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ブックカフェをつくる

ただの喫茶ではなく、ブックカフェの中の喫茶であることを忘れないようにしたい。僕の中でのこだわりはあくまでも本で、喫茶ではない。喫茶メニューで差別化を図るのではなく、本を利用した喫茶という空間で僕独自の店を作る。メニューはシンプルでいい。特別ではなく、普通のメニューにこだわりを持つ。珈琲も、淹れる前に豆を挽く。マグカップもあらかじめお湯で温めておき、温かい淹れたてのコーヒーをそこに注ぐ。決して特別ではないが、そこには僕の思いが込められている。美味しくなーれ、美味しくなーれと真心込めてお湯を注ぐ。メリタ式で、決して難しくはないが、難しくないからこそ気持ちを込める余裕がある。トーストも同じ。トースト皿の上には、1枚のペーパーを置く。そのペーパーが、トーストと皿の間に生まれる蒸気をなくし、最後までサクサクのトーストを食べることができるのだ。ブックカフェという僕だけの空間で、ゆったりとした時間を味わってもらう。喫茶ではなく、ブックカフェ。それを忘れないようにしよう。

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