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(全文無料) CL愛知エクストラ6-2完走!59位ゲッコウガex

まずは当記事をご覧いただきありがとうございます。そしてみなさんCL愛知お疲れ様でした。がし(@Gashi_PCG)と申します。
今回はCl愛知オープンリーグ(エクストラ)にて、自分が使用し6勝2敗、59位で完走することができたゲッコウガexについて解説したいと思います。
このnoteでは、主に当日使用したリストの解説、デッキの回し方、各対面との戦い方などを解説していきたいと思います。
今回が初めてのnote執筆となりますので、文章がつたないところなどあると思いますが大目に見ていただけると幸いです。



自己紹介

まずは簡単に自己紹介を。
普段は関西圏でプレイしている、がし(@Gashi_PCG))といいます。
ポケカを始めたのは2020.9(仰天のボルテッカーが出た頃)で、エクストラを始めたのはその1年後あたり(スターバースが出たころ)になります。
実績としては、
2024CL京都 day2出場
シティリーグ2024s3 top16
2024CL愛知 オープンリーグ 59位
になります。

環境考察

まず環境考察なのですが、結構当日のデッキ分布と外れていました。自分が考えていた当日の環境Tier(ここでいうTierとは、デッキのシェア率のことです)としては、

Tier1 レジドラゴ、裏工作リザ、虹ルギア
Tier2 LO(コントロール系)、龍ルギア
Tier3 ミュウ、サーナイト、ワンショット系、クワガノン

といった感じでした。当日はワンショット、LO(ホルビーエヴォリューション)などがかなりの数を占め、ドラゴとルギアも予想通り、裏工作リザだけはあまり見なかった、という印象でした。

環境を語るうえでやはりレジドラゴの対策は必須であると考えていました。「タイムレスマリィディストーション」これを返せないデッキは持っていきたくなかったので、それに対して強く出れるザオボーや神殿等を無理なく採用できるデッキが強いと考えていました。そのため、ザオボー神殿を採用しかつアンフェアナイトウオッチャーでまくることのできるサーナイトや、神殿+グッズロックを押し付けられるクワガノン等も候補デッキでした。ルギアは自分で回すと事故る気しかせず、裏工作リザはやはりドラゴには勝てない、ドラゴミラーも練習する時間がない、などの理由から使う気はありませんでした。
以上のことから、ドラゴに対して強く出ることができ、かつ安定するデッキを考えて当日持っていこうと早い段階に決めていました。

デッキとの出会い

ゲッコウガに注目し始めたのは、新弾「クリムゾンヘイズ」が出てからちらほら出始めたゲッコウガの対戦動画を見ていた時でした。TDSさんやポケカ公式の裏工作軸、しょこらてぃえさんのブルー軸のゲッコウガ単など、型が様々でしたが、自分はブルー型を見てこの型がいいのではないかと感じました。理由としては
・特性持ちに依存しない為、ダストに強く出られる
・ブルーで基本必要札を全て持ってこれるため、1枚から解決に繋がることが多い
・動きの再現性が高く、狙ったプランを通しやすい

以上の点が挙げられます。
しょこらてぃえさんの構築を元に1度仮組してみたものがこちら。

デッキレシピの順が変なのはトレーナーズウェブサイトの仕様です

ブルー型なので、やりたいことをとことん入れ込んだ感じです。はやてしゅりけんは多分いらなかったですね、ブルー型と矛盾しちゃってるし。ゲッコウガGXを1ターンで起動させるべきならアクアパッチも検討視野かと思います。とにかくこれで回してみよう、となり調整仲間にドラゴを回してもらったのですが…

弱い。初動が全く安定せずタイムレスマリィディストーションを返せない。

という悲しい結果になりました。

アメ依存のデッキだったので、ポケレンをサーチしていようがマリィで流されてを繰り返されるとどうしようもなく、また普通に展開できずに負けることが多々ありました。このことから、ゲッコウガを組む上で注視すべき点は
・安定して展開できる
・アメに依存しない進化方法
・グッズロック・特性ロックされても戦える

この3点を組み込んだ構築でないとやはりレジドラゴには厳しいと感じました。

そのままデッキが決まらず翌日のエクストラバトル、常連の知り合いがゲッコウガを使っているのを目にしました。その時は裏工作リザードンで大会に出ていたのですが、対戦してボコボコにされました。なのでCL愛知のデッキ構築の相談をすることに。

ブルー型である点は同じだったのですが、根本の考え方、デッキシステムが大きく異なり、自分の考えと視野の狭さに気付かされた時でもありました。
レジドラゴ対策、ブルー型であることの強み、それらが全て活かされているデッキであると感じ、了承を得てデッキレシピを頂戴し、自分なりに考察していくことになりました。

その時いただいたリストです、ここから色々手を加えていきました。


当日使用したデッキリスト

当日使用したデッキリストはこちらになります。

ゲッコウガの強み

・ゲッコウガの単体性能が高い
なんといっても、特筆すべきはゲッコウガの単体性能の高さにあります。上技の「しのびのやいば」は、170ダメージという大体のポケモンを2回で倒せる火力でありながら、1エネで打ててかつ好きなカードを山からサーチするというやりたい放題な技です。1エネで打てる、という点を自分はかなり高く評価しています。まんたんのくすりを使って全回復しながら手貼りで動けるので、1体での仕事量がかなり多く、後続を立てる余裕ができます。
また、1エネで打てるというのは、対コントロール戦では大きな強みとなります。例えば、相手がプルメリでこちらのエネを割りに来たとしても、「しのびのやいば」でエネルギーをサーチして手札に抱えておけば、相手は「場のエネルギーと手札のエネルギー両方を落とさなければならない」となるわけです。これが可能であるのは、技「なりすます」を持ったミミッキュを採用したLOと、ジバコイルを採用した型のホルビーエヴォリューション、ガラルマッギョ型のLOの3つです(もしくはクラッシュハンマー採用型か)。当日はあまりジバコイル採用型のエヴォリューションは見受けられず、またLOは序盤でルギア等に倒され、試合が進むにつれ数を減らしている印象でした。

