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2020年産出資馬、馬名決定!

出資している2020年産馬たちの競走馬名が決定しましたので、写真と近況を交えて一挙にご紹介。どの馬もいい名前がついたと思います。

ノルマンディー

アーテルナイト / Ater Knight

牡馬・青鹿毛
父:エイシンフラッシュ
母:ギャラクシーセレブ(母の父:ブラックタイド)
厩舎:杉山晴紀(栗東)
名前の意味・由来:黒(ラテン語)+騎士。黒騎士。本馬の馬体より連想

現在は坂路2本(上限20~22秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「順調さを欠いていた馬ではありますが、臆する部分がなくこちらの指示に従順なことから、想定以上に遅れを挽回できています。ただ、現状は体力面に物足りなさを残しているため、当面はジックリと向き合っていきましょう」と話していました。

ノルマンディーオーナーズクラブ 2022.02.28 更新分より

写真を見ても分かる通り、頬がぷっくり腫れています。奥歯の炎症の影響のようで、抜歯をするなどして馴致を始めるのが遅れたようですが、調教を始めてからは遅れを挽回できているようです。
大好きなエイシンフラッシュの産駒ということで出資した馬。オニャンコポンなど活躍馬が増えてきているので、この馬にも期待したいところです。


デイジーロック / Daisy Rock

牝馬・芦毛
父:ダンカーク
母:フラワーロック(母の父:アッミラーレ)
厩舎:尾関知人(美浦)
名前の意味・由来:白い花+母名の一部。本馬の毛色と母名より連想

現在は坂路2本(上限18~20秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「キックバックにも慣れてきたようなので、この中間からは徐々にペースアップを図っています。乗り込みを進めつつ、馬体重も480kg近くまで増えてきました。それでも全体のフォルムからするとまだ寂しく映りますし、春になって良質な青草を摂取するようになれば、もっと張りのあるシルエットに変わってくると思います」と話していました。

ノルマンディーオーナーズクラブ 2022.02.28 更新分より

調教では前の馬のキックバックを気にしていたようですが、徐々に慣れてきた様子。馬体重も少しずつ増えていて順調そう。京都2歳Sを勝ったジャスティンロックの半妹ということで、新馬戦から期待ができそうです。


ディヴァインアロー / Divine Arrow

牡馬・鹿毛
父:タリスマニック
母:チャンドラプラバー(母の父:アドマイヤムーン)
厩舎:昆貢(栗東)
名前の意味・由来:神が射る矢。縁起物。父名、母名より連想

現在は坂路2本(上限18~20秒ペース)のメニューで調整しています。担当者は「このところガツンと行こうとする姿勢を見せるときがありますが、こちらの制止を振り切ることはありません。走行中はしっかりと折り合いがついています。乗り込みを継続し、力が付いてきた証拠でしょう」と話していました。

ノルマンディーオーナーズクラブ 2022.02.28 更新分より

しっかり筋肉がついてきていて好馬体に見えます。調教でも折り合いがついていて、乗り手の方の感触も良さそうなコメントが出ています。サマーセールのときから注目していた一頭で、今年のノルマンの出資馬3頭の中では一番期待している馬です。


ウイン

ウインルーティン / Win Routine

牡馬・芦毛
父:ゴールドシップ
母:コスモマイルール(母の父:ルールオブロー)
厩舎:長谷川浩大(栗東)
名前の意味・由来:冠名+決められた所作、日課。母名より連想

北海道・新冠のコスモヴューファームにて調整中。坂路でキャンターを1本というメニューを消化しています。担当者は「今月初旬から坂路調教を再開しています。先週には坂路で追い切りも行い、調教駆けする馬を相手に先着を果たしました。ここに来てさらに一段階動きが上向いてきた印象を受けます。休養後はカイバ食いも安定していて元気一杯ですし、楽しみな存在です」と話していました。

ウインレーシングクラブ 2022.02.18 更新分より

コスモヴューファームのYouTubeチャンネルでも常連の本馬。坂路調教では他の馬に先着するなど、ウイン2歳馬の中でも順調な成長を見せている様子。CVFの坂路は急勾配なので、それを力強く登坂できているというのはパワーがある証拠かと。期待の一頭です。


