陽光包山湧湧色数増(ようこうがつつみ やまはもくもく いろかずふえる)

ちょっと長めの〈私の暦〉、マイ七十二候です。春の陽光が暖かく周りを包み込む季節になりましたね。山々の景色はモクモクとした緑が湧き立っています。それは緑の濃淡だけではなく、黄色や赤みがかった木々もモクモクしています。山桜が、ピンポイントで彩りを添えています。

いつもの年は、ゴールデンウィーク前ぐらいから、このモクモクが見られていたように思います。モクモクを見ると、行楽シーズンが訪れたことを感じます。今年は、黄色や赤に色づいた葉が多いように思います。まるで秋の紅葉の頃のようです。

生命力に満ち溢れた、このモクモクも、夏を思わせる頃には濃い緑となって、湧き立つ感じではなくなってきます。今のこの季節が好きです。味わう時間も惜しい日常に翻弄されないように、しっかり楽しみたいですね。

さて、今日の二十四節気は「清明」、七十二候は「虹始見」(にじ はじめて あらわる)です。春の雨の後、虹が出始める頃ということです。虹は年中見られるものと思っていましたが、虹の出やすい季節というものがあるのでしょう。今年はもう虹を見ましたか？