蓋をできない臭いもの

旧統一教会関係で、もはや「臭いものに蓋」ができない状況であるにも拘らず、このニュースは一体なんなのだろうか。

岸田首相、原発新設へ方針転換 次世代型の検討指示―7基追加再稼働「国が前面」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022082400652&g=pol

二酸化炭素以上に厄介なのは、核廃棄物の問題だと思う。二酸化炭素ならば、まだ植物による吸収だとか、自然のサイクルの中での調整のメカニズムが存在しているけれども、人工的に作り出された放射性物質は、それぞれの半減期の長短に応じて「慢性的に放出される放射線」の量に差があるものの、「処理」する方法が全くない。できることは「臭いものに蓋」で、遮蔽する、隔離する、地中深くに埋める、などなど、「見えないところに隠す」ことだけ。

電力の中長期的な安定供給確保が狙い。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022082400652&g=pol

どうして、こう、自然のサイクルに逆らう方法しか取ろうとしないんだろうか。というよりも、「関連業界団体からの圧力」は「旧統一教会」と同様に、自民党とは切っても切れない関係にあるに違いない。電力を「中長期的に安定」させることの引き換えに、日本の未来世代に「核廃棄物という処理方法の確立されていないツケを積み増しする」ことになるんだろう。まだ生まれてきていない人たちには、いうまでもなく、選挙権なんかありませんからね。

どこかの原発の再稼働を巡る審査で、御用学者が「想定外の出来事は起きない」と断言していた。すごい発言だと思った。
論理的に言えば、「想定外の出来事は起きない」のだから「起きたことはすべて想定内」のはず。だったら、福島原発の事故も「想定内」だったはずなのに、想定内の出来事に対して汚染水のタンクは飽和状態だし、帰還困難区域が現在も7市町村に設定されているし、除染の終わっていない場所も相当にあるみたいだし、「想定内」なのにこのザマか、と思う。

東電の責任者の裁判では、確か東電関係者は「こんな事態を想定していなかった」みたいな主張をしていたはず、なのに、これから起きることはすべて「想定内」ってことなんだろうか?ってことは、どこでどんな規模の地震が起きるか、どこでいつ火山活動が活発化するかも、すべて想定済みなのか?あるいは、原発に平然と砲撃を加える国がどこかにあるみたいだけれども、日本の周辺国が原発を標的にミサイルを発射する、なんてことが絶対ないと「想定済み」なのか?そんなもん「あり得る」と想定していたら、原発の稼働なんてできないよなぁ。でも再稼働するし、新設するし、っていうことは、日本の周辺国は絶対に日本にミサイルを撃ち込まない、特に原発なんて標的にはしないと確約が取れてる、っていうことなのか?それはそれで、すごい想定だなぁ。だって、すべて「想定済み」なんでしょ?想定外のことは起きないんでしょ?

ってか、皮肉はやめて、はっきり言えば、この発言を聞いて「学者って案外バカだな」と思った。

福島でも、汚染物質にはなんとか「蓋」をして欲しいと思う。旧統一教会のように、信者から金をむしり取るような団体にも「蓋」をして欲しい、つまり、社会活動ができないように消して欲しい気がする。

ただ、もう、自民党だけは悪臭を放ちながら、全く蓋ができない状況に陥っている気がした。

このツイート、すごいと思ったけれども。
https://twitter.com/ototti/status/1562574880687927296/photo/1

同感です。

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