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「組織開発」にもやもやした話
最近、「組織開発」という言葉がより色んな場所で使われるようになっていて、嬉しく感じると共に複雑な気持ちにもなることも増えた。
長年組織開発に携わってきて思うのは、組織開発とは、組織の中の人がもっている「組織を本当によくしたい」「この人たちを幸せにしたい」という情熱や小さな火種を、少しずつ全体に灯していくことだと思っている。
これは、並大抵の覚悟ではできない。
その組織の歩んできた文化と道のりをリスペクトしながら、今何が起こってしまっているのかに深く深く潜って、この先本当に行きたいところに行けるように、対話して、下地を整え、そこから施策にも落として、だんだん変化が広がっていく。
組織の「中」から、地道にしか、やりえないことなのだ。
それは、すぐに変化して「ありがとう」と言われる、こととは程遠くて。
数年かけて、後ろを振り返って「ああ、ちゃんと変わってきたな」って微笑む、そんなことだと感じている。
だから、「これを導入したら劇的に変わります!」「自分達(外の人)が変えます!」みたいな文脈をみると、もやっとしてしまうのかもしれない。
もちろん、短期の施策をやらざるを得ないこともあるし、採用ばかりをがんばったことも、制度づくりばかりを頑張ったことも、ある。
でも、そういったことだけでは、本当に手をつけるべき部分が変わっていかないのも、痛いほど知っている。
組織開発を実際やってきたからこそ、外からちょっとどうにかできるものではないことを知ってるからこそ、火種を持っている人と一緒に火を見つめて灯し方を共に考える。
conocのサービスを提供するとき、そんなあり方でいたいと思う。
(書いた人:大関香織/conoc共同創業者&組織と関係性のシステムコーチ)
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