マガジンのカバー画像

好きな曲

42
ボカロ曲が多いです。
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

Omoinotake『幾億光年』鑑賞

Omoinotakeのヒット曲『幾億光年』について、「光」「声」「時間」「距離」等に着目して鑑賞していきます。 やわらかな歌い出しですが、相手への思慕や、それにもかかわらず声も聴かせてもらえない(電話もできない?)隔絶が提示されます。 思い出への執着が、具体的で身近な描写から伝わってきます。 一緒に暮らしていたのでしょうか、親密な関係だったことが窺えます。 歌詞の随所に「音」や「声」の表現が出てきます。 一緒に過ごしている間は思い出が更新されていきますが、離別の後は

tuki.『一輪花』 クリアな比喩で離別を歌う。愛が雨(哀しみ)に変わり、風(弱さ)に揺れても「凛と立つ」一輪の(孤独な)花(主人公)。サビのaとiの韻には明るさがある。 「咲き続けるために」変わっていくという歌詞は、細胞が恒常性維持にエネルギーを要することも連想させる。