見出し画像

凡人が大喜利を2週間やって気づいたこと

2023年4月、ふと「自分って大喜利やったら面白いんかな?」と思い、そのまま大喜利茶屋というネット大喜利に参加しました。結果は散々であり「自分は才能人ではなかった」と落胆しましたが、同時にある疑問が浮かびました。


凡人でも努力すれば大喜利が強くなるのか?


それから約2週間大喜利をやり続け、その回答を毎日noteに記録していました。目標は400人以上が参加するリアルタイム大喜利で1位を取ること。

そんな矢先、使用していた大喜利サイトが一時休止となりました(大事件)。当然、続けていたnote(ほぼ日記)もサイト復活まで更新できません。


無念……。しかし切り替えるしかありません。サイトの使えない空白期間を自身の大喜利について振り返る良い機会だと捉え、気づいたことをまとめようと思います。

これを書いているのは素人であり全て個人の解釈です。
また「笑い」という感覚的なものに対し大真面目に考えを話します。これはお笑いとは真逆の行為であり危険です。閲覧は自己責任で。
始めた動機・大喜利茶屋の細かいルールは以前までのnoteに載せてます。


1.2週間続けた結果

参加人数は400~450人ほど

結論:気持ち伸びた


正直、2週間というのは成長を実感するのには早すぎたかもしれません。しかし……

このように見ると7日目以前は一度も150位を超えられず、逆に8日目以降はほとんど超えています。(10日目にスベっていることは無視します)

これを成長と呼ぶには無理がある?



今回は成長したということにして話を進めます。2週間やるだけでもスキルはほんの少しつくようです。

2.意識するようになったこと

◆回答を短くする

←初期(画像で一言) 後期→

これが最も重要だと思います。付け加えるなら、リアルタイムのネット大喜利でのみ重要です。


大喜利茶屋は文字での回答のため、文字数が多いとそれだけでインパクトが薄れます。

上の回答、正直どちらも発想時点で差はないです。しかしどちらが目に留まるかと言われれば右の回答でしょう。

私はインパクトを損なわない文字数を12文字以内と判断し、良い回答が思いつかない時はせめて12文字に収めるようになりました。


◆読み手に補完させる(説明しすぎない)

←初期 後期→

これは「回答を短く」と似ていますが少し違います。

左の回答は説明が丁寧すぎて読み手が補完する余地がありません。
一方、右の回答は説明なしですが、エレベーターのボタンでクイズが始まったことを読み手が補完できます。

この「お題と回答のズレ」を読み手が補完する瞬間に面白さが生まれます。(きっと)

回答が伝わるか不安で説明を加えすぎると一転、ズレが消滅し面白くなくなります。お題は問題ではないので丁寧な誘導は要りません。

この図解いる?


◆連想しやすい単語を入れる

この回答が「過払い金が増えて返ってきた」だったらどうでしょう。もう少し順位が高くなるような気がします。(左下が順位/人数)

「過払い金」という単語は「法律事務所」や「借金」という言葉を自然と連想させる強い言葉です。「読み手に補完させる」にもつながります。


このようなパワーのある単語をどうやって思いつくか、ですが……。


調べてみたところわかりませんでした!でもこんな単語をたくさん思いつけたら大喜利ライフも上手くいくかもしれませんね♪いかがでしたか?(クソサイト)


まあ、色んな事物に興味を持った方が良いは間違いないです。精進します。


◆被りを見極める

これらの回答は4,5人と被っていました。被ると票を食い合うので不利です。それ以前に、皆思いつく浅い内容なので避けるべきです。

「忍者 → 気づかれない」や「甲子園 → 土を持って帰る」は、大喜利プレイヤーの中ではよくある発想なのです。

ではどうやって被る・被らないの感覚を身に着けるか。これも経験を積むしかなさそうです(つまんね~)。

一つ言えるのは、被る回答は「数秒で思いつく」ことがほとんどです。すぐ回答ができた時は危険サインだと思い、ひねる余地がないか考えましょう。


◆細かいところに執着しない

画像を髪の毛と解釈したらしい

これは主に「画像で一言」での話です。大喜利茶屋では70近い回答を一気に見るため、丁寧に回答を咀嚼できません。つまり画像お題の細かいところでボケると、読み手に理解されず票が入りません。