2つ目の技「ぶんしんれんだ」も強力で、相手のポケモン2匹にそれぞれ120ダメージを与える技です。水無無と、水+ニコタマで起動でき、かつベンチ狙撃も行える点が強力です。「しのびのやいば」で与えた170+120で、Vstarを倒すプランも狙えます。また、「こうかくレンズ」を採用することで大体のデッキに入っている、デデンネGXやクロバットVを2体倒してサイド4枚取り!なんてこともできちゃいます。

ベンチに対して弱点・抵抗力を計算する道具
ルギア・アーケオス相手だと抵抗力を計算してしまうので注意

技2つともに強みがあり、進化元のケロマツ・ゲコガシラも単体から母数を増やすことができるので、かなり安定して戦いぬくことができるのが魅力だと感じました。

実はキルリアの「ミラージュステップ」みたいな技、もってます

・ブルーによる再現性の高さ
ブルーからニコタマ以外のカード全てをサーチすることができるので、ブルー1枚からしたい動きを通すことができます。これが初動の展開、終盤のまくりに必要な札のサーチの容易さにつながっています。


ゲッコウガの弱み

・不利対面がどうやっても覆せない
不利対面である、超タイプのデッキ(サーナイトやミュウ)やアローラライチュウ等のワンショット系統にはほぼ勝てません。ブルー型である都合上、ベンチバリアを採用できないため2ターン目にエレキレインで全滅させられてしまいます。また、アタッカーがゲッコウガのみなので超タイプと真っ向から戦うとかなり不利な戦いになります。どちらの対面も雪道でお祈りするしかないです。

・ブルーが引けないとそもそも試合にならない
初動の展開はポフィンやパス、技で補助できますが、その後の展開はブルー必須なので、最初のターンにブルーが引けない、手札干渉等でブルーに繋がる札を流されるとかなり厳しい戦いになります。何も引けずノコッチのダブルドローで解決札を探しに行くこともしばしばです。


デッキの基本的な立ち回り

このデッキは基本的にブルーで盤面を整えていくデッキになります。なので、後攻を取ってブルーから入る動きになります。
後攻1ターン目に目指す動きとしては、
ケロマツを3体、ノコッチを1体以上出す
・エヴォリューションでゲコガシラ・ノココッチに進化する
・余裕があればキリンリキを出す

の3点になります。
最初の手札状況によりますが、ケロマツ3、ノコッチ1まで行けたら及第点です。なので最初のブルーで持ってくるのはバトルVIPパスや博士の手紙、次のブルーに繋がる札、あたりになります。エヴォリューションは余裕があればになりますが、グッズロックを絡めてくる相手にはゲコガシラにエヴォリューションで進化、おこうを使ってゲッコウガを手札にキープしておくことで、アメを縛られても次のターンから攻撃していくことができます。

2ターン目からは、ゲッコウガを立ててしのびのやいばで攻撃していきます。ノココッチに進化しているなら、ノココッチの逃げ足ドローでドローをし、それで引けなかった必要札をブルーでサーチし、しのびのやいばでニコタマや次に使いたい札をサーチしていきます。

2ターン目から意識することは、「サイドをどう6枚取って勝ち切るかを早めに決めておく」ことです。ぶんしんれんだを打てる回数が限られているので、どこに手裏剣を当てるか、どのタイミングでカウンターキャッチャーを使って倒すか等、考えられるサイドプランを試合中に組み立てておくことが大事になります。結構時間を食うデッキでもあるので、そういった面でもサイドプランを意識するのは大事です。

ゲッコウガが攻撃を耐えるのであればまんたんのくすりで耐久しながら戦い、ゲッコウガが倒されそうな場合は無理やりぶんしんれんだを通して相手にサイドを取らせ、雪道アンフェアから捲りの起点を作るなど、状況に応じて臨機応変に戦い方を変えていくのがこのデッキを使う上でかなり大事になります。


各カードの採用理由

ポケモン 14

ケロマツ 4
ゲッコウガの進化元です。初手に出て嬉しいカードなのでフル採用。また、技でベンチにケロマツを展開できるので種切れ負けを防ぐことができるので、このケロマツを採用しています。

ゲコガシラ(みずぶんしん) 3
ゲコガシラにも種類がありますが、技でベンチに展開できる、みずぶんしんを持ったゲコガシラを採用。また、1進化を多めに採用することで、エヴォリューションで進化しておくプランが取れます。前のゲッコウガで戦っている際に後ろをゲコガシラにできると、飴を使わなくて良いため、継戦能力もあがります。

ゲッコウガex 3
デッキの主役です。概ね2枚しか使いませんが、サイド落ちをケアする形で3枚採用。

ノコッチ(ダブルドロー/あなをほる) 2
ノコッチの中でもこれが一番強いと思います。逃げ0かつ、上技のダブルドローで、事故った時にドローに繋げることができます。2体でノココッチをぐるぐる使い回したいので2枚採用です。

ノココッチ(にげあしドロー) 1
こちらは必要最低限のみの採用です。基本的には後攻1ターン目にエヴォリューションで進化しておき、ノココッチのドロー結果を見てからブルーでサーチするカードを決める動きを取ります。しんかのおこうの枚数が限られているので、使うタイミングが重要になってきます。

