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キャンプで自然をもっと楽しむ遊び。これを知らないと損!

クッキーです。
「自然案内人」として活動して18年目。
これまで1,000人以上を自然に誘いました。

キャンプは楽しいですね。
家族や友人と野外で料理をして、寝泊まりする時間。
他には代えられない喜びがあります。
しかし、せっかく来た自然の中、季節ごとの美しさ、素晴らしさ、不思議さにもっと触れてみようではありませんか?

【キャンプ遊びは「自然を楽しむ」こと】

キャンプブームですね。
みなさんは今シーズンはキャンプに行きましたか?
家族と、仲間と、そしてひとりで・・・
キャンプは色んな魅力があり楽しいですねっ!
ここでは、キャンプでどんな遊びをするともっと自然に親しめるのか書きました。

僕は、人に自然案内をする前からキャンプにハマっていましたので、もう30年ぐらいになるかも知れません。
春に行くのが好きですね。

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キャンプの醍醐味は何と言っても、「自然を楽しむこと」です。

「そんなの当然じゃん」と言われるかもしれませんね。
焚火で食事を作ったり、夜空を見ながらコップを傾ける・・・。
鳥の声で目覚める朝はサイコーです。

そう!「衣食住遊」を自然の中でやるからこそ、キャンプの楽しみがあるのです。

キャンプに行って、自然を楽しみましょう!

■道具に遊ばれてませんか?

衣食住に遊びを加えた、「衣食住遊」を外に移動させるのですから、当然荷物が多くなります。

キャンプの設営や撤収には荷物が増えるほど時間がかかりますね。

1泊2日のキャンプで、遠くまで行こうものなら、移動にも時間がかかりますので、道具の組み立てと後かたずけに行くようなキャンプになりがちです。

僕も最初はそうでした。慣れていないので時間がかかりました。
まさに「道具を使うため」にキャンプをしているような状態でした(^^;

しかし、繰り返すうちにできるだけキャンプの道具は少なくシンプルになっていくものです。
そうすると遊ぶ時間も増えます
のんびり自然を楽しみに来たのですから、やりたいことい集中したいですね。

家族が増え、子どもをキャンプに連れて行ってもいいぐらいの年令になると、「ファミリーキャンプ」に行きたいもの。うちの長女は1歳でキャンプデビューです(笑)
おむつをして、ダンボールに入れられてテントの中で寝てました。
小さい子がいると、持っていくものが爆発的に増えますよね。
慣れていないので、テント設営に手間取るは、火は起きないわで、遊ぶ時間なんてありません。
道具を出して、料理作って、食べて寝て、起きて料理して、片付けて帰る。
みたいな、「労働作業」のようなキャンプでした。

それでもまた行きたくなるんですね。
自然の魅力は不思議なものです。

■キャンプの遊びは何をしてる?

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さて、みなさんはキャンプで何をして遊んでいますか?

野外で料理をして、食事をとり、空の下で寝るだけで十分!
確かにそうです。

しかし、せっかく来た自然の中。
時には何か、もっと楽しんで帰りたいと思うものですね。

あるときに偶然出くわした親子は、「何もない自然の中だから」と帰ってしまったのを見たことがあります。もったいない。
またある時は、バーベキュー後の炭の処分をどうしたらいいかわからなくて、朝から夫婦喧嘩になり、「コンビニ弁当を持って来た」という会社の上司家族に出くわしたこともあります。

■ キャンプ遊びの例

ただただ自然の中でボーっとしていることもおすすめです。

子どもたちは、放っておけば適当に遊びます。
もちろん、安全の確保だけは怠りなく見守ってあげましょう。

「何もないから帰ってしまう」残念な人にならないように、キャンプの時にやると良い遊びを並べてみました。

~大人向けの自然遊び3例~

大人だって自然の中で遊びたいですね。大人が「遊ぶ」のに楽しいものを3つ挙げてみました。

・アウトドア料理

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これは凝る人が多いですね。
「キャンプ飯」などで探すと、本がいくつも出版されています。

難点なのが、料理に凝りだすと道具が増えるし、時間がかかるので大変です。

しかし、アウトドアでの料理は格別です。家ではできない焚火料理ができます。
高級素材を使っても、レストランに行くことを思えば、安上がりです。

ひとくち目のビールを開けた時は、「シアワセ~!」って、叫びたくなるほどです(^_^;

普段台所に立たないお父さんも、キャンプの時には張り切って肉を焼くのです。至福の時ですね。

凝った料理じゃなくても、パンに野菜とチーズを挟んで、マヨネーズ、マスタードを塗ると、もう最高の昼食になります。

・焚火

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「これをやるためにキャンプをする」って言う人が多いのが焚火です。

焚火ができないキャンプ場も増えてきました。
火をつけるのに手こずることもあります。
必ずしも焚き火は、「なくてはならないもの」ではないので、敬遠する人も多いようですね。

しかし、うまく火が着いた時の喜び
いつまでもチロチロと燃える炎を眺めているだけで満たされます。
薪のはぜる音、炎のにおい・・・。
火は人間が生き延びるために使ってきた道具・技術です。
そのDNAが僕にもあなたにも息づいているのです。

