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筍堀穴増(たけのこ ほりあな ふえる)

いつもの散歩道を歩いていると、泥が散乱していました。わき道の泥を、深さ20センチぐらい掘ってあって、草木の根っこがむき出しになっています。イノシシの仕業でしょう。イノシシは木の根の柔らかいところを食べるそうです。見るとあちこちが掘り返されていて、「掘り散らかした」という言葉が似あう、掘りっぱなし感でした。

もっと進むと、犯人が判明しました。おそらく人間です。堀穴の脇にはタケノコの皮が残されています。イノシシもタケノコを食べるのでしょうが、このようにきれいに皮をまとめたりはしないでしょう。人が来て、頭を出した筍を掘って持って行ったのだと思います。それにしても雑な痕跡です。

人が頑張って筍を獲るのも今の時期ですね。旬のものを頂くのは、とてもおいしいですよね。さっと湯がいて、熱いままホフホフやるのは、獲った人の特権ですね。筍の堀り跡をみると、こんな人間の行動も季節がわかるひとつのサインですね。

さて、ホンモノの七十二候は、「葭始生」(あしはじめてそうず)です。もう明後日ぐらいから、「霜止出苗」(しもとまりてなえしょうず)、二十四節気も「穀雨」になります。晩春ですが、空気が冷たく寒いですね。温かくして、免疫力を保ちましょう!

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