キリンリキ(ロストおくり)
これがないとレジドラゴ対面やLO対面はかなりしんどいです。主に対レジドラゴではヌメルゴンやMレック、Mリザを、対LOではルザミーネ等のロストを狙います。今の構築だと欲しい時にサーチする札がないため、最初のVIPパスで出しておくか、しのびのやいばでサーチしておく必要があります。VIPパスの1枚をネストボールにしてもいいかもしれません。

トレーナーズ  38

なかよしポフィン 4
最初のターンに絶対打ちたいカード。初手で引くために4枚採用。最初に使って展開する以外に、にげあしドローを使って山に戻ったノコッチを再び場に出せるので、ポフィン1枚で無限にノココッチをやりくりできるドローシステムが完成します。どのタイミングでも使えるのがバトルVIPパスとの差別点です。

バトルVIPパス 2
こちらは逆に2枚採用です。最初のターンに使ったら以降役目がないのと、このデッキには手札をトラッシュする術がない為、後半山札で腐ってしまうカードになるため、最初の版にブルーからサーチして使い切る印象です。パスからでしかキリンを出せない点には注意したいところ。

しんかのおこう 3
ゲッコウガ&ノココッチをサーチできるカードです。1枚はほぼゲッコウガに使います。残り2枚はノココッチに使うかゲコガシラに使うか、状況に応じて適宜使い分けていきます。

ふしぎなアメ 2
ゲッコウガに進化するための必須カード。ゲッコウガのHPが310なので1回攻撃を耐えてくれることが多く、その間に後ろをゲコガシラに進化しておけばアメを使って進化する必要がなく、また基本エヴォリューションのプランを取りたいため使う枚数が限られてくるため2枚採用です。

アンフェアスタンプ
このデッキのACE SPEC枠です。ブルーに依存するため相手に手札干渉を飛ばすことができないのがこのデッキの弱みなので、そこを補うために採用。世間で流れていたゲッコウガのレシピはほぼ回収サイクロンだったため、奇襲性からもチャンスを作り出せる1枚かなと考えていました。雪道+アンフェアを押し付けると基本相手が数ターン止まってくれるので、その間に立て直して勝つことも多かったです。
前述したとおりまんたんのくすりで耐えるのではなくぶんしんれんだを打って前のゲッコウガを取ってもらい、そこからアンフェアでロックして行く、という動きも取れます。

はかせのてがみ 2
基本水エネルギーをサーチするためのカード。このデッキには基本水エネルギーが6枚しか採用されていないため、最初の番に引ける可能性がかなり低いです。なので最初の番に絶対エヴォリューションorむれる を使うためにブルーからサーチできる手紙を採用しました。マリガン時に水デッキとバレにくくする点でも手紙にするメリットが高いと思います。

レスキュータンカ 1
必要最低限の枚数での採用。倒されたゲッコウガやキリンリキを使い回します。つりざおと違い直接手札に加えることができるので、4枚目のしんかのおこうとして使うことができます。

ランダムレシーバー 4
絶対ブルーに繋がる1枚です。初手に絶対ブルーに繋げたいため4枚採用。レシーバーでめくるとデッキの中身がほぼ見えてしまい相手にかなりの情報アドバンテージを与えてしまうため、なるべく早くブルーがめくれるようにお祈りしましょう。

バトルサーチャー 2
ブルーを使い回します。山に現物のブルーを多く残しておくと、終盤レシーバーからの受けが多くなるので、3回目以降のブルーを使う際にはサーチャーを経由して使いたいところです。

トレーナーズポスト 2
初動の安定感を高めてくれるカード。基本的にどのタイミングでも使える1枚です。その時の当たり札をブルーでサーチしなくてよくなるので1枚分お得になります。また、最初の手札にブルーがなくてもこれ1枚でどうにかなることが結構あります。4枚採用する価値も十分あるカードですが、4枚入れる枠が今回はなかったことから2枚のみの採用となりました。

まんたんのくすり 2
 ゲッコウガのHPが310なので、基本的に攻撃を1回耐えてくれます。しのびのやいばが1エネで打てるので、まんたんを打って耐えるプランを取ることができます。

あとだしハンマー 1
対レジドラゴ用秘密兵器です。後攻1ターン目にブルーから確定サーチできます。基本エネも割れるのが非常に強いです。相手が手貼りしてほっとしてるところに打って泡を吹かせてやりましょう。

改造ハンマー 1 
主にルギア、ドラゴ対面で重宝します。レジドラゴ相手だと、あとだしハンマーの後にダブルドラゴンを手貼りしてきた場合に改造ハンマーで割ることで2ターンもらえます。やりたい放題できます。ルギア対面だと、雪道アンフェアを通すターンに合わせてダブル無色などを割ってやると相手の動きを鈍らせることができます。

カウンターキャッチャー 1
打つタイミングがとても重要になるカード。こちらがサイドを先行することが少ないため、結構打てる場面が多いです。ゲッコウガの打点が170と中打点なので、ルギアのトドロクツキや、はちまき付きドラゴの320点でワンパンされていくとかなりしんどくなります。そう言った時に後ろを呼んで縛りながら手裏剣などを通せるとかなり勝ちまで近づけます。

こうかくレンズ 1
イージーウィンを拾いやすくなる1枚です。当日にはテツノイバラや、クワガノンを採用したミライドンが増えると考え、それに対して強く出れるため採用しました。イバラ単相手だと、早いとレンズぶんしんれんだで試合が終わることもあります。それ以外でも、相手が出したデデンネクロバットを取って4枚取りするなど、勝ち筋を広げることに大きく貢献してくれた1枚だと思います。対ルギア戦では、ルギアやアーケオスにぶんしんれんだを打つ際に抵抗力が働いてしまうのには注意したいところです。

