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『なみだ』の話

昔から、自分の胸の内を話そうとすると涙目になったりひどいと涙が止まらなくなったりする。

「その涙はなんの『なみだ』?」
「泣いて許されると思ってる」
「なんかあった?」

その度に傷つけられたり、
逆に相手を心配させてしまったりで
悲しくなんかなかったのに
結局は悲しくなることばかりで疲れてしまう。
それもあって私は自己開示が極端に下手くそなのかもしれない。

涙で解決しようとなんてしていない。
泣かないで済むなら泣きたくないし、泣かないための願掛けでハンカチを持たずに大事な話をすることもある。

でも、ほとんど話し始めた途端にぽろぽろと
目から大粒の涙がころがり出てきて、
もうそうなったら止められない…


話は少し変わって、私は学生の頃に合唱部に所属していたのだけれど、その頃から好きな歌の中に「なみだ」という歌がある。

わたしがなくとき
心の中でおまつりがあります
たいこがたくさんあって
そのたいこを神様がおもいっきりたたくんです
そうするとむねにひびいて
なみだがポロリポロリとおちてきます


泣く時の心の中の騒がしさだったり、
それはもはや自分のコントロールできるところにはなくて神様がそうさせるんだっていうところにとても共感して以来、大好きになった。

アカペラの曲で表現もとても難しい曲なのだけれど、涙をただ悲観的にとらえるのではなくてお祭りに例えているから、これは聞く人によっては心のざわざわではなく、嬉し涙の心の震えにも感じられるのかもしれない。

話をもどして…

涙がとまらなくなってしまう時の心境をこんなにも分かりやすく、表現した詩と歌に出会えたことはすごく救われている。
けれども、泣きたくもないし、泣くべきでない時にはどうしたら泣かずにいられる?

それは悪いことじゃないよ、と言ってくれる人もたくさんいた。私自身も泣けることはありがたいことでデトックスになっていると思う。
それでも、確かに最初の方に書いたような皮肉を言われたり、誤解を与えてしまうことは少なくない。

泣かずにうまく自分の胸の内を話せるように、私はいつかなれるだろうか。

同じ悩みをもっている人がいたり、
何か秘策があるという人がいれば
ぜひおしえてほしい。

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