喧嘩両成敗

小学校の頃だったか、何年生の時の担任だったか(学年によっては、担任の先生の苗字すら)思い出せない、けれど、印象に残っていることがある。
取っ組み合いの喧嘩、みたいなのがあると、必ず「喧嘩両成敗」にした先生がいた。

当時は、二人掛けの机だった。

ググった。1〜2年生の頃は、確かこんな感じで、

https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_pict/42/76/78/650x_42767840.jpg

(出典は、この方のページ:https://4travel.jp/travelogue/11109302

で、中に手前から物を入れられる、二人で使う机。

高学年の時は、こんな感じ

https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/kenshi/asp/shijyo/detail.asp?record=645

で、机の表面を開いて開けることができて、机の「ふた」を裏返して使うことができた。(工作などの、作業用だった記憶がある。ほとんど思い出せていないけれど。)

で、「お前の教科書が、こっちにはみ出している」とか、「消しゴムのカスを、こっちによこした」だとか、そんなのが理由で、取っ組み合いの喧嘩とか起きたことがあったと思う。
狭い、二人で使う机だから、席替えの時に隣に誰が来るかなんていうのは大問題だった。当時は、机の表面が凸凹で、下敷き(プラスチックの板)がなければテスト用紙なんかにはもまともに字が書けなかったから、下敷きは必需品だった。
蓋が開くタイプの机になって(高学年になって、だったかな?)持ち物の「はみ出し」とかが嫌になると、「こっからこっちが俺の領地だから、はみ出すなよ」とか言って、下敷きを真ん中に立てたりして、担任に叱られたりした。(一旦、「怒られたりした」と書いてから、「叱られたりした」に書き直した。子供目線から大人目線への訂正。)
で、隣の子と折り合いがつかなくなると、取っ組み合いの結果にまで発展したり、なんていうことも、何度かあったように覚えている。確か、そんな場面だったと思う。「喧嘩両成敗」と言って、必ず二人とも叱られた。

なんで覚えているんだろうかとも思うが、「喧嘩両成敗」なんて、すごく理不尽な感じがしていた。同級生だから、日頃の行動は知ってる。「あの子はいつも、消しゴムの消しカスを隣によこす」とか、「あの子はいつも、持ち物を隣まで広げても、全然気にしない」とか、そういうことは、割とみんな知っていたような気がする。それでも、「両成敗」で、「やられた側が、我慢しきれなくなって手を出したのに、両成敗なんて変でしょ?」と思っていた。
シンプルに、手を出し合っての喧嘩になったら、必ず両成敗。今にして思えば、小学校ではそれが「正解」だったのかも知れない。原因のどちらが正しい、間違ってるじゃなく、手を出しての喧嘩になったら、「両方とも悪い」ということにするのが、教員判断だったんだろうか?

でも、今改めて思う。「先生にいいつけ」て注意してもらっても、まったく態度が変わらない。「やめろよ」と言っても聞く耳を持たない。そういう子が隣に来ると、極端に言えば「運命が変わる。」で、我慢の限界に達して「手を出して」しまうと、両成敗になる。理不尽じゃないか、と、今でも思っている。

ただ、教師の言い分は、「いかなる理由があっても、暴力に訴えてはならない」ということだったんだろうか。シンプルだった。

何か、別の話題の「話のまくら」で、この話を書いた気がするけれど、なんの話題だったか忘れてしまった。トシだね。もういいや。

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