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情報量が最適で、全体の構造が理解できる「図解レシピ」は、料理がトラウマだった僕にとってちょうどいい|中土井 僚さん

コロナ禍での男性にとって、在宅時間は増えたが戦力になれる家事がなく、家では肩身が狭くなる人も多いという声が多数。逆にコロナ禍で女性が自宅で料理をする回数が増えたというデータも...。

リーダーシップ開発や組織開発などのコンサルティング会社「オーセンティックワークス株式会社」の社長である中土井 僚さんも、コロナ禍で自宅で料理をする機会が生まれた一人。“苦手なものが集まったもの”が料理だという中土井さんにとって、「図解レシピ」は大まかなステップが記載されていて“ちょうどいい”といいます。

今回は、そんな中土井さんに、図解レシピのどんなところが気に入ったのか、インタビューをさせていただきました。

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料理男子プロジェクト 藤田 愛(上段・左)、 小竹 貴子(上段・右)
中土井 僚さん(下段)

料理スキルが“父”として必要になったというお話から聞いていきましょう。

――料理が苦手だった中土井さんが、料理に打ち込んだ唯一の時期が、息子さんの留学だったそうですね。

2020年、息子がオーストラリアの学校に入学することが決まり、新しい環境に慣れるまでの一年間を家族が交代でサポートすることになりました。急遽料理をせざるを得ない状況になってしまいました。でも、息子を勇気づけたい、元気づけたい一心で、苦手な料理を頑張ることが出来たんです。自分が料理を作ることが少し苦ではなくなったのが驚きで、一筋の光明を見た思いでした。

僕の料理体験という意味では、この時が人生で一番料理に打ち込んだ時期でしたね。

――それまで料理はまったくしてこなかったのですか?

基本的には、義父母と妻に食事を作ってもらっているのでが食事を作ってくれているので、料理はしてきませんでした。

しかし息子が小、中学校と私立に通っていてずっとお弁当だったんです。

ある時、妻からお弁当作りを分担したいと言われました。僕は、まったく料理ができなくて、むしろトラウマといえるほど苦手意識があったのですが、義理の母と3人体制で交代しながら、なんとか作っている感じでした。

だけど、息子は正直で、自分が作ったお弁当の時だけ残して帰ってくるんですよね。それを知って心が折れました。それからは妻が料理している横で助手的に手伝うことに徹しました。その後、妻に勧められて料理教室に3~4カ月通いました。しばらく通ってコースを修了したものの、自分では料理が身に付いた実感は全くありませんでした。

そのとき通っていた料理教室で習った料理は、今でもレシピを見ないと作れないんです、手順を考えるのが面倒で。

――料理本などを見ながら作ることもありましたか?

ありましたね。友人から色々なレシピ本を勧められて何冊か買いました。だけどもどうも自分に合う本に出会えませんでした。

どのレシピ本も情報量が多すぎるか、少なすぎて大雑把かのどちらかのものばかりで、どれを読んでも料理が出来るようになるイメージが持てなかったんですね。

その点、この図解レシピは情報量が自分にとって過不足なく最適だったので、料理の全体的な構造が理解できたんです。1食の食事の支度では1品だけを作るわけではないので、複数の料理を作る献立の形式で段取りが書かれているのが良かったです。

筆者の小竹さんがさすがだと思ったのは、「準備」「下ごしらえ」「調理」「盛付け」の段取りが明確に単純化されていてわかりやすいことです。情報をそぎ落とし、全体をつかんでから「ポイント」の付加情報が入るからすんなり頭に入ってくるし、理解しやすかったです。

まずは材料があったので「よだれ鶏・ほうれん草の卵炒め」から作りました。

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――そもそも料理に対する苦手意識はどこからきたのですか?

父が料理人で、食に厳しい人でした。好き嫌いはもちろん許されませんし、食べ方など食事中は何かしら叱られていて、幼少期は食事の時間が苦痛でした。食卓につくと眠ってしまったり、食事を早く終わらせようと料理を流し込むように食べたりして、食卓を避けていました。さらに母はあまり料理が得意ではなく、両親が食に関することで喧嘩することが多かったので、どうしても食事を楽しむようなポジティブなイメージが持てませんでした。

そんな家庭で育ったので、食事を楽しんで、味わって食べるということが無かったんです。この味がどうとか、この加減が美味しいねとか、楽しくコミュニケーションをとることもほとんどなかったので、味つけがわからないんです。味覚が育たなかったんだと思います。

大学進学を機に一人暮らしを始めて自炊してみたものの、レシピを見てレシピ通りに作っていても、味がわからないから、気付いたら不味いものが出来上がっている、ということが多々ありました。食べ物を無駄にしてしまったことと、料理を作るために使った時間も無駄にしてしまったと思ってとても落ち込み、それからごく最近まで料理と疎遠になりました。

――どういったところが苦手だとご自身では考えていらっしゃいますか? 

もともとあまり好きではないことだから時間をかけるのもとても苦痛です。勉強は好きでずっとやっていたのですが、得意なはずの数学の中でどうしても空間図形だけが出来なくて、野菜を切る時にその時の嫌な気持ちや恐怖が蘇ってしまって、どうにも積極的に料理をしようという気持ちになれないんです。

同じように絵画も苦手なので、美しくおいしそうに盛付け出来ないんです。そういった苦手な作業を全部集めたのが料理ですし、幼少期のトラウマもあり、やっぱりポジティブに取り組むのは難しいですね。

でも、そんな自分をちょっと変えてくれそうな「図解レシピ」に出会えて良かったです。料理に対する心の扉を開きかけてくれました。また息子や家族のために料理を作る時には「図解レシピ」を使いたいと思っています。


「細かい説明の羅列のなかに、さらに細かい解説が入ってくると、重要なことが何かわからない」「図解レシピは”大づかみ”をしてくれるので頭に入りやすい」という中土井さんの感想は、私たち図解レシピ制作チームが図解レシピに込めた狙いそのものです。

中土井さんのように料理に苦手意識がある男性たちにとって「図解レシピ」が、料理に一歩踏み出すきっかけになれたら嬉しいです。

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中土井さん、ありがとうございました!!

この度、図解レシピが書籍になりました!

9/14に発売された図解レシピの書籍は、おかげさまで料理初心者の方を中心に手に取っていただいています。特に、男性が初めてのレシピ本として購入してくださったというツイートも届いており、嬉しい限りです。ぜひ気になった方は、書店でチェックしてみてください!

図解レシピの使い方を、How to動画にしました。ぜひご覧ください。



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