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その言葉、心がチクっとしました。

2020/10/10 自分記録no.12「質の大切さ」

今日、結婚式場のアルバイトでした。


長かった、休憩時間。

4月あたりにオープニングスタッフとして採用されたけど、
その時期から、状況は激変。
予定していた婚礼はキャンセルになり、
集まることができないので、アルバイトの研修も全くありませんでした。

そして4ヶ月ほどが経って、
桜の季節から、セミが鳴く季節に移り変わったころ、
やっとやっと、アルバイト先から連絡があり研修がスタートしました。

しかし、その研修もきっと必要最低限。
私はこれまで結婚式のアルバイトを一度もしたことはなかったですが、
なんとなく、そんな感じがしました。
その限られた時間の中で、
私たちアルバイトは社員さんの話を聞きながら、
頭の中でイメージを膨らませて、多くの情報を頭に叩き込みました。

そして、その研修の3日後、
身内関係を招いてのリハーサル結婚式が行われました。
受付から、挙式、披露宴、まで、通常の結婚式同様に進みました。

でも、勉強したのはたった3日前です。
ギュッと情報が頭の中に押し込められて、さあ、やってみよう。
そう簡単にいかないのが人間なのに。笑
でも知識は豊富だとしても現場でしか学べないので、
この擬似結婚式は、私からしたらすごくありがたいものでした。
いきなり本物のお客様相手には、自信がなかったからです。

多分、社員さんのアルバイトへの気遣いでこれが実現したのだと思います。
時間はありすぎるけど、むやみに集まれない。教えられない。
まず、婚礼がない。
そんな大変すぎる状況の中、
オープニングスタッフで未経験が多いアルバイトのために、
何かできないかと話し合ってくださったのかと思うと、
気持ちが少し優しくなります。


さあ、本番。

そして、そこから何度が数名に分かれて研修が行われ、ついに今日。
100人以上のゲストさんを迎えての、本物の結婚式。
一生に一度の一大イベント。
きっと、これから先もずっと記憶に残っていくもの。

私は、今日を経て、
改めて「結婚式」という存在に対して気を引き締めなきゃと思いました。

私たち従業員にとっては何十回、何百回のうちの1回に過ぎないけど、
新郎新婦さん、ご家族、ご親戚、ご友人、
その場にいる方々にとっては「一生に一度の、最後のイベント」

だから、私たち従業員はみんなが一緒に”質”をあげないといけない。
より一層、責任感を持ってサービスをしないといけない。

そのことを、本当に学んだ時間でした。


最も心に刺さったのは、リーダーの言葉でした。
「今日の婚礼は、成功じゃない」
その理由は、
・テーブルにお料理を運ぶ連携ができていない
・従業員同士の会話が少なく、信頼関係ができていない
・ドリンクを持っていくのが遅い
さらに一番は、
予定していた終了時間より、1時間以上押してしまったことです。

私は今日、
お料理やドリンクを運ぶバンケットスタッフではなく、
披露宴が始まるまでのフロント業務で、今回は「着付け」の担当でした。

披露宴の会場には一度も行っておらず、
キッチンや洗い場の状況なども全く分からなかったので、
リーダーが言っている理由があまりイメージできませんでした。
なんで遅れているのかという理由までは分からずでしたが、
ただ、めちゃくちゃ時間が押していることは知っていました。
なかなか終わったという、インカムが飛んでこないんです。

後から聞いてみると、
お料理を出すのが遅かったり、ドリンクが遅かったり、
いろんな壁が重なって、1時間押してしまったのだと。

そりゃ、成功じゃないというリーダーの気持ちも分かります。

だって、テレビの生放送とかだったら間違いなく放送事故。
なんでもテレビに例えてしまうのは、きっとクセです。笑


追い討ちをかけるように。

そして、続いてリーダーはこんな言葉を言いました。
「ゲストへのアンケートの結果、5段階評価で”1”が一番多かった。」

もう、これを聞いたとき、もちろん驚いたのもありますが、
「そっか…」と納得した自分もいました。
だって、成功じゃないって言われたばかりです。

さらに、披露宴中ゲストの声がチラッと聞こえてきたようで。
それが、「オープンしたばかりだから仕方ないよね。」という言葉。
リーダーは、この言葉がすごくすごく悔しかったそうです。
その方は悪気があって言ったわけではないと思いますが、
ゲストの方にこんな気持ちを持たせてしまうのは、
サービスマンとして、ありえないことですよね。

だって、新婦さんやご友人の方が手紙を読んで、
感動して泣いて、幸せな雰囲気に包まれている場にいたのに、
多くの人が評価1としてしまうのは、
間違いなく、サービスマンとしての従業員の質が悪いからです。

一度しかない晴れ舞台なのに、評価1の思い出を作ってしまった。
このこと自体が、申し訳ないし、すごく苦しいと思いました。


初めてだから仕方ない、
そうシンプルに丸め込める気もしますが、
その言葉でまとめてしまうと、前に進めない気がします。
だから、ここで失敗したこと、もっとこうした方がいいこと、
今日の気づきをメモして、次回に必ず生かす。
次こそ評価5がもらえるように、個人でも全体でも努力をする。

冒頭にも書きましたが、
新郎新婦さんにとっては、一生に一度の最大イベントです。

その1回1回を大切に、気持ちを込めて、
でも改善できるところはどんどん創り直して、
さらに良いサービスができるようにならないといけないと思います。


日本一の結婚式場に。

一番最後に、リーダーが言ったんです。

もしそうなったら、すごくワクワクすると思いました。
今日の状況から見て、道のりはとんでもなく長いと思いますが、
その目標に向かって、
社員さんも、アルバイトも、同じ方向を見て、進んでいく必要があります。

この結婚式場で働けること、
この結婚式場でオープニングスタッフとしていられること、
一から結婚式場の空気を作っていけること、
従業員みんなが同じスタートラインにいるということ、
ここで働くメリットを思い浮かべながら、
これからもここで勉強させていただきたいと思います。

いつか、誰か結婚する人がいたら、
この結婚式場で式を挙げてほしいと自分自身が思えるように、
相手にこの結婚式場を全面的に押せるように、成長していきたい。


でも、しばらくはバンケットではなく、
なんかフロント担当みたいな感じになっているので、
まずフロント業務を全部任せられるプロを目指したいと思います。笑


おりょう☺︎

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