画像とにらめっこして考えるのは避け、画像の第一印象と相違ない回答が良いと思われます。


◆シンプル・正論は手堅い

凝った回答が多いとシンプルが映える場合があります。どうしても思いつかない場合は、諦めて短文正論の方が良いかもしれないです。


◆上手い回答は強い

上手い回答に関しては、笑いどころがなくても上位になる傾向にあります。回答作成のコツは私も知りたいくらいです。

しかし上手さにこだわって冗長になると票は入らないので、直接狙うのは避けた方が良いと思います。


◆回答を構造化する

この回答は「嫌な寿司 → 不潔な寿司 → 手が汚い → 〇〇をした直後」という思考過程で作っていました。ここまで来たら〇〇に入れて一番面白くなる単語を考えるだけなので簡単です。

回答の構造だけ決め、最も合う単語を後から考えるようにすると事故率が減る気がします。そう簡単にできるわけではですが。


◆時事ネタ・固有名詞は避ける

当たり前のことですが、その日話題になった物事、固有名詞などはウケが悪いです。それがウケたらズルいですから。よっぽどのことがない限り避けましょう。


◆以上です

書き終わった後、大喜利プレイヤーのインタビューを掲載しているサイトを発見しました。



私の浅はかな考察は要らなかったようです。

3.大喜利を始めて良かったこと

◆毎日の楽しみができる

大喜利が始まる数分前、毎週楽しみにしているドラマが始まる時の高揚感に近いものを感じます。それほど大喜利の時間が待ち遠しくなりました。熱中することができたというのはそれだけでメリットだと感じます。

私だけかもしれませんが、始まる時に毎回「今日は調子いいかもしれない、今日は上位行く気がする」と思っています。パチンコに向かう感覚に似ています。パチンコ20回くらいしか行ったことないですが。私にとってはノーリスクでギャンブルができる最高の感覚なのです。


◆趣味として続けやすい

楽器と比較してみました。

一意見です

得意分野で比較しすぎた感じはありますが、とにかく始めやすい、続けやすいです。趣味が欲しい方は一考の余地ありです。


◆簡単に自己肯定感が得られる

生活していて人から褒められることはありますか?私はここ4年くらい褒められたことがありません。当然「面白い」と言われたこともありません。

しかし、大喜利では自分の回答に票が集まります。たくさん得票できた日は皆が自分を認めてくれた感覚を得られることができます。これが多くの人を依存させる理由の一つだと思います。

スベったときはすぐ忘れましょう。ウケた気持ちよさを思い出して明日もサイトを開きましょう。ノーリスクパチンコです。


4.大喜利を始めて悪かったこと

◆時間がかかる

楽しいから苦ではありません。むしろ楽しいからこそたくさん時間を費やしてしまうと言えます。リアルタイム大喜利に昼夜2回、さらにデイリー形式の大喜利にも参加すると、ざっと1日で2時間半ほど使ってしまいます(もちろん参加頻度は個人で調整できますが)。

私は14日間で20回ほど参加しました。諸々合わせて25時間は確実に費やしています。学生なので何とかなっていますが、多趣味の方にとっては厳しい要素かもしれません。


◆スベりを突きつけられる

褒められるというメリットの裏返しです。普通に生きていたら「いま君スベったね」と言われることはありませんが、大喜利では下位を取ってしまうことがあります。数分前の自分に殺意が湧くこともあります。基本的にすぐ忘れられますが、人によっては嫌かもしれません。


◆人に言いづらい

これは個人的すぎる意見ですが、知り合いに大喜利をやってることを言えません。「大喜利が始まるから帰るね」と言って集まりを抜け出すこともできません。「あっごめん、ちょっと、、用事が、、」ともにゃもにゃ言うしかありません。

「最近どう?」みたいな会話にも応えられません。実際「GW何してた?」と聞かれ、BBQしたと嘘をつきました。そうするしかありませんでした。

大喜利やってる人が恥ずかしいわけではありません。本当に恥ずかしいのは人の顔色ばかり窺ってしまう私の自意識過剰性です。


5.結論

大喜利はノーリスクパチンコである。そしてこの記事は、1年続けるとか1位を取った後に書くべきである。2週間やった素人が語っても箔がつかなすぎる

大喜利茶屋早く復活して。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?