中秋の名月 2023|ごゆっくりご鑑賞ください

昨日は「中秋の名月」でしたがご覧になりましたか?

満月の瞬間は18時58分でした。

中秋の名月は満月かといえば、毎年必ずそうなるとはかぎりません。

中秋の名月は太陰太陽暦の新月からの日数で決まりますが、満月は太陽と地球と月の位置関係で決まります。月の公転軌道は楕円形ですから新月から満月となる日数は13.9日~15.6日と変化するからです。十五夜お月さんです。

2021年、2022年、2023年の3年は連続して中秋の名月が満月の日付と一致しましたが、この次、中秋の名月と満月の日付が一致するのは2030年9月12日ですから7年先です。

名月を眺めて月餅を供える中国の風習を平安時代の貴族たちが真似て虫の音を聞きながら月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を楽しんだのが始まりだとされています。日本では、「芋名月」と言うように里芋や薩摩芋の収穫期なので最初は芋や豆を供えていたのが形をかえて月見団子になったようです。

団子と同じく中秋の名月のお供え物といえばススキです。日本では、長い稲穂を依り代として神への供え物で使いますが、中秋の名月の時期は穂が実る前なので稲穂に形が似ているススキを稲穂の代わりに供える風習が生まれたようです。

忙しくて中秋の名月を見逃した皆さんのためにこのビデオを選びました。ごゆっくりお愉しみください。


MKC情報室