僕は、焚火台の代わりにバーベキューコンロで焚火をします。
調理もできるし、高さが稼げるので、直火禁止のキャンプ場でもOKです。

薪をドンドン焚べて、大きな炎を作りたがる人もいます。
小さな火を長い時間焚くのが好きです。
もう消えてしまわんばかりの熾火で過ごす人もいますね。
焚き火は性格が出るそうです。

・コーヒーを淹れる

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僕はコーヒーにもこだわっています。
野外で飲むコーヒーのおいしいこと!
普段とは違った味になります。

インスタントコーヒーでもいいですし、市販のドリップコーヒーでも良いです。
焚火やストーブでお湯を沸かせば、格別のコーヒーを楽しめます。

さらに、その場で豆を挽いてドリップする。というのもいいです。
僕はそうしています。
本格的なコーヒーを、しかも野外で飲めるなんてシアワセです。
豆を挽く「コーヒーミル」は、野外用にコンパクトになった堅牢なものが売ってあります。

僕が持っているのは、⇩これの前の代のやつです。すぐに挽けて便利です。
仲間からも評判で、「今日はクッキーのコーヒー屋さんは?」などと聞かれます。豆から挽こうとこだわりたたかったのではなく、自然にそうなっていったのです。

コーヒーの淹れ方もいろいろですね。

・市販のドリップコーヒー
・インスタント
・パーコレーター
・豆を挽いてペーパードリップで淹れる

など色々変遷しましたが、今は「ペーパードリップ」に落ち着いています。

~親子・子供向け向けの自然遊び3例~

キャンプに行きたい動機は、「子どもと一緒に自然の中で遊びたい」が一番多いのではないでしょうか。
自然の中で共に過ごすのは、かけがえのない体験ですね。

そして、幼児期の子どもは自然に触れることで、より脳が発達することもわかっています。

小さいころに遊んだキャンプの思い出はいくつになっても忘れないものです。

うちの子どもたちは、とうに成人していますが、子どもの頃に行ったキャンプの話しをいまだにします。
「川で小さな魚獲って、『にぼし』とか言って並べてたね~」なんて会話は何回したでしょうか・・・。

・釣り・水辺の生き物捕り

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水辺でキャンプすることは多いものです。
海、川、湖・・・。水辺のキャンプ場も多いですね。

「獲ったものを食べよう!」までいかなくても、簡易な釣りセットを持って行って、小川の小さな魚を釣るだけでも楽しいですね。

海だと、投げ釣りでキスやカサゴ釣りなんてのも楽しいです。
ルアーフィッシングだとエサが不要なので、荷物も減りますし、料理の合間などに「ちょい釣り」も可能です。

僕は、いつも車に簡易な釣りセットが載っていて、どこでも「ちょい釣り」ができるようにしています。

ちょっとした合間に水辺で遊ぶだけで、ホッと癒やされる、いい時間を過ごすことができます。

・サイクリング

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自転車で走り回るのも楽しいですね。

キャンプ場によっては、レンタルで自転車を貸してくれるところもあります。
小学3年生ぐらいだったら、3kmぐらいはすぐに周ってしまいます。

夜も乗れるようにしておくといいです。
キャンプ場でちょっと洗いものする時とか、トイレとかに行くときに乗って、スイスイと移動できます。
そして、何といっても、夜になっても自転車で遊べる喜びは、子どもにとっては、かなり嬉しいようです。

⇩下の動画は、キャンプ場で自転車を借りて、湖を一周しました。
後半ではコーヒーを淹れています。

・散策・どんぐり拾い

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自然の中で「ぼーっとする」にも似ていますが、「ぶらぶら歩く」もいいです。

そして、「どんぐり集め」
その熱の入り方と言ったら何でしょうね?
子どもだけでなく、大人も夢中になります。
「獲る」とか「集める」「手に入れる」というのは本能なのでしょうね。

日頃の自宅周辺ではなかなかやらない自然散歩、いいですよね。

■自然をより深く楽しむための遊びを紹介

キャンプの時に楽しめるオーソドックスな遊びを紹介しました。

しかし、せっかく自然の中に来たのです。
もっと自然を深く楽しめるものがあったらやってみたくありませんか?

しかも、費用もさほど掛からず、ちょっとした道具があればできる自然遊び
知りたいですよね?
紹介します。

【キャンプでもやってみたい!おすすめの自然遊び「ネイチャーゲーム」】

皆さんはキャンプで何をして遊んでいますか?
テントを張る、バーベキューをする、のんびりする・・・だけでも十分に楽しいのですね。
前章までは、キャンプ場などの野外で遊ぶ、オーソドックスなものを取り上げました。
ここからの章では、キャンプに取り入れると自然をより深く楽しめるワザを紹介します。

楽しく、心豊かになる「ネイチャーゲーム」をやってみましょう!

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ネイチャーゲームは、自然の知識も必要ありません。
危険なものにさえ注意すればOKです。
それは、「知ること」より「感じること」が中心だからです。

■ネイチャーゲームって何?

