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SBTi参加企業数アップデート

毎月定例のSBTi参加企業数、9月度。
毎週木曜日にアップデートされますので、2023年9月28日現在です。
前回はこちら。

まずは、世界の全体数(2年以内に目標を提出すると約束する「Commitment Letter」をSBTiに提出した数と認定された数の合計)及び認定数です。

増減を見たのがこちら。

○短期SBT
全体:世界 +223社 日本 +27社
認定数:世界 +183社 日本 +26社
○Net-Zero
全体:世界 +69社 日本 +0社
認定数:世界 +49社 日本 +1社

世界の傾向は変わりませんが、日本はNet-Zeroの動きが止まってますね。
余力のある企業による第一弾の申請が一段落したのでしょうか。

11月から12月にかけては、サステナビリティ担当部署は、1年で唯一ひと息つくことのできる期間ですので、冬にかけて、申請数が伸びてくるカモです。(逆に、ここぞとばかりに休暇を取るかもしれませんが)

ここで思い出されるのは、SBTiが、新理事長と2名の独立評議員を迎え入れ、基準設定と検証部門を分離することを発表したこと。年内に、公益財団法人化を目指すようで、noteでもお伝えしました。

これは、もちろん、両部門に明確なファイヤーウォールを設け、透明性・信頼性を担保することが目的ですが、CDPのスコアを上げるためにSBTi認定を目指す企業が多いことを考慮し、認定のスピードアップも図った施策でしょう。

なので、毎月行っているこちらのアップデートも、注目下さいね。

上記noteは、使ってもらうための施策を充実させて来ている旨をお伝えしていますが、早速SBTiは、9月に鉄鋼セクターのセクター別ガイダンス(Steel SDA)をリリースし、同月ウェビナーを実施しました。

ご覧になった方もいらっしゃるのでは?

CBAMの対象セクターにもなっており、高炉より電炉、バージンよりスクラップの使用を奨励しているような内容となっていますので、今後、両者をにらみつつ、鉄鋼メーカーがどのようなアクションに出るのか、注目です。

「使ってもらう」取組は、S1・S2でも進んでいます。

8月から矢継ぎ早に、JPX、SSBJ及びSAAJ(日本証券アナリスト協会)がウェビナーを開催しました。複数回実施されるものもありますし、オンデマンド配信もされていますので、お時間のあるときに視聴されるとよいかと思います。

気が付くと、もう2023年も第4四半期に突入ですね。
11月最終週からはCOP28も始まります。

それに向けて、国際NGOやイニシアティブといった非政府アクターにも動きが出てくることでしょう。IFRSなどの「Standard-setter」も9月末にカンファレンスを行ったところ。

ますます目が離せませんね。
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