かるいし 1
エネの損失がしんどいデッキなので、ダメージを負ったゲッコウガが後ろのゲッコウガに引く際や、キリンリキにつけることが多いです。体感8割はキリンリキに貼ってます。

わざマシン エヴォリューション 1
後攻1ターン目にエヴォでゲコガシラ、ノココッチとベンチに用意できると100点です。
また、これがないとグッズロック相手にかなり勝率が怪しくなります。一応ゲコガシラがいるのでアメを封じられても戦えますが、ドロー頼みになるのでエヴォで乗った方が安定感が高くなります。

ブルーの探索 4
このデッキの軸となるカードです。これ1枚でダブル無色以外の全てのカードをサーチすることができます。状況に応じて必要なカードをサーチして戦うゲッコウガと相性抜群です。余談ですが、相手のバトル場にソーナンスがいる場合こちらの特性がなくなっていることになるので、ノココッチが場にいたとしてもブルーの探索は使うことができます。覚えておくと便利です。

頂への雪道 3
どのデッキに対しても刺さる1枚です。こちらが雪道の影響を全く受けないので、積極的に貼って相手を妨害していけます。前述したようにアンフェアスタンプ、カウンターキャッチャー等と合わせて貼ると相手が動けずパスしてくれ、チャンスを作り出すことができます。スタジアムの数で勝負したいので厚めの3採用です。

基本水エネルギー 6
これ以上は減らせないギリギリのラインです。殴り勝つためには6回攻撃すれば総ダメージ量は足りていると思うので、これ以上増やす必要もないと思います。また、対LO対面でエネを割られながら殴ることを想定した時に、6回殴れば勝利できることを考えると、この採用枚数でよいと考えています。

ダブル無色エネルギー 2
170+120でVstarを取れ、かつ広角レンズなどもあるので2回ぶんしんれんだを打てればダメージは足りると考え、2枚の採用になっています。

採用検討したカード


ゲッコウガ(かげぬい/げっこうぎり)


明確にキツい対面である虹ルギアや、超タイプデッキにワンチャン作れる1枚。トドロクツキの狂いえぐるの返しにかげぬいで返せると試合をひっくり返せないかと思いましたが、考察・煮詰める時間がなく採用を見送りました。

アチャモ(Ω連打)


アロライ等のワンショット対策を検討するとして、ブルー軸のデッキなのでベンチバリアで対策するのは基本的に不可能です。そこでΩ連打エヴォリューションで、後攻1ターン目からゲッコウガを立てることでケアをしようという考えです。ホルビーではない理由は、逃げエネが1であるからです。ホルビーは逃げ2です。かるいしをキリンリキに貼る関係上、わざを打った後1エネで逃がせられるアチャモの方がこのデッキにおいては強いです。

テラスタルの仕様、もっと増えないかな…

ゲッコウガに進化さえしてしまえば、ベンチにいる限りダメージを受けなくなるので、アローラライチュウなどのワンショット系統への対策になると思います。

ノコッチ(へびにらみ/きずにかみつく)

ダブルドローと入れ替え検討枠です。こちらも逃げ0なのが強いですが、HPが40しかないのが懸念点。ゲッコウガとニコタマを共有でき、わざの「きずにかみつく」は、ゲッコウガの「しのびのやいば」の170点を打った後だと、180点を出せるので大体のポケモンを倒しつつ、サイド1のポケモンを押し付けることができます。ただこれを採用することでダブルドローによる手札事故軽減、初動の安定感等は損なわれるので注意したいところ。

アクアパッチ

ゲッコウガが攻撃を耐えられずに倒されていくと、手裏剣を打つことが極めて困難になります。1ターン即起動で手裏剣を打つためにはアクアパッチが必要となります。また、エネルギー枠がかつかつなのでまんたんでトラッシュしたエネルギーを再利用できるメリットがあります。気を付ける点としては、対象が水タイプ限定なのでケロマツかゲコガシラの時に使う必要がある点です。

各対面へのアプローチ


基本的にブルーからそのターンにしたい動きが概ね再現できるので、その時の手札状況や相手の盤面に応じて色々な動きが取れます。なのでこの項では各対面における
・注意する点
・通したい強い動き
・狙うサイドプラン

などの項目に絞って述べたいと思います。

随時確認しやすいよう、リスト再掲しておきます。

ルギアvstar(龍、虹)

基本的にルギアは苦しい対面です。単純にルギア、アーケオスが闘抵抗を持つのでこちらの火力が-30されます。狙うプランとしては、ルギア、サイド2のアタッカー、相手の出したデデクロを狙う2-2-2のプランです。ルギアはしのびのやいば2回で取れるので、まんたんを挟みつつ2回殴って取ります。まんたんでワンパンできないとなると相手は概ね別アタッカーでのゲッコウガの突破を試みてきます。トドロクツキでのワンパンや、ガブリアスでのベンチ狙撃などです(まれに後ろをテツノカイナで取ってくる人もいます)。そういったサイド2のアタッカーをしのびのやいば+ぶんしんれんだで倒し、その際にベンチのデデンネクロバットをこうかくレンズで倒し同時4枚取りを狙います。
雪道を強く押し付けて、アッセンブルまでの到達を遅らせる間にこちらが先殴りしてアドバンテージを稼ぐ、サイドを取られた返しに雪道アンフェアでスペチャ、デデクロ等の解決札を引かせなくする、ルギアをカウンターキャッチャーで縛りつつ改造ハンマーを合わせることでルギアの逃げエネを増やす、等色々な妨害プランからサイド差をまくることができる可能性もあるので、サイドを先行されてしまった時でも悲観せず粘って戦いましょう。
(相手が先攻1ターン目に脳死でバトルコンプレッサーでアーケアーケを落としてきた場合は速攻でロスト送りしに行きましょう。格段に戦いやすくなります。)