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ネイチャーゲームは、「五感」を使って自然を直接体験します。
決められたやりかたに沿って遊んでみると、自然により深く親しむことができるようになります。
170種類以上のアクティビティがあり、季節や場所、実施する人に合わせて選んで遊ぶことができます。
幼い赤ちゃんから、お年寄りまで、知識や経験に関係なく楽しむことができます。

■ネイチャーゲームの特徴や効果

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「自然の中で遊ぶ」と考えると、山や海のように、自然が豊富なところを想像してしまいます。

いかし、ネイチャーゲームは、近所の公園でもできます
天気が悪いときなど、外に出たくないときにでも、室内で楽しめるものもあります。

~ネイチャーゲームの効果~

公益社団法人 日本シェアリングネイチャー協会のホームページから引用すると

ネイチャーゲームにはさまざまな効果があります。
例えば・・・・
・自然や環境への理解が深まります
・五感によるさまざまな自然体験が得られます
・自然の美しさや面白さを発見できます
・他者への思いやりや生命を大切にする心が育ちます
・感受性が高まります

引用:https://www.naturegame.or.jp/know/3minutes/

と書いてあります。

僕が思うのは、それに加えて、

・豊かな心で過ごすことができる。
・気のおけない仲間が増える。

ということを実感します。

家族など、もともと親しい関係であった人たちも、さらに親しくなります。
それはきっと、「感覚を共有するから」だと思っています。

僕は、このネイチャーゲームに出会ってから「世界」が変わりました。
ネイチャーゲームを学び、資格を取るための3日間の講座の帰り道は、とてもハッピーな気分で、車の中で歌いながら帰りました。
それから毎週のように自然に出かけ、下見をし、そこの魅力を感じてプログラムを作る ⇨ 自然を案内する。というライフスタイルです。
自分自身も自然がもっと好きになりました。
近所を散歩するときの感覚も大きく変わり、楽しいものになりました。
色んな職業の仲間と親密にもなりましたし、近所の子どもと顔見知りにもなりました。

■ファミリーキャンプでできるネイチャーゲーム3例

170種類のネイチャーゲームの中で、ファミリーキャンプに取り入れると良さそうなゲームを3つ紹介します。

~フィールドビンゴ~

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みなさんはビンゴゲームを知っていますね?
マス目に番号が書いてあって、タテヨコナナメのどこかが並ぶとビンゴ!あれです。

このフィールドビンゴでは、番号の代わりに、自然の中で感じることができるものをマスの中に書き入れます。
用意するマス目は5×5でも、3×3でもいいです。
年齢や、遊ぶ時間に合わせて大きさを調整するといいでしょう。

ハガキのような厚手の紙に、マス目を書くといいですね。
僕は100円ショップの無地ハガキを愛用しています。

「フワフワなもの」「鳥のこえ」「温かいところ」「黄色い花」「いい匂い」・・など、感覚を使うものを書き入れるといいです。

各自1枚のカードと鉛筆1本を持ったらスタート!
書いてあるものを見つけたらマルをします。
大切なのは、「実際に感じてみること」です。
「チクチクするもの」って書いてあったら、本当に触れてみて、チクチクするか家族全員で確かめてみましょう!

全部見つからなくても大丈夫です。

↓こちらの動画でもやり方がわかります。

👇あおぞら自然共育舎さんからいただいた動画です。自然の良さがよく伝わる動画です。

カードは自作してもいいですし、市販ででもあります。
春におすすめのカード 秋におすすめのカード

~同じものを見つけよう~

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自然の中には、素敵なもの、不思議なものがたくさんありますね。
一瞬の記憶をもとに、そこにある自然物を探す遊びです。

仕掛け人が、無地のバンダナ(なければ何でも良いです)の上に、3~7種類ぐらいの自然物を載せます。
そのあたりにたくさんあるものがいいです。
そしてその上に、さらにそっとバンダナを被せて、置いたものが見えないようにしておきます。

みんなを呼んで、「せーの!」で、上のバンダナをめくって、中身を見せます。5秒だけ!
素早く、また隠します。

メンバーは、バンダナの上に乗っていたものと同じものをあたりから探して来ないといけません。
どこに同じものある?何がバンダナの上にあったか覚えている?

しばらく経ったら、みんなを集めます。
バンダナの中身をタネ明かしして、どこにあったか、他におもしろい発見はなかったか?など、自由に話し合うと楽しいですね。

~木のシルエット~

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キャンプ場などの自然の中の木を真似てみましょう!

僕がおすすめなのは、「親子対戦」です。

大人チームと子どもチームに別れます。子どもさんが小さいなら、大人の誰かが子どもチームに加わってもいいですね。

子どもチームが目を閉じて100数えている間に、大人チームは1人1本、お気に入りの木を決めます。そして、その形をよく覚えておきます。

100数えたら子どもたちの前で、大人は自分が決めた木のマネをします。

子どもたち!どの木か当てて!

全部当たったら、大人と子どもを入れ替えて、今度は子どもたちがゼスチャーを演じる番です。

楽しい中に、木をよく観察してそれを演じるという面白い体験ができます。

ながさき県民の森で開催されたあるイベントの時、親子10人ぐらいでこの〈木のシルエット〉をしました。
その時は、大人が木を選んでいる間に、子どもたちは、周りに落ちているどんぐり投げ遊び。
大人が一生懸命演じる1本の木を、子どもたちはスバヤク当てることができました。
さて親子交代。
小さい子もいたので、うまくできるかなぁと心配でしたが、子どもたちのほうが、うまく木を演じているようです。
ワイワイと楽しいひとときでした。

■ソロキャンプでひとりでも楽しめるシェアリングネイチャー3選

ひとりで行くソロキャンプ
いいですよね。
じっくり自然や自分と向き合う時間が魅力です。

その貴重な時間をさらに深めるためのアクティビティを紹介します。

~裸足で歩こう~

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裸足で歩くと、一瞬で「自然モード」に心を切り替えることができます。
これ、大事です(^^)

