イスラエル製
少し、時間が経ってしまった。やることが多すぎて、やっと書ける。
東京ビッグサイトの「センサー」技術の展示会に行ってきた。会場をくまなく見ていたら、「在日イスラエル大使館」が国内企業と共同で出しているブースがあった。
イスラエルは技術力がありますからね。立ち寄らなかったけど。
専門学校で、国家試験対策の授業をやっているけれど、消化器系の内視鏡の話題で調べていて、ずいぶん前に「すごいな」と思ったことがあった。
消化器の内視鏡は、センサーを口から入れると胃の中、十二指腸くらいまでは届くけれど、そこから下に入れるのは難しい。肛門から入れると、直腸、大腸、結腸あたりまでは入っても、そこよりも上に届かせるのは難しい。そうなると、小腸の中などはまったく見えない。小腸は長い間「暗黒臓器」だった。
カプセル内視鏡のアイディアは、もう30年以上前から実用化が試みられていた、と記憶している。私の大学の同期の友人が研究開発をやっていたけれど、「どうやってデータを回収するんですか?」については、要するに、「うんち」の中からマプセルを取り出して、洗って、カプセルの中からメモリチップを取り出して、それをコンピュータに接続してデータを再生すると。これ、現場で作業するのは、臨床工学技士さんたちかな?臨床検査技師さんたちかな?どっちにしたって、あんまりやりたい仕事じゃないんじゃないかな、と思った。
いつ頃だっただろう。たぶん、20年近く前だったかな?ネットで調べていたら、イスラエル製のカプセル内視鏡が無線で画像を伝送して、リアルタイムで小腸内部の画像が見えるというのを見つけた。「イスラエルすげぇ!」と思った。きちんと調べていなかったので、イスラエル製が最初かどうかはわからない。けれど、インパクトは強烈で、これで、現場の方々は「うんこ」と格闘しなくて済む訳だ、とは思った。
そう思っていたら、レバノンでの事件。民生品による無差別殺人。
そもそもが、イスラエルは病院を空爆して、民間人に犠牲が出ても平然としている。こんなニュースもあった。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240418/k10014426331000.html
イスラエル首相「自衛のために必要なことは何でも行う」
そうなってくると、例えば、「標的」が患者として病院にかかって、こういうカプセル内視鏡みたいなのを飲み込んだら、体内の心臓の直近で爆発させるなり、劇薬を噴出させるなり、できる訳だ。で、万が一間違って、何の罪もない人を殺しても、平然としている。保証どころか謝罪の一言もない。
それがわかっているなら、イスラエル製のカプセル内視鏡など、使うのは文字通り「自殺行為」じゃないか?と思えた。だって、「何に仕掛けをしてるか」なんて、一言も予告がない訳だし、予告するはずもないし、標的以外を殺したって何の謝罪も保証もないし、だとしたら、イスラエル製を使うのは狂気の沙汰としか思えない気がした。
今回目にしたのは産業用の部品だけれども、例えば通信機器ならバックドアを仕掛けてあれば、通話を全部傍受するなんて簡単すぎるし、いわゆるIoTでバックドアが仕込んであるなら、製造品目を推測して、致命的な部分に「製造ミス」を起こさせることだって可能になる。しかも、個別の民生品ではなく生産設備なら、仕掛けたのがイスラエルだなどと因果関係を立証するのは難しい。今回みたいに「どこで使われるか」まで事前に情報を掴んで仕掛けられたということは、製造のロット番号を読んで「不良品」を大量発生させることだって可能な訳で、イスラエル製を使うなど、危険極まりない気がした。だって、因果関係を立証できないなら、製造したメーカーに全部の責任が押しかかってくる。
要するに、イスラエル製は、民生品も、産業機器も、すべて使うにはリスクを伴うことを承知でやらなければならないと、私には思える。だって、今回日本のメーカーが製造したトランシーバー(模造品が多いと、メーカーは発表していたけれど、)で、それが模造品であり、製造後に改造されたことを立証しなければ、爆死した方々への補償は道義的には日本メーカーにかぶさってくるんじゃないのか?イスラエル製のカプセル内視鏡を使って患者が死亡した場合、使った医師が責任を負うリスクは、極めて高い気がする。ってか、イスラエルには「補償」という概念がない、みたいだけれど。要するに、誰を殺しても悪いとは思っていない訳だ。
イスラエルが、罪のない人を殺して構わないということなら、罪のないイスラエル人を殺しても構わない、ということにならないか?ルールっていうのはそういうもんじゃないのか?そもそもが「ルールなんてない」ということなら、ましてや、イスラエル人がどれだけ殺されても国際社会に訴えることなどできないはずだと思う。話がそれた。
今回はイスラエル製でなければ、イスラエルの責任は問われない、だから、流通段階で情報を掴んで爆発する仕掛けを仕組んだと。ただ、イスラエル製なら、それ以上に簡単に仕掛けができる。そもそも首相が「何でもやる」と言っている。っていうか、そもそもが、イスラエル製か、もしくはユダヤ系資本の会社が作っている通信機器などから、簡単に情報を抜き取って分析していたと、私には思える。
思えば、中国製の通信機器にバックドアが仕掛けられていて、情報を抜き取るために使われる可能性が高いと、アメリカはほぼ決めつけるように結論していた。いや、私自身確かに、現在の中国政府を見ていると、おそらく、その話題になった中国製の通信機器にはバックドアが仕掛けてあったんじゃないかと思う。それどころか、中国製の「監視モニター」などは、操作しなくても「勝手に動く」と知られている。たぶん、日本各地の(世界各地の)映像が中国のどこかに、リアルタイムで集まっているんだろうな、と、それは思う。けれども、アメリカがここまで自信たっぷりに中国の「通信傍受」を指摘したのには、「自分たちもよく知っているから」だという気がした。それは、イスラエル製やユダヤ資本のメーカーの製品で、同じようなことをやっていたから、かもしれないと、今回私には感じられた。ハッキングすれば簡単だ、っていう話もあるけれど、それ以上に簡単なのは、バックドアを仕掛けた製品を使わせること、だろうと思った。
正直な話、イスラエル製やユダヤ資本が関係した民生品、部品、生産設備など、かなり怖い気がする。かなり失礼な言い方だけれど、中国製の場合には「わかりやすい」ケースが多い。けれど、イスラエルの場合には、技術力が高い分、カモフラージュがうまくて、見破ることが困難なケースが多すぎる気がする。だとしたら、一切使わないのがもっとも賢明な選択肢だ、という気がした。
かつては、多少の憧れがありましたけどね。技術屋としては。
今は思う。倫理観に裏打ちされていない技術など、ない方がいい。
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