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体感できる光の着色『マティス 自由なフォルム』展行ってきた

2021年の延期発表を経てようやく開催


開催概要

開催概要
マティス 自由なフォルム
会期:2024年2月14日(水)~5月27日(月)
休館日:毎週火曜日※ただし4月30日(火)は開館
会場:国立新美術館 企画展示室 2E
開館時間:10:00 ~ 18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで※入場は閉館の30分前まで

マティス 自由なフォルム 展覧会サイト

私と作品

インテリアブログから《Le Platane (低木)》を知り、その後しばらくして(2021年)本展のマティス自由なフォルム展(その時そんな名前だったか覚えていない)を楽しみにしていたが例のアレで開催延期でがっかりした。2022年の西美『ピカソとその時代展』でようやくマティスの絵を生で観ることができた。2023年都美の『マティス』展でようやく21年に流れたアレが来たかと思ったら違った。そこでマティスの絵とグッズにドはまりし、3回観に行った。

展示会感想

絵は思ったより少なかったが作品の大きさに何度も驚いた。天井が高いのでゆったり広々とした空間でヴァンス礼拝堂の再現コーナーが楽しむことができた。

SECTION 1 「色彩の道」
様々なタッチのマティスの絵を楽しめた。巨匠の絵を模写した作例等もある為、すべて別人が描いたように見える。そんなことより絵の数が少なくてややショックを受けた。

SECTION 2 「アトリエ」
《ロカイユ様式の肘掛け椅子》の絵の展示の近くに実際の肘掛け椅子の展示もあった。実物の椅子が素敵だった。マティスが魅せられるのもわかる。
他にも火鉢や絵具箱の付いたテーブル、パレットの展示もあってときめいた。家具類の展示は予想外でときめいた(2回目)。

SECTION 3 「舞台装置から大型装飾へ」
バレエ「ナイチンゲールの歌」の衣装の展示では実際の舞台の映像も流れていて、展示されている衣装で実際に踊っている姿を観ることができた。鳥の衣装の鳥の頭の毛とお腹の羽のデザインが愛おしかった。
壁画「ダンス」は壁の上側に下絵が大きな映像で映しだされていて、下側の実際の絵(構図)と比べながら観ることができた。あの壁の奥に行って一緒に踊ってみたくなった。

SECTION 4「自由なフォルム」
『ジャズ』の展示。何度も見たが何度見てもいい。

《花と果実》

《花と果実》は想像よりはるかに大きい(4×8m)。ひとつの花が顔より大きい。この正面にソファがあって、座りながらゆっくり、じっくり観ることができる。

《木(プラタナス)》

ようやく生で《Le Platane (低木)》=《木(プラタナス)》を観ることができ嬉しかった。こちらも思っていたより大きかった。紙もベコベコだったし、黒一色だけでなく白で光も入っていた。

陶の習作

いっぱい集まると可愛さが増す。

ブルーヌードⅣ

もっと単色でのっぺりしていると思っていたからパーツの多さと色に驚いた。

マティスと日本のコーナーでは冊子の近くに絵も飾られてた。冊子のほうがインパクトあった。1951年の展示会に思いを馳せてみたり(妄想)

SECTION 5 「ヴァンスのロザリオ礼拝堂」
部屋の壁すべての面に上祭服の絵、礼拝堂の模型、ステンドグラス、光の再現。ありとあらゆる工夫された展示があった。

《ヴァンス礼拝堂の外観のマケット(1/20)》

礼拝堂らしくないモダンな建物。模型が可愛い。影まで可愛い。

生命の樹のステンドグラスは後ろから照明を当てて展示されていて面白かった。

都美で映像だけ観た「ヴァンス礼拝堂」を体感できる空間の再現コーナーも素晴らしかった。

このステンドグラスの影が白い大理石の床や反対側の陶板に色を付ける。

席の後ろのステンドグラスの展示は入れないが手前で席無しの状態で再現されている。本来の姿はもう少し奥に進むと判明する。

時間帯によって変わる光と影が再現されている(24時間を3分で!体験)。ステンドグラスから伸びて回る影をひたすら目で追う。

本来なら蝋燭がもっと長く、ステンドグラスの光で蝋燭にも色が付くはずだが本物の火が使えない以上多くは望めない。
ステンドグラスは黄色と青と緑だけなのに、照らされた光の色が混ざって美しくて涙が出そうになる。見とれてシャッターチャンスを逃した。

