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能傍タルツの実話怪談コレクション 「現代筑前奇談考」 その三十三 -8月- 『豊津にまつわる怪事件等 ~親父の備忘録より  No.3❨前編❩』

❨個人名などはイニシャル。
明白な誤字脱字以外は
基本的に原文ママ。
※注釈のみ筆者とす❩

(怪No.3)

◉倉を改造した部屋
❨父と二人❩

母の小部屋
❨風呂を改造した四畳ぐらいの部屋❩
から 夜中に大きな足音が続く
❨成人大人の重い 男の足音と思われる
ミシミシと❩

父も座敷にいて はつきり聞いた

二人で
私は真剣(※(⁠☉⁠。⁠☉⁠)⁠!)
父は木剣を持ち
誰か!!と
質すると止まる

又 廊下を踏みしめる音がする

誰か!!と
大声を出して
そこに覚悟を決め行く

足音は消え
誰もいなかつた

❨今思い出しても背中がゾクゾクとする!!❩

◉私が大阪にいた折
宝塚にいたH彦兄が
朝早くたずねて来る

母への何か強い不安 予感がする
私も昨夜 胸騒ぎした

兄が確認の為帰省した

母 血圧他で弱っていた
❨お互いテレパシーが働く❩

◉父が若い頃 四十代?

甲塚(※かぶとづか、地名)の
М本大佐の息子と二人で
倉の部屋❨壁下40センチぐらい❩
から地下室があつた
縄梯子があり
下に囲炉があつた

後 発見出来ず

◉K三(※兄)よりTelあり

インボ(※ユンボと思われる)
で整地中 
インボが落ちた

井戸のすぐ横に地下道あり

約1.5mぐらいのトンネルあり
清水❨地下水?❩が流れていた

霧があり
気味あり
入れなかつた

S岡○○チャンに
確認したが不明

S岡の横に
古い井戸あり
そこからか?

K三 Y田町長(当時の豊津町。現、みやこ町)
に連絡す

考古学に指定された
保管を求められる

そのまま
土でうめ戻す

❨怪No.3 後編に続く❩


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