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選手の足元にも注目してみてはいかがでしょうか

本記事は北海道コンサドーレ札幌 Advent Calendar 2022に参加しています。

久々にノート書きます。
ゆうたろうと申します。軽く自己紹介します。小学生でサッカーをはじめ、大学までサッカーをやっていました。社会人になり10年のブランクを経て2年前から草サッカーはじめました。現在、5足ほどスパイクを所持しています。

さて、サッカーは道具をほぼ使わないスポーツで、個人の持ち物が見える道具が少ないです。個人の持ち物としてサッカーで使うのは、スパイク、レガース(すねあて)、GKならGKグローブくらいかなと思います。

そしてそれらは選手自身がこだわれる数少ない部分だと思います。だからこそスパイクにはその選手のプレーでこだわりたいポイントや重視していることというのが見えてくると思います。

ということで、2022年シーズンに北海道コンサドーレ札幌に在籍している選手のスパイクについて見ていきましょう。

コンサドーレの選手のスパイクメーカーについて

ユニフォームサプライヤーがミズノになり2年目、選手の使用するスパイクやウェアの契約メーカーもミズノが増えている印象です。

【内訳】(ゆうたろ調べ)※間違っていたらすみません。
ミズノ:12名、NIKE:10名、アシックス:3名、adidas:3名、PUMA:3名、New Barance:1名、PENALTY:1名
やはり最大派閥はミズノで、着用選手は田中駿汰選手、岡村選手、菅選手、金子選手、小柏選手などです。ミズノのスパイクはモレリアシリーズが代表的で、サッカーをやっていたことがある人は一度は聞いたことがあるシリーズかと思います。モレリアシリーズ、レビュラシリーズもボールタッチに重きを置いたモデルで、モレリアシリーズはそれに加えて素足感や軽さを重視している印象があります。
NIKEはコンサドーレの選手では9名が履いています。ポジション的には攻撃の選手が多く履いている印象があります。着用選手は興梠選手、キムゴンヒ選手、青木選手、西大伍選手、ルーカスフェルナンデス選手、スパチョーク選手などです。
NIKEのスパイクの特徴はシリーズごとに違っていて、フィット感重視のティエンポシリーズ、コントロール重視のファントムシリーズ、スピード重視のマーキュリアルシリーズに分かれます。デザインも奇抜な色を使っていて、NIKE契約選手の足元は基本的に派手な印象です。
アシックスは3名。駒井選手、高嶺選手、小野選手が着用しています。この3選手はDS Lightシリーズ着用していますが、このシリーズの中でも違いがあり、軽量でスピード系のスパイク、天然皮革を使用しボールタッチ感を重視するスパイクに主に分かれます。足馴染みがいいのが特徴的で素足感もある良いスパイクで小野選手の柔らかなボールタッチもアシックスのスパイクが支えています。
adidasは3名、荒野選手、ガブリエルシャビエル選手、中野小次郎選手が着用しています。adidasもNIKE同様、3つの特徴的なシリーズを展開しており、荒野選手はコパセンス、シャビエル選手はXスピードフロー、中野選手はプレデターを着用しています。調べてみて3選手が自身の特徴やポジションを意識してスパイクを選んでいるのかなと思いました。
PUMAは、菅野選手、福森選手、中島選手の3名。PUMAはボールタッチやキックが特徴的なフューチャーシリーズ、スピード系スパイクのウルトラシリーズ、天然皮革を用いて柔らかいタッチ感を実現するKING MIRAIシリーズです。コンサドーレでは福森選手がフューチャーを、菅野選手・中島選手がウルトラを着用しています。PUMAのスパイクも目立つ色が多いのが特徴でこの3選手のビジュアルにも似合っているのが印象的です。
New Baranceは宮澤選手が着用しています。442は天然皮革を使用しアッパーがとても柔らかく、安定したボールタッチを実現してくれます。New Baranceは過去に白井選手(現京都)、中野嘉大選手(現湘南)が着用していましたが、今コンサドーレに在籍している選手で着用しているのは1人です。
PENALTYは松原選手が着用しています。ジョガドールシリーズを着用しており、カンガルーレザーを使用した足馴染みのいいスパイクです。ちなみにGKグローブもPENALTYのものを使用しており、天皇杯の桐蔭横浜大学戦でも着用していました。調べるまでGKグローブを作っていることは知らなかったのでいい勉強になりました。

