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飽きのこない店づくり

飽きるのが嫌いだ。買った服も3回着たら飽きる。一万円の服だったのに、3回で飽きるなんて…。こんなことがあると悲しくて悲しくてしょうがなくなる。つい最近では、このマグカップはお店で使おうと決めて同じマグカップを2個購入した。柄は派手な感じ。結局購入後、一度も使用せずにしまっている。多分、お店でも使わないだろう。柄に飽きてしまったのだ。一度も使用せずにね。僕は服はほぼ毎日同じ。黒のズボンに白のTシャツ。年間通してそうだ。暑ければ半袖、寒ければ長袖、ただそれだけ。変わるのは袖の長さと、上着を着るかどうかくらいだ。飽きとは、関係性の終わりである。飽きてしまえば、使うことはなくなる。別の新たな刺激的なものが欲しくなる。しかし、飽きのこない白のTシャツはどうだろう。飽きがこないから、一生着ていられる。何も考えず、朝起きて、ハンガーにかかったTシャツを手に取り、それを着る。毎日繰り返す。飽きるなども考えずに。それがいい。飽きが来ないそとは幸せであり、一生共にする関係性が出来上がるのだ。自分が毎日でも使えるもの。食べられるもの。そんな毎日繰り返せるものをお店でも提供したい。それは器や料理、味も全て。自分がお客様に出すもの全て、飽きのこないものを出し続けたい。それは僕自身の基準にはなる。僕にとっての飽きのこないデザイン、料理、味だ。すごくシンプルなものになるだろう。シンプルだからこそいい。あのお店の器はなんだっけ。それくらい思い出せないくらいが丁度いい。シンプルで地味で飾り気のないお店。そんなお店を作ろう。毎日でも嫌にならない、緊張しない、ゆったりできるお店を。

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