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初雪名残雪(はつゆきなごりゆき)

今日のマイ七十二候、〈私の暦〉です。昨日、一昨日で少しばかり降った雪でしたが、今日は嘘のように晴れています。キンと引き締まって乾いた空気の中にも、どこか優しく、明るい春の気配を感じます。

この「気配を感じる」ということが趣きのような気がします。なんとなく感じるとか、道の脇のちょっとした景色の中に何かを感じるのです。色々な季節で、その「感じ」というものがあります。「桜のつぼみか膨らんだ」とか、「水仙は終わりごろ」とか、「星が傾いた」とかいう明確な変化ではない「何か」に、気配を感じるのです。

今日から二十四節気は「雨水」、七十二候は、「土脉潤起」(つちのしょううるおいおこる)です。雪が雨に変わり、溶け始める頃ということです。春一番が吹き、鶯が鳴き始めるとも言います。降った雨が土を湿らせます。一年の農作業を始める頃とされています。

実際の気候は、積雪が一番多い頃だそうです。長崎で昨日雪が降ったように、まだまだ冬の色濃厚です。このように、暦と季節感が少しずれているのはなぜでしょうね。きっと、次の季節への期待が込められていると思っています。次の季節に想いを馳せ、到来を心待ちにしたのではないでしょうか?本当のところは、太陽暦のと旧暦のズレなのかも知れませんが、それは明らかにしない方が良さそうです。


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