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クレジットの発行保証します

NCSAが、6つの森林吸収プロジェクトを「Lighthouses」に指定しました。

  • Katingan Peatland Restoration and Conservation Project (Indonesia)

  • Luangwa Community Forests Project (Zambia)

  • Mai Ndombe REDD+ Project (Democratic Republic the Congo)

  • REDD+ Project for Caribbean Guatemala: The Conservation Coast (Guatemala)

  • Rimba Raya Biodiversity Reserve project (Indonesia)

  • Sumatra Merang Peatland Project (Indonesia)

6つは全て、VCS認証及びCCBS認証を受けており、Rimba RayaプロジェクトはSD VIStaも受けています。

NCSA(Natural Climate Solutions Alliance)は、自然気候ソリューションと炭素市場への投資の機会と障壁を特定することを目的とした、マルチステークホルダーグループです。具体的には、森林の保護・保全、家畜・動物・土地の管理、沿岸湿地・泥炭地の回復など、費用対効果の高い解決策を幅広く提供しています。

Lighthousesは、「灯台」という名前が示すとおり、指定されたプロジェクトは、NCSAの厳格な基準に合致しており、実施地域の自然資源、生活環境の保全・改善に寄与すること、及び、将来クレジットが創生される可能性が極めて高いことを約束するものだそうです。

クレジットが創成されるためには、計画書を作成して実施するだけではダメで、実施した後に検証を受けなければなりません。計画書が登録される際には第三者認証機関による「有効化審査」を受けますが、必ずしも、実施後にクレジットが発行されるとは限らないのです。

そのために、発行済みのクレジットを購入することが、一番リスクが低いのですが、それでは、着手時には自前で資金を用意しなければなりません。

このようなプロジェクトが実施される地域は、途上国の貧困地域であることが殆どです。出資者がいなければ、始めることができないのです。予算を手当てしなければ実施できない、国の補助金と一緒です。

そこに、この「Lighthouses」の価値があります。

灯台が、そのプロジェクトの行く末を照らしているのです。
そこには、クレジットが創生されている、将来、未来が見えています。
ですので、何も心配することなく、躊躇することなく投資してください。
ファンドや企業、先進国に対してアピールしているのです。

J-クレジットの前身、国内クレジットは、まさにこの仕組みでした。
大企業と中小企業が共同事業として認証委員会に申請するスキームでしたので、中小企業はクレジットの買い手を探す必要はなかったのです。

指定を受けたプロジェクトの運営主体は、「Verra」という、世界的に有名で、信頼性の高いボランタリーなクレジットを発行している組織です。
VCSやCCBS、SD VIStaなどのプロジェクトを認証しています。

Verraのプログラム認証

プロジェクト数及び認証量も豊富ですので、自然環境の改善に貢献し、併せてブランディングも行いたいとする企業にとっても、自社の目的に合致した地域、プロジェクトを選択することができます。

国連の安全保障委員会が役割を果たせなかったように、197もの国、地域が署名している気候変動枠組条約(UNFCCC) は、機動的にタイムリーにその目的を達成することは、不可能でしょう。

ボランタリーな活動を、私達が評価すれば、国は、企業は、投資家は、迷うことなく支援するでしょう。CDPのプログラムも、機関投資家が要求したから、つまり、私達が購買行動の判断基準として気候変動に対する取組をとらえると判断したからこそ生まれた仕組みだと言えます。

世界を変えるのは、私達自身。
地球市民としての義務を果たしていきたいですね。


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