗を見せており、速攻のフィニッシュや身体能力を活かしたDFはNBAでも既に戦力として使えそうなものを持っています。
エースムーブをさせてもドライブの鋭さは光るものがあり、6ft8というサイズも相まって将来のエース候補としての期待がしたくなるプレーを見せてくれました。

昨年5位のアーサー、トバイアス、そしてホランドとディフェンス力のあるウィングも揃い、オールラウンダーのカニングハムも相まってディフェンスチームとしての期待も高まります。

不安なこと

ネガティブ面はオフェンス、ディフェンス共にはっきりしているピストンズ。

オフェンス面ではスペーシングです。
数々の補強は行いましたが、ドラフト上位で指名したアイビー、アーサー、ホランドは揃ってシュート力にかなりの不安がある選手達です。
また3人ともインサイドへのドライブフィニッシュが多いだけにデューレンも合わさってインサイド渋滞は昨年よりも酷くなる可能性があります。

せっかく補強したトバイアスの1om1のオプションもスペーシングが良くなければ効力が増すとは考えづらいものがあります。

スペーシングを意識し、カニングハムとデューレンのツーメンゲーム、トバイアスのオプションを活かすことが出来るのかは今年のピストンズの大きなテーマとなりそうです。

ディフェンス面ではガード陣のDF力です。
ビーズリー、サッサー、THJとお世辞にもDF力が高いとは言えない選手が多くいます。
特にこの3人はスピード対応をかなり苦手としており、相手のガードへハードチェイスを行える選手の不足が明確となっています。
サッサー、そしてアイビーがより相手ガードについていける成長を見せる必要がありそうです。

Xファクター

ピストンズの今年を左右するのは

ジェイデン・アイビー

です。昨年は一時期スタメンからも外れるなど、ややモンティのやりたいことに合っていなかったアイビー。
ビッカースタッフは丁寧なセットを組んでプレーさせるタイプではありませんがアイビーの爆発力を活かすという意味ではモンティよりも可能性のあるHCです。
チームの中でもトップのスピードから繰り出すドライブは誰にも真似が出来ない特徴であり、本来もっとオフェンスの中心にならなくてはならない存在です。ディフェンスも決して悪くは無く、今年のガード陣の中では頼られる存在になるかもしれません。

しかし今年はホランドがやって来ました。ドライブを含めたエースムーブという意味ではやる事が被っており、アイビーには無い、サイズを活かしたディフェンス力も兼ね備えています。
今年の結果次第ではエース候補の座がハッキリと奪われてしまう可能性もあります。

チームの方向性次第では放出候補にもなりかねないアイビー。
今シーズンのアイビーのプレーは良くも悪くもチームの向かう方向を左右するでしょう。

まとめ

ピストンズは今年もプレーイン圏内に来るのは簡単ではありません。
若手が多かったり、不安定なプレーが多い選手がいる中、チームをまとめるのはとても難しい...

しかしカニングハムがMAX延長をしてくれたことは非常にプラスに捉えるべきであり、カニングハムのためのチーム作りを出来る状態にあります。

本人もチームも遠回りしている感は否めませんが、今年こそはチーム作りが進んでいくことを期待してシーズンを見ていきたいと思います。



余談
カニングハムのチームを作るにあたって1番の不安はフロント。グライムスを出したのは見た目以上に訳が分からないし、HCが戦術よりもフィジカルを重視しがちなビッカースタッフというのも不安があります。
カニングハムはかなりのオールラウンダーなのでどんな戦術でもある程度対応はすると思いますが、カニングハムが何をすればいいか迷い出したら注意が必要です。



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