撮影

Section4「自由なフォルム」のジャズより後ろ(ジャズは撮影不可)の展示少し進んだ《花と果実》以降より可能。入り口にも書いてあるが、『作品と一緒の記念撮影は不可』となっているので要注意。動画不可。

音声ガイド

入り口でレンタルかアプリ『聴く美術』にて購入可能。会期中何度も聴けるのでアプリ版を購入。

国立新美術館について

2023年のイブサンローラン展以来。今年初
前売りチケットを買っていたが、時間指定も無くすんなり入場できた。
アクセスは断然乃木坂駅。近いし傘要らず。当日券は建物入口手前に売り場がある。初めて訪れるならGoogleストリートビューで建物の外~入口・中を見ておくのもお勧め(観なくても大丈夫)。

傘立て

美術館入り口側にある。足りなくなることはない。

コインロッカー

100円(返却式、両替機も近くにある)。沢山あり、場所は点在している。各入口入ってすぐと、各階化粧室付近にある

化粧室

新美の公式サイト内のフロアマップには載っている場所とは別に本展が開催される企画展示室の中あるので退出する必要は無い。
《花と果実》のコーナーの奥にある。(展示入口においてある出品リスト参照)

購入したグッズと感想

2023年のマティス展は3回買ったので(もういらないじゃろ?)と思っていたがそうはいかないのがマティスの絵。刺さりすぎて苦しい(お財布が)。

  • 図録 1冊 B5変形、本文336ページ(1,125g)
    中々の重量級

  • ピンバッジ(本体4cm、針5mm)
    《陶の習作、橙色のパルメット》モチーフ

  • ネックレス(陶器製45cm)
    《陶の習作、橙色のパルメット》モチーフ

  • イヤリング(本体陶器製、挟むところはポリカーボネート製)
    《陶の習作、橙色のパルメット》モチーフ
    ピアスも売ってた

  • ポスター
    紙質はテカらず伸びやすく結構良かったがマステで仮張りして気がついた
    ブルーヌードも規格外のサイズ
    これはどないしょ。保管するならB1サイズの入れ物が必要

    • 《花と果実》1000 × 475mm

    • 《ブルーヌードⅣ》620 × 800mm

  • 卓上カレンダー
    2024年4月始まり。月と絵は別でめくれる

  • フォンタブストラップ
    作品によりストラップカラーが異なる
    ストラップが太くて首に優しい。長さは斜めがけ余裕で調整できる
    フォンタブつけてた状態でワイヤレス、ケーブルのどちらも充電可能

    • 《ブルーヌードⅣ》グレーストラップ

    • 《イカロス》黒ストラップ
      早速使ってみた。使いやすかった

  • クリップ
    《花と果実》モチーフ

  • ブックカバー 紙製 2柄 各一枚 文庫本サイズ
    普通の文庫本がマティスの冊子に。片側だけうっすら折り目がついていて本にかけやすくなってる。

    • 《ヴェルヴ》

    • 《決定的瞬間》

  • Wクリアファイル オムニバス
    代表的な絵からマニアックな絵まで。裏側に作品名掲載アリ

  • ダイカットノート 1冊
    アンリ・マティスの絵の具パレットモチーフ

  • マグネット 1個
    《ブルーヌードⅣ》

  • ステッカー 2種×各1枚

    • 《花と果実》

    • 《ブルーヌードⅣ》

  • ポストカードホルダー《ヴェルヴ》2巻8号柄
    ホルダーのポケットは20枚あって40枚入る

  • グリーティングカード 5種×各1枚
    《カズラ(上祭服)》(正面・背面で1枚)
    黒色、緑色、薔薇色、白色、紫色
    真ん中で折るタイプ
    一枚のサイズはポストカード2枚ぶん位で結構大きい