レジドラゴvstar

ほぼ有利対面です。レジドラゴは先攻を取るデッキなので、確実にあとだしハンマーでエネルギーのテンポを妨害していくことができます。後攻1ターン目に絶対したい動きは「ベンチを展開する・あとだしハンマーで手貼りしたエネを割る」です。エネ割りが何より重要なので、エヴォリューションは無理して狙わなくても大丈夫です。2ターン目以降は前のゲッコウガに乗りながら攻撃しつつ、後ろのケロマツをゲコガシラに乗せてアタッカー切れを防ぐことを目指します。相手の動き次第では、しのびのやいばからキリンリキをサーチし、次のターンにロスト送りをする動きも狙います。この場合ロストに送る技マシンの優先順位は「リザードン(レックウザ)・ヌメルゴン > オンバーン > レジドラゴ・ディアルガ」です。リザードン(レックウザ)はハチマキ込みで320点を出されるとゲッコウガが一撃で倒されてしまうので優先して送ります。次にヌメルゴンです。ヌメルゴンの-80がかなり馬鹿にできません。こちらが狙いたいプランである「しのびのやいば170+ぶんしんれんだ120でレジドラゴvstarを処理する」というプランが通しにくくなるからです。基本的に妨害しつつ戦っていくとは言え、タイムレス+αで結局サイドを先行される展開になります。故に終盤後ろの未育成なレジドラゴを呼んで縛ってしのびのやいばを打ち、次のターンにぶんしんれんだでレジドラゴを2体同時に倒すプランがかなり有効的になってきます。そのためヌメルゴンも狙って送っていきたいです。オンバーン、ディアルガをロスト送りする優先度はそこまで高くありません。相手がグッズロックをする頃にはこちらはアメを使わず進化していけるぐらいには場が整っているはずなのであまり気にしないです。タイムレスも打たれたくはないですが、上2つほど優先順位は高くないので無視します。相手の2ターン目の手貼りがダブルドラゴンで、改造ハンマーでもう1ターン貰えそうなら技マシンを全部送っちゃっても大丈夫です。それ以外では、溶接工入りの場合は1ターン起動を防ぐため溶接工を最優先で送りに行きます。あとは相手の動きに合わせてどう6枚取るかを考えて立ち回れば基本負けません。ただ、ドラゴンレーザーの30+コライドンのカイザータックルで310に届く場合があるので、なるべく無傷のゲッコウガから殴ることを心がけるのがいいと思います。

裏工作リザードン

サイドを4枚までしか取りません。5枚以上取るとリザが330出せるようになってしまうので、4で止めて残り2をぶんしんれんだで取るプランを目指します。リザを一回殴って返しにまんたんのくすりを使わず後ろの裏工作ラインにぶんしんれんだを飛ばしゲッコウガを倒してもらい、その返しに雪道アンフェアで蓋をし前のリザを飛ばし、相手が止まったところをもう一回手裏剣で倒す、といったプランが現実的かと思います。相手のフトゥーやポケモン回収サイクロンでクイックシューターの回数を稼がれるのが一番厄介なので、クイックシューターのケアをしつつ戦っていくことが重要です。

LO(コントロール)

基本的にゲッコウガ単騎で攻めます。ゲッコウガが1エネで技を打てるので、エネを割ってくるコントロールに対しては、「しのびのやいばでエネルギーをサーチする」を徹底すると勝ちやすいです。というのも、この動きをすることで相手に「盤面のエネと手札のエネを同時に割らないといけない」という状況を押し付けることができるからです。これに回答を出せるのは、前述したとおりジバコイル型のLOか、なりすますミミッキュのLO、もしくはガラルマッギョ軸のLOだけです。当日はホルビーエヴォリューション型のLOが多かったですが、ホルビー型でもしんかのおこうを先に使ってゲッコウガをサーチしておいたり、エヴォリューションでグッズロックを避けながら進化したりと、少ないながらも抗えるプランは取れます。また、雪道を押し付けてピジョットを止め、その間にノココッチからゲッコウガ等を引き少しでも殴り出しを早くする事も重要です。いかに早く相手に妨害される前に殴り切るかが大事になってきます。

テツノイバラ系統

明確な有利対面です。イバラやナンスだけで完結しているタイプなら、ゲッコウガのみで攻めていき、2-2-2や、レンズ込みぶんしんれんだで2-4を狙います。クワガノン等グッズロックを絡めてくる場合は、前述したとおりエヴォリューション経由でゲッコウガに乗って戦います。相手側にこちらのゲッコウガをワンパンする術がないので、余裕を持って試合を進めていくことができると思います。

ミュウ


無理です。踏んだら諦めましょうってレベルで無理です。雪道アンフェアと改造ハンマーを合わせてどれだけ止まってくれるかのお祈りです。正直諦めていたので対面は練習していませんが、ゲノセクトを3体狙うのが無難かと思います。ミュウ相手だと闘抵抗があり、単純にしのびのやいばだと3回攻撃しないと倒せないのであまりにもダメージ効率が悪いです。なのでゲノセクトに手裏剣を打ちつつ、カウンターキャッチャーで縛りながら戦っていくとワンチャンあるのかな?と思います。


当日のマッチング

ここからはCL愛知当日でのマッチング、どのような試合展開であったかを簡潔に述べていこうと思います。

1戦目 ゾロアークカラマネロ

先攻 6-1 〇(サイドペナルティ1枚)

