SBTi参加企業数アップデート
毎月定例のSBTi参加企業数。ちょっと遅れてしまいました。
前回はこちら。
こちらは、世界全体のコミット数(2年以内に目標を提出すると約束する「Commitment Letter」をSBTiに提出した数)及び認証数ですが、順調ですね。3月〜6月は少し認証スピードが落ちていたようですが、取り戻してきたようです。
Net-Zero及び日本の企業数の推移も併せて示したのがこちら。
日本の短期目標及びNet-Zero目標提出数も着実に増えていますね。
Net-Zeroの認証済は、あまりに少なくて表れていませんが…
さて、先月、Net-Zero認証を受けた企業が誕生したとお伝えしました。
今月は、さらにもう1社、「SONY」が加わりました。
SBTiの公式サイトでは、このような形で「開示」されます。
短期SBT及び長期SBTは1.5℃目標、Net-Zeroの目標年は2040年度(FY2040)ということが分かります。残念ながら、達成計画の内容は参照できません。
この「Net-Zero基準」。認証が中々進まないところが表すように、その取得が極めて難しいということが分かります。ですので、認証を受けたと言う事実は、積極的に開示していきましょう。というか、してください(笑)
まだまだニュース性があるため、メディアもしっかり採り上げてくれます。
先月のキリンの場合は、食品セクターで初だったことから、当然でしたね。
なお、このような環境に配慮した事業活動を行っているという事実は、
・先駆的な取り組みと捉えられるステージ
・一般的な取り組みと見なされるステージ
・誰でもやっていると思われているステージ
というように、往々にして「当たり前化」していきます。
例えば、「エコ」と言う言葉。
以前、サラリーマン時代、ある企業のR&Dセクションに在籍時、トヨタの取締役の方々に対して、プレゼをする機会がありました。その後の歓談の際、若気の至りで「プリウスなんて開発しても、赤字じゃないんですか?」と尋ねてしまいました。
その際のお応えが、当時の自分には衝撃でした。
「マーケットを創る」という視点も「目からウロコ」でしたが、「エコ」とは言えなくなるから、という発言が印象的でした。
「21世紀に間に合いました。」
プリウスのCMで使われていた、キャッチコピー。
覚えている方もいらっしゃることでしょう。
ドラえもんも出演していましたね。
ですので、誰もがやっていない(やろうとしているけど、中々達成できない)ことにチャレンジしているのであれば、積極的に発信していきましょう。
以前ご紹介したように、お客様は「良いことをしているなら教えて欲しい」
のです。応援してもらえますよ。
ということで、困難な目標に向かって、ようやくコンセンサスがとれてきたかのように思える現在。
私達は「間に合う」でしょうか。
これからは、「目標」ではなく「実行」が問われますね。
一緒に頑張っていきましょう。
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