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腕相撲大会の悲劇

駅までの道のり、細い路地を通る。
前方から欧米系の外国人の方が歩きスマホで向かってくる。
おいおいぶつかるぞ、と思い、右に避けるが外国人の方も気づき、同じ方向に行き、接触寸前に。
思わず私が
「アイムソーリー」
と反射的に英語で話したら
「ごめん」と日本語で返ってきた、
なぞの国際交流をしたしみずです、皆さんおはようございます。
#この入り方久しぶり 
#ハッシュタグツッコミも久しぶり 

昨日は美容院へ。
なじみの店長(30代前半女性)が担当。
前回から期間も経っていたこともあり、今回はバッサリ&パーマスタイルでリクエスト。
この店舗は長く通っていることもあり、スタッフが気軽に話しかけてくれる。

「担当代わりますね」
店長からパーマ担当にバトンタッチする。
あれ、いつもは店長がやってくれるのに。
ロッドを巻く担当と、ロッドを担当に渡すアシスタント、2名体制。
担当はスタイリストに成りたての男性。
アシスタントはいつも1年目くらいの方が初々しく担当に渡しながら一緒に雑談するのだが、なぜか今回アシスタントが副店長の男性(25歳くらい)。

「あれ、どうした?豪華な体制だね」
私が担当に問いかける。
「あれ、しみずさん、知らなかったですっけ。副店長、左腕を骨折したんですよ」
「えっマジで。大変だね。交通事故とか?」
「いやー実は‥腕相撲で‥」
「えっ腕相撲?」
「そうなんですよ、腕相撲やっていてポキッといっちゃって‥」
腕相撲で骨が折れる?というよりも腕相撲が25歳くらいの子たちでは流行っているんだ。。。

横にいたアシスタント副店長に話しかける私。
「だから左腕が上がらなくて今はリハビリ中です」
「大変だよね、担当の方の髪の毛切れないじゃん」
「切れないだけじゃなくてシャンプーも出来ないので、電話番と掃除と道具を渡すくらいしかお店に貢献できていません‥」

そりゃ大変だ。
スタイリストが5名位いる店で1人戦線離脱すると単純に売上が20%ダウンになってしまいそう。
しかも表現悪く言うと、いつか復帰する為に人員の補充をするわけにもいかない。
「腕相撲を友達とやって骨折って髪の毛切れなくなっているということは店長や店のオーナーにめちゃ叱られなかった?」
「オーナーにはめちゃ怒られましたね、でも実は‥腕相撲やっていた相手が店長(30代前半女性)なんですよ…」
「えー、店長なの?店長(30代前半女性)と腕相撲して副店長(25歳くらい男性)が骨折したの?」
「めちゃめちゃ周りの人たちから笑われます(笑)。お店の終わりに他のスタッフもいる中で腕相撲始めて。僕が華奢なんで腕相撲弱くてちょっと前からネタになっていて。最近筋トレ始めて少し筋肉ついたようでちょっと頑張り過ぎて角度が悪く、ポキッと逝っちゃいました。」

なかなかなエピソードだな。
「で、今、自分の担当者、店長が責任感じて全部取ってくれて。腕相撲やっていただけなので店長が全然悪くないのに責任感じちゃって。ただ、店長が2倍担当することは物理的に無理なので、このパーマのように他のスタイリストとアシスタントで担当できることはやって最後に店長に確認という体制で急場を凌いでおります」

なるほどね。店舗で起こった事故、それにより当事者たちだけでなく店舗スタッフも責任をそれぞれ感じているんだろう。

でも、この急なオペレーション変更はチームを強くする。
変化は自分たちでなかなか起こせない。
次回、美容院に行ったとき、副店長の骨折前後でどのようにオペレーションが変わったのか、店長と検証してみることにする。

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