相手のデッキは、ルアーモジュールを使用してこちらの手札にポケモンを加えさえ、カラマネロの技「さいみんしはい」でそのポケモンの技を使うという趣旨のデッキでした。
お互いマリガンでデッキ内容がわかった状態でスタート。こちらが先攻で展開し、相手後攻1ターン目でシロナを使用するもあまり盤面展開できず、前マーイーカ後ろカプテテフでエンド。2ターン目にはかせのてがみを使用して山札を触ろうとしたときに山札が崩れサイドの上に重なってしまうというハプニングが起き、慌ててサイドと混ざらないよう修正するも気づいたら手札がなく、「山札を復元しようとして盤面に置いた手札と山札が混ざってしまう」というあほすぎるやらかし。ジャッジを呼び、お互い合意の元で「元の手札の枚数である4枚(うち1枚ははかせのてがみ)を、山札をシャッフルし引き直したうえでゲームを再開」することで一応解決。この件でサイドペナルティ1が出て、相手は残りサイド5枚でのゲーム再開となった。こちらがブルーからなんとか攻撃につなげることができ、かつ雪道で相手の展開を遅らせることができたので、ぶんしんれんだを通し続けて相手のカラマネロ・ゾロアークラインを狩り続け、こちらがサイドを取り切って勝利することができた。サイドペナを1試合目から出したのはさすがに初めてだったので、要反省。

2戦目 溶接工入りレジドラゴ

後攻 6-2 〇

相手のマリガンでレジドラゴと分かっていたので、ハンマーやロスト送りを使って戦うことを意識。相手が先攻1ターン目にレジドラゴを出すことができず前にソーナンス後ろヤブクロンでエンド。なのでこちらも余裕をもって盤面を作っていくことに。相手先攻2ターン目、ベンチにレジドラゴを出しダブドラ手貼りでエンド。自分のナンスでかなり苦しんでいた印象。しかしこちらもソーナンスでノココッチのドローが使えず、ブルーを使用するもアメ・おこうのパッケージを揃えられなかったので、改造ハンマーで妨害する形に。先攻3ターン目に相手が溶接工+デデチェンジで攻撃に出ようとするも、うまくかみ合わずターンエンド。デデチェンジとその前のコンプレッサーでディアルガやヌメルゴンなどの技マシンをトラッシュしていたので返しにロスト送りでディアルガ、オンバーンをロストに送ることに成功。次ターン相手はアイアンローリングでキリンリキを攻撃。返しでタンカからキリンリキバックしてヌメルゴン、リザードンをロストに送り相手の技マシンはレジドラゴVのみという状況を作ることに成功。そのままゲッコウガで耐えてまんたんを使い、サイドを取り切って勝利。

3戦目 溶接工入りレジドラゴ

後 6-4  〇

お相手先攻1ターン目からバイタルダンスで手貼り+デデンネでデッキを回していく。デデチェンジで溶接工をトラッシュしていたため、あとだしハンマー+ロスト送りで溶接工を使えなくし、1ターンでのレジドラゴ起動を封じることに成功。相手を妨害しながら2ターン目から攻撃していくが、ソーナンスやオドリドリなどを壁にされ、レジドラゴにダメージを与えることができなかったため、完成したレジドラゴにタイムレス+アイアンローリングを打たれ前のゲッコウガを突破されてしまう。返しにヌメルゴン+リザードンをロスト送りするも、ドラゴンレーザーで前+後ろのケロマツに30点を乗せられる。次のターンに前のレジドラゴに170を乗せ、返しのドラゴンレーザーで後ろのケロマツがきぜつ。このターンにアンフェア雪道でロックを狙いに行った。後ろの育っていないレジドラゴをカウンターキャッチャーで呼び出し、雪道アンフェアでかるいし引かれないお祈りしつつ170点。相手がそのままターンを返してきたので、170ずつ乗ったレジドラゴにぶんしんれんだをうち、レジドラゴを盤面から消すことができそのまま殴り切って勝利。

4戦目 ホルビーエヴォリューション(ヌメルゴン・ヨノワール入り)

先 4-0 〇(投了)

相手のスタートがナゾノクサで、こちらはキリンリキスタート。ナゾノクサが見えたのでグッズロックを警戒し、エヴォリューションで進化していくプランを考えた。また、相手は後攻1ターン目にエヴォリューションを決めたい都合上おそらく手札干渉は飛んでこないと考え、先におこうでゲッコウガexをサーチし、ポフィンでケロマツノコッチのみを出しエンド。相手もエヴォリューションを決めるが、サイドが芳しくなかったのか、ラフレシアとキルリアが盤面にでることに。こちらの次ターンでブルーからエヴォリューションをサーチし、ベンチをゲコガシラ、ノココッチに進化。相手の2ターン目、想定通り相手のサポートは手札干渉ではなくスカル団のしたっぱ。こちらの手札にエネがなかったため不発。次のターンにドロー+ノココッチの3ドローで無事エネを引き、ゲッコウガ+キリンリキのみの盤面を作り攻撃し続けていくことができ、投了をもらうことができた。ゲッコウガが1エネで技を打てる強みが出た試合だった。

5戦目 龍ルギア

後 6-4 〇

お相手アゴアクジスタートでVガード手貼りエンド。こちら初手ハンドがかなりよくベンチ展開+あとだしハンマー+雪道で妨害に成功。相手先2アッセンブルできず、先殴りできつつアゴアクジにダメージを乗せていくことができた。相手先3で雪道を割りようやくアッセンブル。カオスオーダーからサイドを進めていく。返しにこちらはしのびのやいばでアゴアクジを取りサイド2-3交換。相手は次にルギアで攻撃してくるも、こちらもまんたんのくすりで耐えていく。ガブリアス等で相手が攻めてきたので、わざとゲッコウガを取らせてアンフェア雪道で蓋をしてなぐりに行くプランを取ることに(ガブリアス等エネがきついアタッカーで殴ってきた→妨害してスペチャを引けないようにすれば相手が攻撃できないターンが生まれる!)。結果的にそのプランが通り相手がエネルギー枯渇で殴れなくなったところをぶんしんれんだ等でサイド取り切って勝利。