  • 大判ポストカード

    • 《花と果実》
      展示のサイズ感に圧倒された

    • 《パリのダンス(ニンフたち)》
      展示が良かった

    • 《聖ドミニクス》
      多くの画家による作品がある中で一発でマティスと分かる作品

  • ポストカード

    • 《ロカイユ様式の肘掛け椅子》
      よく描かれている椅子。実物の展示が良かった。

    • 《日傘を持つ夫人》
      点描画。《豪奢、静寂、逸楽》の翌年の作品

    • 《タペーテ - タヒチ》
      タペストリーの巨大な下絵に圧倒された

    • 《木(プラタナス)》
      この絵を見に来た

    • 《顔》
      1951年アンリ・マチス展を記念して日本(主催者)に贈られた絵。背景が赤

    • 《イカロス》
      マティスと言えばこの絵

    • 《ポリネシア、海》
      空も観てみたい

    • 《小さなピアニスト、青い服》
      赤い室内の絵によくついているタイトル「青」シリーズ

    • 《心》
      ジャズのシリーズは展覧会でなくてもグッズ化されているがやはり欲しくなった

    • 《ステンドグラス、「生命の木」のための習作》
      礼拝堂のセットでの光が印象的だった

    • 《ブルーヌードⅣ》
      何枚も重なっている切り絵が美しかった

    • 《黄色いテーブルで読書する女》
      レモンが好き

    • 「ロザリオ礼拝堂の内装」撮影:フランソワ・フェルナンデス
      現地(ニース郊外のヴァンス)の写真 2種

      • 双子窓《生命の木》のステンドグラスと祭壇と聖ドミニクス(北側の陶板壁画)

      • 上の逆側 祭壇と席、《十字架の道行》お陶板壁画

  • ガチャ
    横に1000円の両替機があったので2種やってみた
    3種類あったが小銭があと100円足りずジャズのアクキーは断念

    • 缶バッジ
      『アポリネール』の中の3人の挿絵

    • アクリルキーホルダー(コレクション)
      《パリのダンス(ニンフたち)》

  • プレフェレ ダートレット レモン 1箱
    他にベリーがあったがレモンを選択


欲しかったけど購入できなかったグッズ

《木(プラタナス)》のグッズが欲しかったのに惹かれるグッズが無かった(個人の感想です)。

  • 角皿と《陶の習作》マグカップ
    食器が多いのでできるだけ我慢している。角皿は思った以上に大きくてテーブル上で映えそう。マグカップは切り絵の色とカップの内側の色が違いオシャレだった。

  • ラップトップケース
    可愛かったが、何インチまで入るか書いていなかった(ワイドサイズもあるし書けないのかも。でもケースのサイズくらい表記が欲しい)。恐らく13inchは余裕で薄くてベゼルが狭い14inchならワンちゃん入りそうだったが手持ちのPCはそれよりデカい為、断念

  • Tシャツ《木(プラタナス)》
    Tシャツもスタメン待ちが沢山あるので我慢

  • トートバッグ《木(プラタナス)》
    2022年の『ピカソとその時代展』で買ったルートートの《オパリンの花瓶》と被るので我慢

  • クッションカバー《木(プラタナス)》
    生地が真っ白で、インテリアとしてはこちらの方が合いそうだったが、真っ白か。。解釈不一致と気持ちが萎えて断念。

  • マット付き額絵《木(プラタナス)》
    思ったより小さかったので断念(もっと大きいのが欲しかった)

  • バレエ衣装
    グッズ化されていなかった。衣装写真のポストカード欲しかったな。


その他

コラボメニュー

カフェテリア カレ
美術館地下1階(11:00-16:00 Lo.15:30)
地下のミュージアムショップの奥にある。お手頃価格だけど営業時間が短い。

カフェ コキーユ
美術館1階(10:00~18:00)
※企画展会期中の金・土曜日は20:00(19:55L.O.)まで
こちらはコラボはドリンク

サロン・ド・テ ロンド
美術館2階(11:00~18:00)(17:30 L.O.)
展示会と同じフロア。丸い空間が楽しいが席数は少ない。いつも並んでいる。
こちらのコラボはケーキセット

ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ
美術館3階 ランチタイムとディナータイムに分かれている
LUNCH - 11:00〜 (14:00 L.O.)
DINNER - 16:00〜 21:00 (19:30L.O.)
※予約はディナータイム(16:00~)のみ
ランチ/ディナー共にコラボはコース料理

フレンチ キッチン
グランド ハイアット 東京 2階
美術館からちょっと離れていて六本木ヒルズと繋がってる。
1期と2期に分かれている。
第1期:2024年3月1日(金)~ 4月15日(月)
第2期:2024年4月16日(火)~ 5月27日(月)
15:00 ~ 17:00(最終入店 15:30)

その他
コラボでは無いが東京ミッドタウンでも半券サービス実施している

リンク

展覧会公式サイト
「切り紙絵の作られ方」ページが面白い。

2023年の『マティス』展の感想

2022年の『ピカソとその時代』展の感想 こちらにもマティスの絵があった


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