日々の喧騒に飲まれた心身を解き放ち、本来の自分に帰りたいですね。

裸足になり、ゆっくりゆっくり、大地を感じながら歩きます。

温かいところ、フワフワな場所、石のチクチク、湿ったところ・・・
色んな感覚を味わって一周してくれば、もう「自然人」に変わっています。

~音いくつ~

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キャンプ場は魅力的な音に包まれてます。

その静けさを感じてみましょう。

ほんの1分間でいいので、音の数を数えてください。
目は閉じるのがいいでしょう。

鳥の声、遠くではしゃぐ子どもたちの声、風の音は「ひゅ~」もあれば、「サワサワ」もあります。人間の足音も聞こえるでしょうか?

スッとこころが落ち着きます。

~サウンドマップ~

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これも音を楽しむアクティビティです。

その名の通り、「音を地図に」してみましょう!

地図というと、道路があって、記号が書かれています。
学校の記号、消防署の記号、畑の記号などいろいろです。

でもこのサウンドマップでは、どんな記号で音を描くかは自由です。
自分で感じたままに書けばいいのです。

やり方は、自分が居心地のいい場所に座って音をしっかり感じます。
1~2分して、自分が自然の中にとけこんできたなと思ったら、周りの音を聞きながら地図を描きます。
前から聞こえてきたものは、紙の上に、後ろの音は紙の下に。左は左、右は右です。

無地のハガキと、サインペンが重宝します。

僕はいつもの持ち物の中に、無地のハガキとサインペンを入れています。
どこでもいつでも、思い立ったら、すぐにサウンドマップができるように、ペンと紙を車にでも載せておけばいいです。
雨の日の縁側はおすすめですね。
早朝もまだ静かな時や、夜の虫たちの声がしているときなど、同じ場所でも違う地図が出来上がります。
我が家の近くにはフクロウがいるようです。
意外にも人間に近いところにも生息する鳥だそうですね。

■ネイチャーゲームをもっと知るためには

自然をもっと深く楽しむための「ネイチャーゲーム」を紹介しました。
ここに挙げた6つの例以外にももっと多くのネイチャーゲームがあります。

✅家族でもっと自然を楽しみたい
✅子どもの心を育てたい
✅子どもたち同士でのレクリエーション
✅職場の研修でのアイスブレイクに
✅心豊かな毎日を送るために

色んな目的やシーンで活用できるネイチャーゲーム。
もっと知りたい方は、日本シェアリングネイチャー協会のホームページや⇩の書籍「ネイチャーゲーム原典 シェアリングネイチャー 自然のよろこびをわかちあおう」をご覧ください。

【夜こそキャンプの醍醐味 大人が楽しみたい道具いらずの自然遊び3例】

キャンプの夜、皆さんはどんなことをしていますか?

夜もキャンプのゴールデンタイム。
特別な道具がなくても、夜の森を楽しめる方法をお教えしましょう😄

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日常の暮らしの中では、夜はだいたい室内にいることが多いですよね。

キャンプというと、昼間のアクティブな遊びや、バーベキューなどの野外料理をメインで考えがちですが、夜も楽しめることがたくさん!

せっかくの夜の自然、子どもだけでなく親子で、または大人だけでも楽しめる方法があります。

夜は昼間よりも危険です。安全には十分に注意してください。「ひとりで行かない」「道をそれない」「危険な植物・動物」「転落」などにご注意を!

■日常では味わえない夜の自然

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夜の森。
大人でもめったに入ることはないですよね?

本当の暗闇
明かりがほとんどない環境に身を置くことなど、そうめったにあることではありません。

夜の自然は昼間とはまた違った姿を見せてくれます。
月の明かりに照らされた妖麗に光るツヤツヤの葉、星空に伸びる背の高い枝、遠くから「ザワザワ」とやってきて、「ゾゾゾゾ~」と抜けてゆく風・・・。
夜に活動を始める生き物も多いものです。

そんな「非日常の体験」、せっかく来たのですから味わってみましょうよ。

■仲間と談笑もいい!自然を楽しむ時間にしよう

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仲間と楽しく来たキャンプ。
しゃべり尽くしたいものです。
野外でじっくり話しをするからこそできる話もあります。
その開放感で、場が盛り上がりますね。

まはひとりで来たソロキャンプでも、ちびりちびりと飲む酒、その時間のなんと有意義なこと。

そんな夜も何ごとにも代えがたい時間です。

■夜を味わうネイチャーゲーム

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ネイチャーゲームには、夜だからこそもっと自然を楽しめるアクティビティがあります。

誰でもどこても手軽に遊べるネイチャーゲームは、「そのとおり」にするだけで、自然を深く楽しめるのです。

「自然のことなんて何も知らなくて」って言う方多いですが、ネイチャーゲームは自然の知識はいりません。
最低限、安全だけには注意すれば、楽しむことができるのです。

■夜にピッタリなネイチャーゲームの3例

夜ならではのとっておきのネイチャーゲームを3つ、ご紹介しましょう。

~サイレントウォーク~

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静かな夜の森。
昼間に警戒していた生き物たちも、暗闇では警戒を解いて、活動を始めるものも多いです。
そんな森に、人間がお邪魔するわけです。

