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【Vol.4】最新R&Bを軸にしたプレイリスト「Take It Easy」 2020#4

Spotify、Apple Musicで公開しているR&Bを軸にしたレイドバックミュージックプレイリスト、題して「Take It Easy」。プレイリストの中から3曲をピックアップし、アーティストや曲についての紹介をします。

(※この記事は2020年6月に書いたものです)

プレイリストはこちら。更新の度に内容が変わるので「いいね」で常にチェックしてもらえると嬉しいです。

Vol.4の全曲のリストは、バックナンバーとしてアーカイブしております。記事の後半有料部分で公開しているので、プレイリストの応援も兼ねて覗いていってもらえると嬉しいです!(全15曲)


3Picks

1.Camper – Grip

今回プレイリストの幕開けとして一曲目にインしているのがCamper「Grip」という曲です。

Camperは凄腕プロデューサーと知られている人物で、これまでには2012年、2013年、2018年とグラミー賞ノミネート曲が3つもあります。(H.E.R.のアルバムを合わせると4つで、アルバムは「BEST R&B ALBUM」を受賞)

✔︎ノミネート曲

  • 【2012年 BEST R&B SONG】 Elle Varner – 「Refill」

  • 【2013年 BEST R&B SONG】 Tamar Braxton – 「Love And War」

  • 【2018年 BEST R&B SONG】 H.E.R. -「Focus」


前述の2018年BEST R&B SONGにノミネートされた「Focus」を含むH.E.R.のアルバム『H.E.R.』は、この年の「BEST R&B ALBUM」を受賞した一作で、このアルバムの数曲は彼がプロデュースやライティングに関わっている曲。

他にもMary J. Bligeの曲に関わっていたり、

現在はBrandyの新作『B7』の製作に取り掛かっていると噂のCamperが、待望のソロ曲として放たれたのが今回の「Grip」です。

2.Josh Waters – Just the Same

ミシシッピ州ハティスバーグ出身のJosh Watersは、15歳の頃より音楽のレコーディングを開始。母親は歌手で、兄はミュージシャンという家庭で育ったそうです。

初期の活動で有名なキャリアの一つがSmoke DZAと共演した一曲「This Fire」で、

これが2017年のアルバム『143』に収録。このアルバムにはBig K.R.I.T.がプロダクションしたという「Art of War(featuring Res)」という曲も収録されてます。

その後、2019年に『Honey』、2020年の春には『The Heart Suit』がリリースされています。

今回リストインした「Just the Same」はこの『The Heart Suit』に収録された一曲です!

3.H.E.R. – I Can’t Breathe

Camper – Gripのところでもご紹介の通り、グラミー賞も受賞したシンガーH.E.R.がこの度リリースした新曲「I Can’t Breathe」。

この曲は、「iHeartRadio」というポッドキャストやストリーミングラジオのプラットフォームが開く「iHeartRadio Living Room Series」というトップ・アーティストのパフォーマンスを毎週お届けするというシリーズ企画で披露された一曲です。

H.E.R.は、「タイトルだけで、この曲には、何かとても、とても、とても、痛々しくて、とても明快な意味が込められていることがわかると思います」と語りました。

Pitchfork

と「I Can’t Breathe(息ができない)」というタイトルの、意味の重さについて言及していて、これは最近アメリカ国内で、ジョージ・フロイドさんの身に起きた痛ましい事件について語っているものです。

続けてH.E.R.は、

「この歌詞は、今起きていること、そして私たちが見なければならない変化についての会話から生まれたものだから、書くのは簡単だった。音楽は変化や癒しをもたらす、時にパワフルなものだと思う。そして、この曲がそれを実現してくれることを願っているわ。」

Pitchfork

と述べ、音楽で貢献できることについてを自らに綴った一曲でもあります。

こんな感じで、ここ一か月くらいは多くのアーティストがこの事件(厳密には事件そのものだけでなく、人種差別が起こっている情勢や体制について)言及する声が多く上がっていて、H.E.R.のように音楽でそれについて触れるアーティストも沢山いました。

みなさんも「Black Lives Matter」や「BLM」といったハッシュタグのついた投稿も、SNS等で沢山見たと思います。

今回のVol.4リストにインしているLeon Bridgesの「Sweeter ft. Terrace Martin」や、アリシア・キーズの「Perfect Way To Die」も上記の件に関連している曲で、島国である日本に住んでいて、人種差別といったような出来事に、なかなか馴染みの浅い自分にとっても考えさせられるものが沢山ありました。

関連記事:H.E.R. / 匿名でデビューした若きR&Bシンガーの正体

Vol.4のプレイリスト内容(全15曲)

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