ウインラピーヌ / Win Lapine

牝馬・青鹿毛
父:キタサンブラック
母:コスモラパン(母の父:スクリーンヒーロー)
厩舎:上原博之(美浦)
名前の意味・由来:冠名+雌ウサギ(仏)。母名より連想

北海道・新冠のコスモヴューファームにて調整中。昼夜放牧を消化しています。担当者は「ある程度の段階まで乗り込みを進めてきたため、昼夜放牧でひと息入れています。小柄な馬体の影響もあって坂路では動ききれない現状ですが、キタサンブラック産駒ということもあり期待しています。馬体の成長も含めた今後の変化に期待したいと思います」と話していました。

ウインレーシングクラブ 2022.02.18 更新分より

コメントを見る限りでは、坂路で少々苦戦している模様。またまだ力不足とのことなので、徐々に力をつけていってほしいところ。キタサンブラック産駒はデビュー戦から好走している馬も多いので、成長に期待したいです。


インゼル

オストファーレン / Ostfalen

牡馬・鹿毛
父:Saxon Warrior
母:Owaseyf(母の父:Medaglia d'Oro)
厩舎:大久保龍志(栗東)
名前の意味・由来:サクソン人が築いた4士族のうち、東に位置する地名。父名より連想

三嶋牧場在厩。現在はBTC(軽種馬育成調教センター)にて基本調教として屋内周回コース(600m)を4周(1F24-20秒)、そしてスピード調教として週1回屋内坂路コース(1000m)2本(ラスト1F17~15秒)を順調に乗り込まれています。飼葉食いも良く、まだ馬体面の緩さはありますが中身はだいぶ出来てきている印象です。3月末にはBTCの屋外施設も使用可能となり調教のバリエーションを増やしスピード調教も強化する予定でそのメニューについていける様今後も体力強化に努めていきます。現在の馬体重は479kgです。

インゼルサラブレッドクラブ 2022.03.04 更新分より

募集時はすこし痩せている感じがしましたが、そこからいい感じにふっくらとして、胸前やトモに筋肉がついてきています。健康面でも不安はないとのことで、どんどん乗り込んで欲しいところです。
サクソンウォリアー産駒は今年デビュー。2020年産馬は日本では現時点で8頭しか登録されていないようなので、そのうちの一頭として活躍を見せて欲しいです。


アンテロース / Anteros

牡馬・鹿毛
父:モーリス
母:シャブリ(母の父:ディープインパクト)
厩舎:岡田稲男(栗東)
名前の意味・由来:ギリシャ神話の返愛の神。額のハート模様より

三嶋牧場在厩。2月中旬から2月末にかけては馬体の成長を促す為、丸馬場でのダグやキャンターの軽めの運動メニューを消化。3月に入ってBTC(軽種馬育成調教センター)にて屋内周回コース(600m)を3周(1F24-20秒)と週1回屋内坂路コース(1000m)1本を順調に乗り込まれています。先月軽めのメニューでペースを落としたことでメンタル面の安定や馬体の成長がみられました。体調、脚元にも問題はなく3月中旬以降調教ペースをあげていく予定です。前脚のかきこみも力強く飛びも大きい走法との事で今後更なる馬体の成長が待たれます。現在の馬体重は437kgです。

インゼルサラブレッドクラブ 2022.03.04 更新分より

募集時から馬体重も増えてきて(402kg→437kg)、見た目にもふっくらしてきたのが見て取れます。調教の様子も順調のようで、前脚のかきこみも力強く飛びも大きい走法とのこと。パワーのいる馬場で活躍してくれそうです。

最後に

2020年産の出資馬7頭を競走馬名とともにご紹介しました。つけられた馬名の意味や由来を見ると、命名者の方が真剣に考えてくれていることがよくわかります。
…ただ、今まで「(母名)の20」と読んでいたところにいきなり名前がついたので、どの馬のことだかすぐにわからないという状態に。出資馬だけじゃなく、他のクラブ所属馬も同じ感じで覚えているので、これは大変…!デビューまでにしっかり覚えておきたいと思います。
2歳馬たちは早ければ6月の新馬戦でデビューを迎えます。その日まで頑張ってトレニングを積んでほしいです。


※各馬の写真および近況情報については、ノルマンディーオーナーズクラブ様、ウインレーシングクラブ様、インゼルサラブレッドクラブ様の許可をいただいて引用しております。


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