棘の正体
日々の生活の中で、とりわけ人と関わる中で小さな棘(トゲ)の存在を感じてしまうことがある。
これは分かりやすい '悪意' のようなものとはまた別の違和感なんだけれど、どうにも言葉にすることが難しい。
世の中が、いわゆるSNS社会となってからは更にそのトゲの存在を無視し辛くなってきたように思う。
幸せマウント あるいは 不幸マウントという言い方が近いかもしれないが、もう少し現代風に言えば ハピハラ と サドハラ といったところか。
(そんな言葉が存在しているかは知らない)
ある種、不幸マウントやサッドハラスメント的な棘は表現方法がとても分かりやすいので、いわゆる病み系やヤサグレ系や自他攻撃系に分類されると思う。ふーんと思って積極的に関わらなければ、特段こちらに害はない。
気をつけたいのは 幸せマウント と ハピハラ 系統の棘である。
ソレは突然降りかかってくる雨のような刺さり方をしてくるので傘を持っていない時に合うと避けるのが非常に難しい。
具体的な例を出してしまうと何らかの物議を醸すかもしれないのでここでは濁してしまうが、このへんてこなニュアンスが伝わる人とはぜひ詳しく談義してみたい。
明るい性質を持っているのになぜ棘なのか、最初は自分が人の幸せを喜べない寂しい人間のせいで妬みや嫉みを感じているのだろうか?とも思ったけれど、改めて心に聞いてみても別にそういう人間に憧れているわけではないと返答がくる。
ではなぜその棘によって傷ついてしまうのか。
しばらくこの問いについての答えが分からなかったが、最近その正体をじっくり観察していてハッと気がついた。
「さも人のためにやっているというふりをして自分のために全てをコントロール(支配)している幸せ押しつけタイプの陽キャが嫌い」という答えが出た。笑
根暗の本能がそれを察知して怯えてしまうのだろう。
棘というのは別の例えにするとエネルギーのようなもので、幸せマウントを身近にくらうと自分とは別の重力を押しつけられている感覚になる。
ただ誤解のないように言えば、人々にハッピーの共有なんかせずとも幸せな人はいっぱいいるし、そういう人よりもずっと達観している根っからの陽キャはめちゃくちゃ好きだ。
こういう人は一緒にいるだけで満たされた気持ちになる。
それとは何か違うハッピー押しつけタイプの偽物の陽キャによる棘を目撃してしまった瞬間に、私の中の陰の防御本能が発動してしまうのかもしれない。
つまりすごく怖い。
なんだか怪しげな話に偏りだしたので、この続きはまた別の機会にでもしてみたいと思う。
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