キャンセル料が0になるかもしれません!うれしいけど、不安はまだまだ続く

どうも、おじさんライブ主催の中尾拓彦です。
前のnoteで「コロナでライブできないのに劇場キャンセル料取られる!お金ない!」という話をさせてもらったのですが、
僕が劇場を借りている新宿ハイジアV-1、新宿バティオス、新宿バッシュ、新宿ブリーカーの運営をしている劇場バイタスさんがクラウドファンディングを始めることとなりました!

皆様ご存知かと思いますが、詳細はこちらでございます!
https://camp-fire.jp/projects/view/255924

上記のクラウドファンディングサイトに書いてあります通り、これがもし通ればキャンセル料を支払う必要はなくなります!
非常にありがたいことです!
290万円払えば劇場のネーミングライツも取得できるようです!こいつぁすごいぜ!味の素スタジアムとか、ほっともっとフィールドとか、三ツ星お米マイスター根本商店とか、そういう名前が付け放題です!
10万円でライブもネーミングライツも取得できるんですね!すごい!競艇みたい!
皆様ぜひ無理のない範囲でご協力ください!

というわけで、noteの金銭の受け取りはここで終了いたします。
僕に渡すならこのクラウドファンディングに協力していただいた方がありがたいです。



さて、ここからは僕のお笑いライブ全体に関する雑感です。
先に書いておきますが、今後こんなライブやりますとか、配信をやっていきますとか、そういう話は一切ないです。
本業の放送作家の方もやはり大変な状況なので、今はそちらに集中させてください。


僕には少し気になることがあります。
このクラウドファンディングの「4月5月のライブのキャンセル料」という部分です。
バイタスさんだけでなく、他のライブ界隈やお笑い界隈も、ライブが出来ない期間をそれくらいだと見通しています。
しかし果たして本当に1か月でコロナ禍が終息するのでしょうか?果たして政府の言う通り、今後人との接触を8割減らすということなど出来るのでしょうか?出来たとして本当に2週間でコロナがピークアウトするのでしょうか?

誰だって死にたくはありません。誰もかれも接触を避けていますが、仕事だってあるでしょうし、買い物はします。
中国での感染者数は一応の落ち着きは見せてはいますが、欧州・アメリカなどではまだ収束の見えぬ状況で、アフリカや東南アジアにもコロナの恐怖は広まっています。

この状況が6月まで続いたらどうなるのでしょうか?7月まで続いたら?秋まで、冬まで、来年まで続いたら?
もちろんお笑いライブのような3密のすべてを満たすイベントなど、到底開催できないでしょう。とても悲しいことですが、これは現実に起こりうることです。

僕は専門家ではありませんから、勝手なことを言うことは出来ません。
すべてがうまくいけば終わるのかもしれませんが、数多いる人間の動きをすべて監視するなど不可能です。

もし6月7月とコロナ禍が続いたら、そのたびにクラウドファンディングをするのでしょうか?そのたびに我々はキャンセル料を払い続けるのでしょうか?
バイタスが都の休業要請の100万円をもらったとして、高額な賃貸料を支払うことも出来ないでしょう。ウイルスに仕事を奪われたライブ主催者たちがキャンセル料をいつまでも支払えるとは思いません。いずれ寄付金も尽きるでしょう。
このままではもろとも座して死ぬのみです。それが自己責任だというのなら、あなたはヒットラーにもなれるでしょう。

武漢市の封鎖解除がいつ行われたか知っていますか?4月8日です。
1月23日に都市封鎖を行い、鉄道も空港も完全に封鎖した武漢で2か月半も封鎖が解除できなかったのです。
鉄道も空港も地下鉄もバスも動いている東京で、果たして5月でコロナの脅威が消えてなくなるのでしょうか?
僕には疑問で仕方がありません。

もちろん悲観的になってもどうしようもないことは分かっていますが、都合のいい情報だけを信じて楽観的にもなれません。
感染拡大を阻止すべく、国も動いていますし(不満も言いたいこともめちゃめちゃあるけど)、民間でも精一杯の努力は行われていると思います。
僕もこの一週間、食料品の買い物以外で外に出ていません。
しかし、物事には限度というものがあります。
死にたくないし、死んでほしくない。そのような感情だけでは乗り切れない状況に来ています。


長々と書きましたが、つまりは「なんかお笑いライブ業界楽観的すぎない?」って感じがするのです。
主催者同士で考え方が違うのか何なのか知りませんが、変に牽制しあっているし(もともとみんな仲良くは見えないけど)、そんなことして何になるのかわかりません。
今は協力し合うときではないのでしょうか?
本当にお笑いライブの未来を守りたいのであれば、全員で協力してこの困難を乗り越える議論をするべきではないでしょうか?
それぞれの考えを整理する必要性もあるのではないかと考えます。
特にコロナの影響での自粛要請が解けたときに、いつライブを始めるかなどは都内の各主催者で足並みをそろえるべきだと思います(僕個人の考えとしてはK-proと吉本興業に従いたいです)。抜け駆けして感染者出されたらライブ全部終わりです。
演劇業界なんか4月6日まで決行してる団体多かったのですが、僕の個人的な意見としては自粛してほしかったです。

僕は他に中止をしているライブがあるにも関わらず、3月20日のライブを決行してしまいました。その責任は痛感しております。
今新型コロナウイルスが蔓延していることに対しての責任の一端は、確実に僕にもあります。それは紛れもない事実です。
僕は新型コロナウイルス蔓延の被害者でもありますが、加害者でもあるのです。それはきっと、あなたもそうです。



すみません、暗い上に何の建設性もない話を長々と書いてしまいました。
こういう時にどういうビジネスが出来るかを考え、動ける人が成功するのでしょう。本能寺の変が起こったとき、秀吉に「ご運が開けました」と言った黒田官兵衛のように。

不要不急なものこそ人間を人間たらしめるものであることは、誰もが深層心理で理解しています。
おそらく今後もどんどん新しい形のお笑いが出来ていくと思います。そのうちのいくつかは淘汰され、いくつかは残っていくでしょう。

しかし、ライブという生の息遣いが聞こえるエンターテイメントは決してなくなることがないはずです。
その日が来るまで僕はひたすらに自粛という名の戦いを続けます。


本当に暗い話しかしていませんので、最後にエンターテイメントな写真を貼って終わります。

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逆立ちをするウッチャンナンチャンです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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