![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144582262/rectangle_large_type_2_d0949c8a17d4a08c75f4e158d4443b6f.jpg?width=800)
青春が終わるよりも
20代が終わることが悲しい。そんなことを思いながらポートタワーを眺めている。
人にはそれぞれ向いている年代があるのではなかろうか。ちゃらんぽらんな私にとっては、それが20代だった。
30代も、40代も、50代も向かないと思う。堅実ではないから。
突然仕事を辞めて引っ越したり、何も考えずに部屋にピアノを置いたり、色々な人の家を渡り歩いたり。
無駄なものに何百万使ったか分からない。貯金をしようなんて考えが浮かんだことがなかったから、我慢しなかった。
欲しいものは全部買った。行きたい場所には全て行った。会いたい人には皆会った。
それが、日常だった。それが、生活だった。
でも、もう出来ない。結婚するから。配偶者は、私とは180度違う、堅実な人だから。子どもも妊娠したから。
もう20代ではないから。
もう、ちゃらんぽらんは許されないから。
戻りたいと思うわけではない。こんな生活いつまでも続けられないことは自分が1番に分かっている。だから、ただ終わりを見守っている。日が暮れるのを見るように。ただ、それだけ。
さようなら。私の20代。楽しかったよ。
思うがままに生きられて良かった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?