6戦目 サーナイトex

先 3-6 ×

5戦目が横の卓だったのでお互いにデッキは把握済。先攻を取って気合でぶんしんれんだを決めるしかない!とじゃんけんに勝って先攻を選択。2ターン目にニコタマが引ければ手裏剣が打てるハンドでターンエンド。しかし相手も順調に展開し、ベンチにベンチバリアのミュウまで置かれたところで概ね負けが確定。弱点対面は切っていたので仕方ないが、なすすべもなくゲッコウガを倒され続けて敗北。

7戦目 虹ルギア

後 0-6 ×

完膚なきまでに叩き潰された試合。ブルーが引けずにケロマツの「むれる」で展開するも、相手のかがやくゲッコウガに手裏剣を通され続けてケロマツラインが全滅し敗北。ブルーを引けないとこのデッキは無力だと思い知らさる結果だった。

8戦目 虹ルギア

後 6-5 ◯

お相手ルギアスタートで、アーケオスを落としてこなかったのでこちらもキリンを出さずに展開。先2でアッセンブルから前のケロマツを取られ、こちらも雪道で妨害しつつ攻撃。グズマからテツノカイナで後ろのノコッチを取られ、こちらもゲコで返すが更にツキで返されサイドを先行されていく。ツキにギフトが貼ってあったので改ハンで割りながら雪道アンフェアでお祈り。相手かなりエネがカツカツだったようで次ターンはウソッキーでしのびのやいばをコピー。相手のトラッシュにニコタマが多く、この時点で残りサイドが2-1だったので、ベンチにいた何もついていないルギアvstarを呼んで縛りぶんしんれんだ2回をウソッキーアーケオスに通して取り切るプランで行くことに決める(ルギアを殴ると、後ろに下がられた時にもう呼び札がない&ぶんしんれんだでは倒せなくなるから)。相手側は手札2枚で博士を持っていたが、スペチャを引くことができずルギアを逃がせなかったため、そのままぶんしんれんだの2回目を通しアーケオスをきぜつさせ、残りのサイド1枚を取り切って勝利。

結果 6勝2敗 全体成績 59位

結果的には、お昼休憩前の5戦を5勝全勝で終えられたものの、その後マッチングや引きがかみ合わず、6勝2敗という悔しい結果に終わりました。レジドラゴやイバラ単等、明確な有利デッキをもっと踏めていれば結果は違ったと思いますが、こればかりはぼやいても仕方ないですね。

新弾後の環境変化とゲッコウガの今後について

この記事を書くのが遅くなりすぎて、世間では拡張パック「変幻の仮面」、「ナイトワンダラー」が発売する時期まで来てしまいました。投稿が遅れて本当にすみません。
ついでですが、この2つのパックによってエクストラにどのような影響が及ぶのか、またゲッコウガの今後についても少し考えてみようと思います。

「変幻の仮面」がもたらした変化

なんといっても新しく登場した「イルカマンex」、「ドラパルトex」ですね。これ抜きでは新弾は語れません。ソーナンスやダストダスを採用しイルカマンの高火力、高耐久で戦っていくイルカマンデッキがかなりエクストラバトルでも結果を残していました。また、ドラパルトもドラパルト主軸で組まれたデッキが結果を残していたり、レジドラゴvstarの新しい技マシンとして採用されていたりと、かなりエクストラ環境に与えた影響は大きいと思います。
トレーナーズにも、様々な魅力的なカードが追加されました。ACE SPECの「シークレットボックス」や、サポート「ゼイユ」の登場ですね。シークレットボックスは手札を3枚トラッシュすることでグッズ、サポート、スタジアム、ポケモンのどうぐと4種類のカードをサーチできる超強力カード!これ1枚引くだけでかなり再現性のある動きができるようになったデッキが増えました。例えばルギアvstarデッキだと、これ1枚で「バトルコンプレッサー、ミツル、サイレントラボ、隠密フード」を揃えられるのでアッセンブルスターを決められる確率がかなり高くなりました。エクストラだと手札3枚と言うコストはそこまで重くないので、色んなデッキに入って活躍していますね。次にゼイユ。こちらは先攻の最初の番でも使える数少ないサポートです。今まで先攻1ターン目にデッキを引き切るようなデッキには「おとなのおねえさん」が2ドローとして使われていましたが、ゼイユの登場により更にデッキが回るようになりました。また、ドラゴやルギア等のデッキにも入り、先攻時でのデッキを回すカードとしても入るようになりました。