この〈サイレントウォーク〉は言葉を発せずに、一緒に歩く仲間と意思疎通をします。

2人ペアで森を歩きます。
ゆっくり観察しながら歩きましょう。
見つけた自然界のビックリや、美しいもの、珍しいもの、ヘンな形・・・。
そんなものを見つけたら、一緒に歩く仲間に教えてあげたいですよね?
でもこのゲームでは、言葉を使ってはいけないんです😊
身振り手振りで相手に、その見せたいものを伝えます。
伝えられたほうも、大きくうなづくとか、びっくり顔をするとか、大きめの反応をしてあげましょう。
ある夜の草原、一緒に歩いていた人が手招きをするので、寄っていってみました。
指差す先を見ると、トノサマバッタが、葉っぱをムシャムシャ食べているのです。
近くによっても逃げず、お食事時間は続きます。
カヤでしょうか、長いはっぱに留まって、端っこから丁寧にムシャムシャやってました。
まるで、食べている音が聞こえるかのようです。
「こうやって食べてるんだ~」というリアルな食事の場面に初めて遭遇しましょた。

~夜はともだち~

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夜の森をひとりで体験するアクティビティです。

大丈夫!ちゃんと仲間が近くにいる状態でやります。

明るいうちにリーダー役が下見を十分にして、どの場所で夜を味わうか、人数分の「居場所」を決めておきます。
車や人が通ることのない、トレッキングコースなどの道がいいでしょう。
夜の間しばらくそこにいても危険でないか、転落したりしないか、危険な植物などがないか、明るうちに確認を必ずしておいてください。

そして夜。すっかり暗くなるまで待ち、決めておいた場所へみんなで向かいます。
持ち物は、小さなライトと、1人が座れるレジャーシートです。

ライトはできるだけ使いません
暗闇に目が慣れるために点けません。
足元の安全に心配があるときに、足元だけをそっと照らします。

決めていた場所までみんなで来たら、1人ずつその場所に座ります。
リーダー役の人が、ひとりずつ森の中に「置いてゆく」のです。
座る場所をライトで一旦照らし、危険がないか最終確認をしてください。
そして、そこに座ります。
大丈夫、リーダー役の人は、必ず後で迎えに行くことを約束してください。

ひとりでじっと森の中で過ごします。
ライトは点けません。
暗闇を楽しみましょう!

ワサワサと吹く風の音が聞こえるかもしれません。
季節によっては虫の声がするでしょう。
森の香りは昼間とはまた違うのものです。

じっくり夜の森の中ですごすと、図らずも自分と向き合うことにもなります。
日頃の暮らし、喧騒に飲み込まれそうな毎日。
周囲の人達とのやりとり。
自分が考えていること。
夢や野望、感謝、大切にしたいこと・・・
いろいろです。

僕はこの〈夜はともだち〉を初めてした時は、かなり深い自然体験をすることになりました。
真っ暗な夜の闇に、森の中でひとりで過ごすのです。
おどろおどろしいやら、興味深いやら、色んな思いが行き交います。
でも不思議と怖くはありませんでした。
ほんの10m位先には仲間がいることもわかってましたし、終わったら必ず迎えが来るので、その時間を楽しもうと考えました。
夜の森は時間間隔までもがなくなります。
わずかにきらめく葉っぱを見ながら、風を感じてどれぐらいの時間を過ごしたのかわからないぐらいです。
太古の人たちは、毎日こんな環境の中で暮らしていたのだろうと、想い馳せました。

15分ぐらい経ったらリーダー役の人が、迎えに行きましょう。
一人ひとりの座ってる場所まで行き、全員でスタート地点まで帰ります。
必ず全員帰ってきたか、人数を確認することを忘れないでくださいね。

帰ってきたら、互いの感想を語り合う時間をとると、想いが倍増します。
気の置けない仲間との心の語り合いの時間になることと思います。

注意があります。
何度も書くようですが、安全や行方不明には注意すること。
それから、あたりの森をライトで照らさないようにしましょう。
見えなくても、夜に活動している生き物がいることを忘れてはいけません。
ストレスのある住みにくい場所には、生き物も敬遠して、もう住まなくなってしまうことさえあります。

~サンセットウォッチ~

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夜がやってくる様子を観察してみましょう!

日頃はなかなか忙しくてできないことですね。

下にあるようなチェックリストを紙に書いて、1人1枚持ち、居心地のいい場所に座って、夕方から夜になる時間を楽しみます。

✅鳥がねぐらに帰る
✅昼間とは風の向きが変わる
✅教会の鐘がなる
✅太陽が沈む
✅一番星が見え始める
✅街の明かりが灯り始める
✅虫が鳴き始める
✅空気が冷たくなる
✅あたりの色がモノクロになる
✅星座がわかるようになる

リストは、行く場所によって、自分たちなりに作っていいでしょう。

夜は昼間より思ったより寒くなるので、上着を持ち、帰るときのためのライト、上に書いたリストとペンを持って、過ごしやすい場所で夜を待ちます。
会話はせずに、静かに夜がやってくるのを観察しましょう。

数年前、近くの自然の家の展望所で、この〈サンセットウォッチ〉をやったことがあります。
座っていると、後ろで足音がしました。
「トットットット」
だんだん近づいています。
周りに座っている仲間もそれに気がついているのでしょうが、声は上げません。
「トットットット」
明らかに四足の、野生の生き物です。
後でわかったのですが、それは「アナグマ」らしい。ということでした。

