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【二項定理】 〈4〉  等式の証明

今回のシリーズでは、【二項定理】について解説します。
4回目は、等式の証明 のうちで、二項定理を用いるものについて解説しましょう。


〈等式の証明方法〉 

中学校のときから、「証明は苦手」「証明が出たらパス!」って人もいたんじゃないかな。

[Method] 証明の代表的手法

① 左辺=……=……=右辺 (左辺を変形していって右辺にする)
② 左辺=……=……=A
  右辺=……=……=A (それぞれを変形してい同じ式にする)
③ 左辺ー右辺=……=……=0 (差を考えて0を導く)
④ 左辺/右辺=……=……=1 (割り算を考えて1を導く)
⑤ 自明な等式を変形していく(二項定理、相加相乗平均など)


このMethod の中では、7割くらいが①、1割くらいが②で解決します。
ところが、入試問題では、③~⑤が出題されることも少なくありません。
やっかいですよね。(英語で不規則動詞が出題されるようなものです)

⑤の解法の代表例が、この二項定理です。
例題を見てみましょう。

a=1 , b=x とする↓

[Method]

きっかけの式:①

上式は、二項定理に、1とxを代入した式です。
この式を基本として、いくつもの等式が証明できます。

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