「ナイトワンダラー」がもたらす影響

ナイトワンダラーの中で注目すべきカードは、「フクスロー」、「サマヨール」、「オノノクス」、「キュレム」、「クセロシキのたくらみ」の5枚かなと思います。
「フクスロー」は単純にだんけつのつばさ強化ですね。今まで240までしか出なかった打点が320まで出せるようになるのはかなりの強化だと思います。フクスローをアタッカーに起用できればリザードン対面も幾分か楽に戦えそうです。
次は「サマヨール」。特性「ひとだましんか」のヨマワルと組み合わせると先攻1ターン目に400点以上も出せる可能性を秘めたヤバい1枚です。デッキの多様性を壊しかねないので、早いところ禁止になってほしいものです。
続いて「オノノクス」、上技「アックスダウン」が特殊エネがついている相手ポケモンを気絶させるという、ドラゴルギア絶対許さないマン。下技も230点出て、Vやexなどを倒せるラインなのでよい性能をしています。ドラゴミラーにおいて使えそうな1枚ではありますが、ただでさえ枠かつかつなドラゴにまだ技マシンを増やす余地があるのか、という課題が残りそうです。
そして個人的に一番ヤバいと思っているカード、キュレムです。スタンだとロストメタだなんだ言われてましたがエクでもこいつは十分ヤバいです。「ついているエネルギーをすべてトラッシュし、相手のポケモン3匹に110ダメージ」バカです。これにより進化デッキに人権がなくなりました。裏工作リザードンやサーナイト等、たねを並べるデッキにはベンチバリアを積むのが必須になりました(それでもラボで終わっちゃうんですが)。このキュレムが出たことによって息を吹き返したデッキが一つあります。そう、ドラゴンルギアです。前述したとおりシークレットボックスによる安定感の向上、そしてキュレムを得たことにより絶対勝てない対面であった裏工作リザードンに対して(多分)勝てるようになりました。これにより更に多くの対面を見れるようになり、かつ元のデッキパワーの高さ故、新弾が出てからのエクストラバトルではしばらく数が増えると思います。
最後に「クセロシキのたくらみ」。LOの課題であった、ロック盤面を作った後、相手の山が切れかけたころに相手の遅延マリィで時間切れサイド差で負ける、といったことをこの1枚で防ぐことができます。また、相手が手札に解決札をそろえるまで待っている場合、その手札をトラッシュさせられることができます。ただ何を捨てるかの選択権は相手にあるので、結局解決札を手札に残されてしまうので、別の手札をトラッシュさせられるサポートと組みあわせて使うのがいいかもしれません(LOに対しての知識が浅いので見当違いなことを言ってたらすみません)。

新弾後に出た(強化された)デッキとの立ち回り

イルカマンex
イルカマン対面では、相手のアセロラやグズマといった入れ替え・回復手段をロストに送って相手がギガインパクトを打った次のターンに攻撃できない状況を作り出せるようにします。こちらのしのびのやいばのダメージが170なので、イルカマンを2回で倒せます。相手のギガインパクトも耐えながらまんたんのくすりで耐久できるので、有利対面と考えていいと思います。

ドラパルトex
60ばらまきが強すぎてノコッチを出す隙がないです(後手1エヴォリューションで乗った場合は使えます)。なので基本的にはゲッコウガのみで攻めていくことになります。イルカマンと同じくお互い2パンですがダメカンを乗せる効果が強く、後ろのゲッコウガにダメカンを蓄積され新品のゲッコウガで攻撃がしにくくなるのがかなりきついです。またドラパルト側にもAZやアセロラ等、ドラパルトを回収する札が入っているので、こちらのダメージプランが崩れることが多々あります。ロスト送りを挟むターンがあるかどうかはわかりませんが、ドラパルトをずっと回収され続けるとダメージの累積が間に合わず勝てないと思うので、見えたら即ロスト送りしに行くべきだと思います。

レジドラゴvstar(ドラパルトex入り)
ドラパルトが入ったことにより、タイムレスGXの危険度があがりました。こちらが後攻1ターン目にケロマツを3体展開することができたとしても、タイムレス+ファントムダイブでこちらのケロマツを全て狩りつくされるという最悪の事態を避けられないからです。エクストラバトルで実際に一回やられてぼこぼこにされました。改造ハンマーとあとだしハンマーでエネルギーを割りに行くのは最優先ですが、エヴォリューション+Ω連打のギミックを採用してゲッコウガexを2面立て、ファントムダイブへの回答を用意しておくのがいいと思います。

サマヨールワンショット
当たったら負けです。禁止されるよう祈りましょう。

ドラゴンルギア(キュレム入り)
キュレムが入ったことによりほぼ勝てなくなりました。
こちらがエヴォリューションを打てなかった場合はキュレムで盤面が崩壊、エヴォリューションでゲッコウガを2体用意できたとしてもジージーエンドで吹き飛ばされる、そして最も重要なのは、こちらが先に対応しなければならないため、相手はそれを見てどちらのプランを通せばいいのか選択することができる、という点です。最強の後出しじゃんけんってやつですね。こちら側にできる対策としては、相手が雪道で止まっている間にこちらが先に殴りだしてキュレムを打たせない隙を作るか、相手が山を掘る際にダブルドラゴンがトラッシュに見えた場合は積極的にロスト送りしに行くと相手のエネ要求をかなりきつくすることができます。これぐらいしか対策しようがなく、また母数も増えるであろうことから次環境ではゲッコウガを使うのはかなり勇気のいる選択であると思います。


新弾後のエクストラ考察いかがでしたでしょうか。個人的主観に基づいた環境考察になってしまいましたが、参考にしていただけたら幸いです。かなりゲッコウガ(並びに進化デッキ)に対して風当たりの厳しい環境になってしまい、使いにくくなってしまいますが、それでもゲッコウガの考察は続けていくつもりなのでもし改造案などあれば教えてくださると嬉しいです!


おわりに

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
つたない文章ではあったと思いますが、ブルーゲッコウガの魅力が伝わっていたら嬉しい限りです。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひデッキを組んで回してみてください。エクストラバトルでも使ってみてください!このカードを採用してみたらどうかな?等質問などがあったらどんどん聞いていただけると嬉しいです。まだしばらくエクストラバトルは続くのでこれからもエクストラを楽しんでいきましょう。ここまで本当にありがとうございました。
ではまた機会があれば。

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