夕方を楽しむ、またとない体験がそこにはあります。

■夜の森の楽しみ まとめ

夜の自然を楽しむ例として、ネイチャーゲームを3つ紹介しました。

〈サイレントウォーク〉
〈夜はともだち〉
〈サンセットウォッチ〉

夜は毎日やってきますが、こんな貴重な体験ができるのはキャンプならではだと想います。
自然はいいですね。

【うわー!キャンプで雨。雨も自然の姿、雨を楽しむ自然遊び3選】

前から楽しみにしていたキャンプ。
キャンプ場の予約もして、道具も準備して、いよいよというとき、天気予報は。ちょっとブルーになりますね。

雨でも自然を楽しめる方法をお伝えしましょう!

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雨だと気分が乗りませんね。
天気予報では「降らない」と言っていたはずなのに、突然の雨に見舞われることだってあります。
楽しみにしていたバーベキュー、釣り、自然の中での散歩・・・。
「どうしようかなぁ」と悩んでしまいますね。
道具も濡れて大変です。

■雨も自然の姿。雨を楽しもう

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本来天気に「良い」「悪い」はないはずなのですが、私たちは、晴れると「いい天気」、雨だと「あいにくの天気」などという言葉を使います。
そう、雨も「自然のひとつの姿」なのです。

せっかくの雨、楽しんじゃいましょう!

子どもの頃、水たまりの中にわざと入って遊んだことはありませんか?
水路を作って水を流したり、ダムでせき止めて遊んだことがある人もいるでしょう。

雨も楽しいものです。

よほどひどい暴風雨や大量の雨は危険ですので、そういったときには戸外で遊ぶべきではありません。
安全な程度や場所を選んで遊びましょう。

■雨を楽しむコツ

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心のスイッチを「楽しむ」ほうに切り替えましょう。
雨のいいところは何ですか?
一緒に行く家族や友人と話してみましょう!

✅空気が澄む
✅シトシト音が落ち着く
✅水玉がきれい
✅雨の匂いが好き
✅地球の水の循環を感じる

他にも出せばたくさん出るでしょう。
さあ、雨の森に出かけましょう!

■雨の時にあると楽しさが倍増する道具

「雨を楽しみましょう!」と言っても、晴れと同じような格好で野外に出てもあまり楽しめません。
雨は雨なりの準備をして外に出ましょう。

~しっかりした「カッパ」が世界を変える~

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雨を楽しむのだからと言って、雨に濡れるのはおすすめしません。
体温維持にも悪影響で、季節によっては低体温になってしまいます。
夏でも体を冷やす過ぎるのは良くないことです。
第一、濡れると気分的に気持ちが悪いですね。

そこで活躍するのが、雨カッパ、レインウェアです。
カッパさえ着れば、雨でも思いっきり野外で遊ぶことができます。
濡れた場所に座るのも気になりません。
雨上がりの野外で、レインウェアの下だけ履いて外に出れば、濡れるのを気にせず遊ぶことができます。

持つべきレインウェアは、上着とズボンが上下別々になったセパレートタイプのものです。
手首、足首が絞りになっていて、雨の侵入を防いでくれるものが必要です。

100円ショップやコンビニに売っているビニールのカッパや、ポンチョも急場しのぎには便利です。
しかし、野外で遊ぶには適していません。
雨が染み込んできたり、下半身が濡れたりします。
下半身が濡れるだけでもダメージは大きいものです。

ちょっと値段は張りますが、中の湿気を外に逃がすタイプのものもあります。
外からの雨は通しませんが、内側からの湿気は外に出してくれるという、優れた素材を使ってあります。「防水透過」などと書いてあります。
「ゴアテックス」などの名前で売られているものがそれです。

メーカーやブランドには好みがあるでしょう。
いい道具は、長く使えますので、お気に入りのデザインのものを見つけて、良いものを買いましょう。

僕が今欲しいのはミズノのこのレインウェア
ちょっと買えないでいるんですよね~💦

そうそう!長靴も持って行ってくださいね。

~雨の中は意外と体力を消耗する~

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雨の中で遊んでいると、いつもより体力を消耗します。
雨の中で遊ぶなんて、そんなにめったにやらないことですし、楽しさを覚えてしまうとつい夢中になります。
部屋に戻ってきて、カッパを脱いだ途端にグッタリ。なんてこともあります。
雨の中で遊ぶのは、あまり長時間にならないようにしておきましょうね。

■雨でも楽しみたい自然遊びの例

雨の日を存分に楽しめる自然遊びを紹介します。
ネイチャーゲームのアクティビティの中から、3つ厳選しました。

~森の美術館~

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雨の日は美しいものがたくさん
キラキラ光る水玉やツルツルの葉っぱ。
木の幹を伝って流れる雨の道。
ゆっくり見て回ると、素敵なものが次々に見つかります。

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写真のような枠を、美しいもののところに置いてみましょう!
ダンボールを切ったもので構いませんが、より良いのは、「白い」枠です。
何回も使いたいと言うことであれば、⇩ここで買えます。

美しいもの、面白いものにこの枠を当てはめると、即席の絵画展の出来上がりです。
その絵画に、タイトルを付けてみましょう。
世界に2つとない作品のできあがりです。
しかも今だけの作品です。

