見出し画像

「いつか来た道」なのか?(1)

4月4日に実施された、「第13回グリーンイノベーションプロジェクト部会」において事務局から提出された資料により、GX経済移行債の支援を受ける企業は、GXリーグ参加が必須となることが明らかになりました。

「参加」であり「相応のコミット」をすればよいという書きぶりになっていますが、マストであると言ってよいでしょう。

第13回グリーンイノベーション部会 グリーンイノベーション基金事業の運営について より 著者追記

法律に遡及効はありませんので、既に公募が始まっている案件については対象となりません。ご安心ください。

他方、GX経済移行債のみならず、今後は、一般財源で支援を受ける場合にも、参画が求められるようです。支援を受ける企業としては、こちらの方がダメージが大きいのではないでしょうか。

今般、程度の差はあれ「脱炭素化」が要求されない支援事業は非常に少ないように思います。要求される補助事業には手を挙げない、としていても、いつ必要に迫られるかもしれません。結局、さっさと参画して、慣れておいた方がベターと考える企業もいることでしょう。

ですが、これは突然降って湧いたものでもなく、既定路線でした。

政府の「成長志向型カーボンプライシング構想」において、GX経済移行債とGX-ETSはセットでした。そのGX-ETSは、GXリーグ参画企業が自主的に参加するもの。アメとムチだったのです。

第11回クリーンエネルギー戦略検討合同会合 資料1より 著者追記

10回に亘る、内閣府のGX実行会議において議論されまとめられたロードマップにおいてもセットで記載され、その意図は明らかです。

GX実現に向けた基本方針 参考資料 より著者追記

個人的には、国の補助事業は、振り返りを行うこと無く、無駄遣いばかりしているという認識ですので、GXリーグ参画を義務化すれば、目標達成が担保されるのではないかと期待しています。

第13回グリーンイノベーション部会 
グリーンイノベーション基金事業の運営について より 著者追記

「うまくやったなぁ」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。10年以上かけて、学習した成果だといえます。

長いか短いかはさておき、次回、この辺りについて個人的なコメントをさせて頂きたいと思います。



もしよろしければ、是非ともサポートをお願いします! 頂いたサポートは、継続的に皆さんに情報をお届けする活動費に使わせて頂きます。