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やはり頼もしい、SAGA COLLECTIVE

「佐賀の文化と伝統を紡いでいくために自分たちができることは何か?」という問題意識を共有する、地域に根ざした事業活動を行っている事業者の集まりである「SAGA COLLECTIVE」

noteでも、昨年ご紹介しております。

自助努力により自社のスコープ1・2排出量をゼロにする活動に加え、いわゆる「BVCM」と呼ばれる、クレジットの購入を通じて、地域全体の排出削減に寄与する取組も推進されています。

佐賀県の「多良岳・有明海の森 間伐促進プロジェクト」はもちろんのこと、福岡県のJ-VERも森林吸収クレジットも購入されるなど、コミットするだけでなく、愚直に実行されているのが素晴らしい。

毎年、サステナビリティリポートを公表されているのも特筆に値します。
形だけのレポートが散見される中、しっかりと、自分たちの活動を「伝えよう」としている姿勢に好感が持てます。(どう「伝える」かでなく、どう「伝わるか」が重要ですので)

個人的には、いち早く、唐津の漁師さん達による、藻場再生によるJ-ブルークレジットを購入頂いたことが、嬉しかったです。

Jブルークレジットを推進している私としては、購入するだけでなく、創る側に廻ってもらいたいという思いからご案内したところ、「是非とも」という心強いお答え。ということで、早速打合せということに相成りました。

場所は、メンバー企業である「三福海苔」様の事務所。
参加者は、三福海苔の川原社長、SAGA COLLECTIVEの山口事務局長と私。
残念ながら、キーパーソンである漁師さんは支柱立ての真っ最中で、参加は叶いませんでした。

全国の有名百貨店や、佐賀空港でも購入できるようですが、やはり工場直売店が一番。店構えも素敵なのですが、その品揃えに圧倒。

海苔と言えば、小袋に入ったものが透明の容器に入っているものや、カットされていない一枚物が複数枚入ったものなどしか思い浮かばないところ、様々な商品が販売されており、特に「ちょい海苔」は、ちょっとしたお土産に最適だなと思いました。

Jブルークレジットの購入証書もちゃんとディスプレイされていて、有り難うございます、って感じでした(^^ゞ

工場直売店の様子

佐賀の川副町という、車以外でのアクセスが困難なロケーションですが、佐賀空港からはすぐですので、空港からレンタカーで旅行される際には、お立ち寄り頂ければと思います。

さて、前振りが長くなりましたが、どのようなプロジェクトでブルーを創生するのか、関係する方々及び事業者はどこまでの範囲を見込むのか、スケジュールをどのようにするのか。そして、ブルーカーボンの条件である「コベネフィット」は何なのかを議論しました。

ここまでご案内していることから明らかなように、プロジェクトは「海苔養殖」です。ただ、「海苔養殖」についての方法論は確定していないことから、Jブルーの運営を行っているJBEと連携しながら推進していくことにはなりそうです。

また、ブルーカーボンは海に関わることですので、森よりも権利関係などが複雑であることから、関係者の合意が重要。これについては慎重に進めようということで、意見が一致。方法論も構築しながら、先を急がず一歩ずつとなりそうです。

そして「コベネフィット」

「海苔養殖」は販売収益が「ベネフィット」。それに加えて発生するベネフィットが「コベネフィット」。生物多様性や地域活性化、環境教育などが一般的に訴求されますが、漁師さんにとって、もっと具体的な「コベネフィット」が欲しいという意見に、納得。

確かに、本業以外の手間が発生する訳ですから、もっとインセンティブがあってしかるべきかなと。漁師さんは、メンバーではないので、SAGA COLLECTIVEのビジョンを押しつける訳にはいきません。

貧困問題のあるところに環境問題はありません。
数十年先の話よりも、明日の暮らしが重要ですから。

まぁ、これと同じでは無いにしろ、もっと主体的に、自分事として取り組んでもらえるような、明確な目的があった方が良いことは確実かと。

今までは、「自分たちの事業が持続的になる」「子供達世代の環境を守る」ことにつながるから、やって当たり前、などと思っていましたが、リアルな声にハッとした次第でした。

三福海苔 川原社長(左) 山口事務局長(右)

とはいえ、「ブルーを作りたい」という熱意はひしひしと伝わって来ました。
関係者を巻き込みながら、着実な一歩を踏み出していきたいと思います。

これからも、進捗をお届けしていきますので、暖かい目で見守って下さい。

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園田隆克@GHG削減サポーター
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