自分の作品を1~2点作ったら、一緒にいる家族や友人の作品も見てみましょう。
どんなものができているでしょうか?
作品の意図などを作者に聞いてみるといいですね。
自分とは違った感性に触れることができます。

この〈森の美術館〉は、晴れた日でも夜でもできます。
ある時、朝日をバックに輝いている葉っぱをフレーム内に収めて見せてくれる人がいました。「おお!まさに今この時にしか見れないね」と、その美しさに見惚れました。
夜は、改善電灯でライトアップすると、スポットライトを当てた絵画のようでおしゃれです。
夜の自然の独特な雰囲気と相まって、「美術館鑑賞」を楽しめます。
僕は、この〈森の美術館〉をやってせいでしょうか?
「雨の自然もまたよし」という感覚になって、喜んでカッパで外に出るようになりました。

~木の葉のカルタとり~

葉っぱを並べる

外に出て遊べないこともあります。そんな時は、室内で自然遊びをすることもできます。
葉っぱでカルタ取りをしてみましょう!

同じ種類・同じ形の葉っぱを2枚ずつ拾ってきます。
5~7種類もあればいいでしょう。
そう、ひとつは読み札、もうひとつは取り札です。

向かい合わせに座って、真ん中に取り札の葉っぱを並べます。
50cm角ぐらいの無地のシートでもあると、その上に並べるとわかりやすいですね。⇩こんなものも売ってあって、1枚持っておくと、自然の中で遊ぶのには便利です。

そして審判が袋に入れた読み札の葉っぱを1枚出して見せます。
「じゃじゃん」って感じで、対戦する2人に見せます。

読み札と同じ葉っぱをスバヤク取ったほうが勝ち!

葉っぱの形や大きさ、色、ギザギザのあるなし、厚さ・柔らかさなどを観察する機会になります。
カルタとして遊ぶ前に、どういった葉っぱがあるか、みんなで見ながら並べると楽しいです。

~自然のかさね言葉~

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驚いたもの、きれいなもの、人に教えたくなるもの・・・。
雨粒は宝石のよう。
葉っぱの裏を見ると、隠れている虫を発見することもあります。
雨の自然の中では、新しいワクワクの発見がいくつもあります。

雨の中を散歩しましょう!
心動かされるものに触れたら、一緒に歩く家族や友人に伝えます。

キラキラの水玉だねー」
サラサラ流れているよ」
キラキラの葉っぱ」
ポコポコ聞こえるのなんだろ?」

言葉を重ねて、その感情をシェアしましょう。
雨の中の素敵な散歩の時間になります。

ほんの2~300メートルの道でも、2~3人組になって、この〈自然のかさねことば〉をしながら歩くだけで、自然を楽しむひとときになります。
コミュニケーションも深まるので、何かの研修の前にでもどうぞ。

■雨の自然遊びまとめ

雨も自然のひとつ。
「悪い天気」なんて言わずに、楽しみましょう!
雨の好きなところを話し合ったらスタート!
雨を楽しめるネイチャーゲームを紹介しました。

〈森の美術館〉
〈木の葉のカルタ取り〉
〈自然のかさね言葉〉

やってみてね~♪

【キャンプだけではもったいない。暮らしに取り入れたい自然遊び3選】

自然に親しむと元気が出ます!
キャンプもいいですが、たびたび行くのもなかなか・・・。
そう!毎日の暮らしの中で自然を感じればいいのです。
この章では、自分のペースでできるシェアリングネイチャーウェルネスを紹介します。

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自然にどっぷり浸れるキャンプ、いいですよね。
自然の中でコーヒーでも飲みならがのんびりするも良し、アクティブな遊びをするのもいいでしょう。
1泊2日ぐらい自然の中で遊ぶと、元気が湧きます。
夜眺めた星空や、早朝の静けさ、いい時間を過ごしたという満足を感じます。

しかし、そうたびたびキャンプに行けるものでもないですね。
少なくとも連休が必要ですし、準備にもそれなりの手間や心配りが必要です。
忙しい毎日の合間に、そういったことをするのが負担になっては本末転倒。

では、もっと自然に触れる機会はないものでしょうか?

「あります」

■日常的に自然に触れよう

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毎日のように自然に触れると、生活にメリハリができ、いきいきと暮らせるようになります・
「自然に寄り添った暮らし」・・・憧れますよね?

ここでは日常的に、しかもしっかりと、かつ簡単に、自然の良さを感じられるアクティビティを紹介します。

■ひとりでもできる自然の楽しみ方

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自然を毎日のように楽しむには、ひとりでできることも重要です。
家族と一緒にできればそれに越したことはありませんが、生活のリズムは人によって異なります。
自分にとって都合のいい時間にできること、それも大切です。

■シェアリングネイチャーウェルネスって何?

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ここでは、「シェアリングネイチャーウェルネス」のアクティビティを紹介します。

遠くに出かけるキャンプのような年中行事ではなく、また、たまにひら開かれる野外イベントのようなものでもなく、「毎日繰り返す」エクササイズのようなものです。

おっと、エクササイズと言っても、エアロビクスのようなものを想像してはいけません。
毎日当然のように日課に盛り込める、自然に親しむ習慣とでも捉えてもらうといいでしょう。

「ウェルネス」は「健康」です。
自然に繰り返し触れておくことは、心も体も健康へ向かいます。
健康を目指した習慣を、自分の生活のルーチンに入れてしまいましょう!

