叙景詩

彌天している星屑にどうして指の届くことがあろうか。
しかしそれを知りても猶、どうして触れようとしないことがあろうか。

解説
「彌天」は「天に広がる」といった意を持つ言葉です。「いま」という言葉にはあまり意味を持たせておらず、強いて言うなれば現代でいう「もう」に近しい意を含有しています。
「何かは」という言葉には疑問の意が含まれている為、文末の「べし」と照合すると「どうして〜できるだろうか?」となります。
四行目も然り。しかしこの文では「ざらむ」と、打ち消し+推量の助動詞が接続している為、「どうして〜しないことがあろうか?」という文章構成になります。

反省
「せざらんか」の語感がくどい。もっと秀麗な詩を作りたい。
「星屑」を「星芒」にしてもよかったかも。ひとつの希望に向かって手を伸ばしている感じがして。複数の希望を同時に持てるほど人間は強くない。

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