ポジション別に見ていくと選手のこだわりが見える

GK編

GKの4人については、滑りにくいものをチョイスしているのと選手によって好みがはっきり分かれている印象があります。
GKで気になったのは、菅野選手と中野選手。
菅野選手はPUMAのウルトラシリーズを愛用しており、前への飛び出しや1対1での駆け引きの際、最後まで踏ん張れるスパイクを選んでいる印象があります。GKの傾向として重めのスパイクを好むことが多いのですが、菅野選手はその逆で超軽量のスピードスパイクを愛用しています。身長がGKの中では低い方なので、広くポジションやエリアをカバーすることを意識しているのかなと思いました。

中野選手はプレデターシリーズをチョイスしており、正確なキック、ボールコントロールを大事にしたいのかなと思いました。プロ以前からadidasを愛用しており、これからもadidasを着用していくのかなと思います。

DF編

DF登録の選手のスパイク分布ですが、ミズノが大多数を占めていて、ミズノ以外だと福森選手がPUMA、西選手がNIKEを履いています。ミズノ着用選手はほぼモレリアネオ3を着用しています。ソールもミックスソールでピッチの上で滑らないように気を使っている印象があります。その中で
気になるの岡村選手のスパイクの色です。白地のアッパーに緑色の配色でピッチの上ですごく映える印象があります。ミズノは2022年様々な色のスパイクを出していますが、来シーズン岡村選手がどの色を履くのかとても気になるところです。

MF編

MFの選手を見てみると、ボランチの選手ではボールコントロールやタッチ感に重きを置いた選択をしている選手が多い印象、サイドの選手だとドリブルのしやすさや激しい上下動に対応できるようなスピード系スパイクを使用している印象です。
その中で気になるのは駒井選手のDS Light X-fly4を着用しているのが印象的です。ソール部分が軽量化されていて走ることが得意なスパイクですが、アッパー部分に天然皮革を使用しているためボールタッチにも特化しているスパイクです。駒井選手のように縦横無尽に走り回り、守備にも攻撃にも絡む選手にプレースタイルに合ったスパイクだと思いました。
サイドの選手ですと菅選手、金子選手のスパイクが気になりました。
菅選手は2020年あたりまでは、NIKEを着用していたように思いますがユニフォームサプライヤがミズノに代わったタイミングでミズノのスパイクを履いています。基本モレリアネオ3を履いていますが、最終節の前半だけミズノアルファJAPANを履いていました。ミズノアルファはミズノ初のスピード系スパイクです。菅選手のように前への推進力が強く、果敢に仕掛けていく選手にはすごく合うスパイクだと思います。2023シーズン、菅選手がモレリアネオ3で行くのか、ミズノアルファで行くのか個人的にはとても気になります。

次に金子選手のスパイクですが、金子選手はモレリアネオ2を履いています。現在モレリアネオシリーズの最新版はネオ3ですが、ネオ2をずっと履いています。モレリアネオシリーズの特徴は軽さとモレリアシリーズ特有の素足感です。金子選手は過去にネオ3を試したようですが、フィット感の部分でネオ2の方が好みということで現在もネオ2を履いているそうです。
ミズノと契約していると思いますので、ミズノが在庫を持っていたり、生産を止めない限りは履き続けると思いますが2023年シーズンもネオ2で行くのかとても気になります。

FW編

FWの選手は基本軽いスパイクを好んで履いている印象があります。キックやボールコントロールに特徴を持つスパイクよりかは、軽くてスプリントに適した靴を選んでいる傾向があると思います。裏に抜けたり相手よりも前に身体を入れてボールキープしたりとゴール前で細かく動き続けるために誰よりも早く足を出すためにそれを実現できる靴を選んでいる印象です。
FWで気になるのが小柏選手。特別指定選手の時はアンダーアーマーのスパイクを履いていたかと思いますが、プロ入りしてからはミズノのレビュラシリーズを履いています。レビュラシリーズがなくなり、新たにミズノアルファシリーズが出ました。2023年シーズン小柏選手はどのスパイクを選ぶのか気になります。個人的には裏抜けやスプリントが得意な選手なのでミズノアルファを選択するのかなと予想しています。

最後に

スパイク一つとってもたくさんのこだわりがあります。選手たちの技術を支える大事なものであり、選び方を間違えるとプレーの質が落ちたり、けがをしてしまう恐れがあります。スパイクは選手がどういうプレーをしたいか、するのかを表してくれるものだと思います。プレーの面で大切にしていることが形として出ます。もしよかったら来シーズン選手の足元に少し注目してみてはと思います。


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