僕は、このシェアリングネイチャーウェルネスを毎日のようにやっています。
朝の散歩の途中にある「木」に相手にしてもらったり、景色の広がる丘で偉人の言葉に触れたりします。
自然は、実際に自分に力をくれる存在であることを実感します。

■シェアリングネイチャーウェルネス3例

では、シェアリングネイチャーウェルネスがどんなものなのか、例を3つ挙げました。

~森林浴のエクササイズ~

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あなたの家の近くに「気になる木」はありませんか?
語りかけてくるような愛着のある木です。
またはそびえ立ち、威厳を感じるような木でもいいでしょう。

木は大地から水を吸い上げ、葉が光を受けて養分を作っています。

呼吸もしています。
昼間は二酸化炭素を葉から吸い、酸素を吐き出しています。
人間と逆ですね。

1.その木の前に立ち、好意を持って観察します。
2.空に伸びている枝や、幹の太さなど、その木のことをよく知りましょう。
3.その木の呼吸を思い描きます。
4.可能ならば葉っぱに顔を近づけてみましょう。
葉っぱが出している酸素を自分が吸っています。
自分が出した二酸化炭素は、葉っぱが吸収します。

木と自分はしっかりつながっているのです。
木と「私」は別のものではありません。
今このときは、同じ森にある生きものです。
自分も森の一部です。

木はあなたにどのようなメッセージをくれましたか?

僕はこの活動が大好きで、よく近所の木でやってます。

~自然と私~

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人は「今この時」にあるのが、一番幸福を感じます。
「今この時」にあるためには、五感を使うことが一番いい方法だと思います。
自然のある場所に佇んで過ごすアクティビティです。

「大自然」の中でなくても構いません。
近くの公園でも、自宅の庭でも、ちょっとした街路樹のそばでもいいです。

1.ゆっくりと落ち着ける場所に座ります。立ったままでも構いません。人通りはあまりないほうがいいでしょう。

2.心を落ち着け、じっと周りの自然を感じます。

3.両手を広げて、両ももに当てておきます。

4.道脇に咲いている小さな花、肌を通り抜ける甘い香り、遠くで鳴く鳥の声・・・
そういった自然のものやできごとに気がついたら、指を1本、ぐっとももに押し当てます。

5.何かに気がつくたびに、指は左手の小指から順番に薬指、中指・・・と進め、数をカウントします。

6.右手の小指まで行ったら、また左手小指から繰り返します。2~3周でおしまいです。

7.何かに気がついても、それを深くは考えないようにします。
例えば、葉っぱち木から離れて落ち、そのことに気がついたら、「落ちた」と思って指を押すだけです。何故落ちたのかとか、「秋も深まった」とか、落ちた葉っぱはどこに行くのかなどと、思いを巡らせないようにします。

気持ちがゆっくりとなり、頭が冴えた感覚に包まれます。

~空と大地が私に触れた~

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自然の風景や出来事が、自分を元気にしてくれることがよくあります。

例えば近所をちょっと散歩するだけでも、目につく自然のものに心惹かれる瞬間があります。

その生命力や美しさに惹かれているのでしょうね。
何の変哲もない道端の草花や、空を流れる雲に心を動かされることがあります。

何か大切なものを与えてくれているに違いありません。

心惹かれるものを見つけたら、仲間であるかのように親しみを感じてみましょう。
その自然のものの中心にあるものと、自分の中心にもあるものとが、同じようなを持っているのだと感じてみてください。
そして、下の言葉をつぶやいてみましょう。
「○○が私に触れて、その力をくれました」
毎日のように色んな動植物が力をくれます。

上の写真は、壁にびっしりと生えた植物です。
土もないのに元気よく、伸びよう伸びようとする姿に見えます。
ものすごい生命力を感じました。
調べると、「ヒメツルソバ」という植物のようです。
「ヒメツルソバが私に触れて、その力をくれました」

■シェアリングネイチャーウェルネスをもっと知るための本

毎日できて、深く自然を感じ、そして手軽に楽しめるシェアリングネイチャーウェルネスの例を3つ紹介しました。

シェアリングネイチャーウェルスにももっと多くのアクティビティがあります。それを紹介した本があります。
自然に親しむ「心の持ちよう」に働きかけてくれます。
分厚い学術的な本ではなく、日常的に気軽にめくれる、140ページ強の本です。

手元に置いておくと、次第に手放せなくなる本です。

【自然大好きのヘンタイ?】

■最後に

キャンプが好きな人は多いですね。
寝泊まりをしなくても、外遊び、野遊びは魅力があります。

僕も子どもの頃、父に教わって釣りをしていました。
たまに叔父がキャンプに連れて行ってくれることもありました。
そんな、自然が何となく好きだった僕が、「シェアリングネイチャー」というワザを覚えて以来、完全にハマりました。

例えば木をさわる時。
普通の人(?)のさわり方と僕のさわり方は明らかに違うようです。
ベタベタと、その木の凸凹を感じたり、匂いを嗅いだりします。
まさにヘンタイです(笑)

ヘンタイへの仲間入りをしませんか?(笑)

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

最後まで読んでいただきありがとうございます! 皆さまからのサポートはより多くの方に広めるために、大切に使わせていただきます。