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グルテンフリー

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2027年には世界市場規模が1兆円を超える勢いで伸び続けるグルテンフリー市場。食育後進国日本では、グルテンフリー製品台頭の背景を知らない消費者が大多数です。リクエストがあったので…
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#タンパク質

「大手スーパーで売っている米粉パン」についてのご質問がありました

北米市場では1977年のマクガバンレポート、1982年のキャンベルレポートから約20年ほどの時間を要して牛乳代替えミルクなどの動物性蛋白食品の代替え食品に対する潜在需要が形成され、植物性蛋白食品の市場形成が始まりました。 2005年、牛乳代替えミルクとして市場投入され1000億円市場に成長した豆乳の健康被害が周知され、それに替わる植物ミルクとしてアーモンドミルクが現出した頃から、1960年代に開発され消費小麦の主要品種となったモダンウィートが原因の急性小麦アレルギーより重症

1兆円規模に迫る世界グルテンフリー市場|15年遅れの日本とはまったくちがう食の空間が広がっています

by CONSULTANCY M&K INC. USA, AYA こんにちは、村上です。チャートはJFOODOが調べた2019年カテゴリー別世界のグルテンフリー市場構成比率です。ベーカリー製品が31%約21億ドル(2,425億円)を占めています。 1兆円市場が目前の海外のグルテンフリー市場ではどんな食パンがどのように売られているのかご覧ください。 市場ではどんな製品が販売されているでしょう。様々なメーカーから数えきれない製品が発売されています。 例えば、 BFree

日本のパンの神様が米粉パン市場の未来の扉を開けた|グルテンフリー1兆円市場|遅れた日本の市場形成

こんばんは。良仁です。 年明けから投稿もできない慌ただしい日々が過ぎてゆきます。 ヘッダーの絶妙な生地具合に焼き上がった逸品は日本のパンの神様と呼ばれる天才パン職人福盛幸一さんの芸術品です。 帰って一息入れたところですが今朝トップページにお知らせがあった米粉パンの話をしましょうか… 昨年、2010年11月に三洋電機が発売して社会現象になった米粉パン自動焼成器「ゴパン」と福盛幸一さんとの関連について話しました。 2009年、福盛さんが開発した微細米粉を使用する福盛三洋電

食と健康|1970年を境にグルテン不耐症患者数が20倍になって今も増え続けている理由

by 秋月 遅性の慢性小麦アレルギー「小麦食品は毎日食べる物ではなくタバコのように時々楽しむ嗜好品ですよ」と言われて「そうですね」と頷く日本人はどれくらいでしょうか? 私共は10年以上小麦食品の改良を提案し商品開発を続けてまいりましたが、近年、SNSの普及が功を奏して小麦食品に警鐘を鳴らす海外の情報入手が容易になり、日本でも20年遅れてようやくグルテン不耐症やセリアック病への関心が徐々に高まってきました。 しかし、グルテンフリー製品に対するグルテン含有基準値と表示規制の