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ごゆっくり募金

僕が作るブックカフェでは、席料を取りたくないと思っている。調べてみると、ブックカフェによっては、店を成り立たせるために、席料+メニュー料金を貰っているところがあると知った。別にそれが悪いわけではなく、店としても、カフェで長居するお客様を快く受け入れるためのシステムの一つとして取り入れているのだろう。しかし、席料を取るとなると、長居するお客様はカフェにしては高い金額を毎度払うこととなってしまう。せっかくゆっくりできたのに、それなりに高い金額を払っては、金額と長居した満足感が割に合うのかと不安になる。もしくは、せっかく高い金額を払ったのに、他のお客様が騒がれたり、こちらのメニュー提供が遅れたりと、なにか不具合があったときも、申し訳なさが生じる。まあ実際のところそんなことはどうでもよく、僕はただ席料は取りたくないだけなのである。ならどうするのか。一杯のコーヒーで、2時間も、3時間もいるお客様をどう快く受け入れ、店を成り立たせるのか。席料を取らず、店としての売上を確保するにはどうすればいいのか。僕は1つの施策として、「ごゆっくり募金」というのをやってみたいと思っている。皆さんがごゆっくり過ごすために、カフェで気持ちよく過ごせたお客様に自由にお金を入れてもらうのだ。これは、本棚にポツンと置いておくのがいいだろう。レジ前に置くと、長居したお客様が負債感からどうしてもお金を入れなきゃと思ってしまうかもしれない。だから、僕からはあまり見えない位置に置く。本を読み、ゆったりと気持ちよく過ごせたお客様が、本を返す際にチャリンと小銭を入れれるように設置しておく。お金は1円でも1000円でも自由に入れていい。お金の値段は決めず、ただ募金箱を置いておく。自由に入れてもらう。この募金箱に入ったお金は、店の売上として計上し、店を存続させる上で大きな鍵になると考えている。カフェの売上だけで成り立つのであれば、募金箱のお金で、お客様が欲しい、店に置いて欲しいと思うお金を買ってもいいだろう。もし、カフェの売上だけで生活が成り立たないのであれば、募金箱のお金をありがたく生活費に使わせて頂く。ごゆっくり過ごしてもらう。この気持ちを大切にして、お店を続けていく。そして、ごゆっくりの気持ちを持ち続けるためには、店を存続させるための売上も必要となる。そのためには、席料を頂いたり、ごゆっくり募金といったお客様からの支援が必要となる。やり方はいくらでもある。僕が今考える1つの施策としてごゆっくり募金を考えてみた。

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