先日、ICVCMが、特定の再エネクレジットは「CCP-Eligible」の認定を受けることができない旨公表した件についてご案内しました。
根拠について「CCPラベルが求める「Additionality」についての要求事項を満足しないため」と説明しただけで、何故「満たしていないのか」には触れていませんでした。
ですので、こちらについて簡単にご案内したいと思います。
そもそものプレスリリースは、こちら。
言及しているのは、こちらの箇所。「追加性 に関するCCP評価フレームワークの要件を満たしていない」とあります。
今回「reject」されたのは、GSとVerraによる8つの「再エネクレジット」、及びVerraによる「SF6排出削減クレジット」です。プレスリリースには、CDMの方法論が例示されていました。
この公表に先立って、高品質なクレジットであるためのクライテリア、グローバルベンチマークが公開されており、2026年に実施予定の次期バージョンに反映されると明言されていました。
その中で、CCPラベルを取得するクレジットは「以下のような排出削減・除去活動に資金を提供するものでなければならない」として列挙していた条件の「Additional」が、現行のクライテリアと比較してどうなるのかに着目していたところ、今回のリリースだったという訳です。
具体的な説明はプレスリリース中にはありませんでしたが、「カテゴリー評価に関する見解 再生可能エネルギー」という文書に、再エネクレジットについての説明を発見しました。
それによると、「グリッド排出係数(Grid Emission Factors)」と「抑制された需要(Suppressed Demand)」が要因のようです。
ということで、次回は、こちらについてご案内していきたいと思います。
お付き合い、よろしくです。