夏虫鳴始(なつむし なきはじめる)
自然を毎日見ていると、確実に季節が前に進んでいることを実感します。今日の<わたしの暦>、マイ七十二候は夏虫鳴始(なつむしなきはじめる)にしました。昨日ぐらいから草むらから聞こえる虫の声は、もう真夏の朝夕を思わせるものに変わりました。
ついこの間まで、「風薫るころ」などと言っていました。肌寒い日があったり、春の陽光を感じたりしていたのが、うそのようにスイッチが切り替わりました。花をつく香りは、甘くほのかなものから、緑の濃い、力強いものへと変化しています。
今日の二十四節気は「芒種」、七十二候は「梅子黄」(うめのみきなり)です。各地で梅が獲れているようですね。梅酒にするために付け込む様子をSNSなどで見かけるようになりました。この暑く、食べ物も悪くなりやすいこの季節に、梅は整腸剤としての効用も期待されてきたようですね。
七十二候の表現も面白いです。梅が熟すことを、「きなり」と表現しています。「黄色くなるから」ということですね。他にも、何かが始まるときに、「なきはじめる」と僕は表現しましたが、ホンモノの七十二候では、「かわずはじめてなく」のように、「はじめて〇〇する」と表現することが多いです。誰が考えたのでしょうね。
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