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思考を文脈の中に置く。

物事を考え、何か判断をしないといけない時、これから決めることを”ストーリーの一部”として捉えることが、コンテクスト・シンキングの基本的な考え方です。

「人生の選択に正解はない」と言われることが多いですが、本当にそうでしょうか?例えばですが、「あの人の暮らしが羨ましい」、「こんな風に過ごせないかな」、「なんで自分にはそのチャンスがないのだろう」、などと思ったことはありませんか?

私にはそういう経験があります。だからこそ、正解を選びたい、正解を選んで理想へ近づきたい、と考えるようになりました。ただ、これは、人生を悲観しているわけではありません。単純な話、目標というか、行き先というか、目指す先を見つめながら、そこに向かって歩いているイメージです。

さて、想像してみましょう。

500ページ以上の小説が一冊、目の前にあります。そこにはあなた自身の人生が描かれているとしましょう。本を手にして、パッと真ん中あたりを開いてみます。そこのページには、あなた自身がこれから行う選択について描かれています。

さらに10ページほど先を開きます。そこには、選択の結果、あなたがハッピーになっている姿が描かれていました。その後のストーリーも良い展開が期待できそうです。

それでは逆に、最初に開いたページから、10ページほど遡って前のページを開いてみます。そこにはあなたの行いや振る舞いが描かれていて、どうもそれは、それ以前のページからずっと繋がっているようです。

これまで行ってきたことによって、今があり、今の振る舞いによって、未来が決まります。ごく当たり前のことです。物事を判断する時に、目先の利益にこだわるよりも、未来を見据えた判断が必要なのは、目先の利益が未来の利益と繋がらないことが多いからなのです。

”将来サッカー選手になりたい”けど、”今はゲームしたい”ので、”サッカーの練習はしない”。
”将来サッカー選手になりたい”ので、”今はゲームしたい”けど、”サッカーの練習をする”。

どちらの選択が将来の理想に近づけるかは簡単にわかります。
”けど”、と、”ので”の使い方を少し変えるだけで未来が変わってしまう可能性を秘めているのです。



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