見出し画像

鼻中隔湾曲症手術の記録



 4月の半ばに表題の手術を受けました。本日(2024.5.21)が術後5週間時点の検診。手術後一週間目に、止血のための詰め物を取るという処置を受けたので、その1か月後という方がむしろ的確な表現でしょうか。

 手術を受けたものか検討している人たちにとって、手術をしたらどうなるのか?手術後はどいういう経過を辿るのか?など、気になるかと思います。そんな方々の参考になればと、ここに記述します。


 私は3泊4日の入院にて行いました。二日目が手術日

<一日目>

 具体的な手術手順、麻酔について、退院までの予定など説明を受け、あとはごろごろ。夜は絶食。与えられた飲料のみで過ごします。

<二日目>

 朝一?から看護師さんに連れられ歩いて手術室に。ベッドに横たわると、電極やら、点滴針などをつけられ「では始めます」と聞いたが最後、気がついたら「無事終わりましたよ。」その後しばらく呼吸器を使用。後に病室に連れられ、点滴を受けながら、麻酔が切れるまで寝て過ごします。
 痛みなどなかったのですが、つらかったのが「口呼吸」。止血のため詰め物を鼻に入れるのだそうな。よって鼻は完全に詰まった状態。口呼吸は疲れます。また喉が痛くなります。
 夕食から普通食。沁みたりすることはありません。でも味はよくわかりません。大事なのは、むせないよう飲み込むのに気をつけること。加減を誤ると、耳が痛くなることも。そして、困ったのが眠れないこと。口呼吸しながら、自然に眠りに落ちるというのは難しいものです。麻酔の力とは言え、ほぼ丸一日寝ていたわけですからなおさら。

<三日目>

 とはいえ、ぐたぐた転がっていれば、いつのまにか眠っているもの。3日目は病室にいるだけで、特にすることもないので、不快な時間は続きますが、実害はないと言えば、ありませんでした。暇つぶしの道具必携です。

<四日目>

 午前中に退院。やっぱり息苦しいまま。結局家に帰っても何もする気が起こらずごろごろして過ごしました。その後明らかに快方に向かっているのは実感でき、日に日に何事も普通にできるようになるのですが、息がしにくいので、とにかく億劫と言ったところでした。

<術後の注意ごと>

 ところで、この手術を日帰りとか1泊でやってくれる医療機関もあるようです。麻酔から覚めたら、あとは普通に動けるというのは確か。しかしながら、鼻呼吸不可能というのは、とてもつらいものがあります。集中力も著しく下がります。翌日から仕事というのはかなり難しいと思います。そして、その状態は、1週間以上続きます。そのくらいの期間、大したことはしなくて済むよう、周囲の理解と協力を得ておくことをお勧めします。
 また1週間くらい、出血がみられるので、綿球を鼻に入れる必要があります。とても滑稽な様になるので、出かけるときはマスク必須です。
 加えて、手術後から「鼻うがい」をしなければなりません。押すと液が出る道具を使って、生理食塩水にて鼻を洗うのです。これも沁みません(むしろ、真水を使うと激痛)。これにて、鼻の中にたまった血液やかさぶたを洗い流すのです。始めた当初は、鼻の奥まで液が行かない(そのまま落ちてくる)のですが、だんだんと奥まで液が届き、もう一方の鼻から出てくるだとか、のどの方まで液が流れた感覚というのがわかるようになります。しかしながら(残念ながら?)うがい後は鼻スッキリ!とまではいきません。あくまで、鼻中にたまったものを流しだすというものです。

<一週間後>

 詰め物を取るために通院。この処置は麻酔をかけて行います。よって、生身ではとても耐えられないことをされるのです。でも、詰め物を取った時、一瞬だけ久しぶりに鼻を空気が通った!という清々しい感覚を味わいました。でも、それはあくまで一瞬。結局腫れているのでしょうね。鼻はすぐ塞がりました。

<二週間~三週間後>

 鼻呼吸が戻ってくるのは、さらに1週間後(=手術2週間後)くらいだったでしょうか。少し鼻が通った感じがしたと思ったら、また詰まるというのを繰り返しながら、鼻呼吸している時間が増えてていくという感じです。そして、術後3週間を迎えたころあたりから、ほぼ終日鼻呼吸といった状態になります。ただ、鼻の奥がまだ塞がった感じがして、「全開」ではありません。

<五週間後>

 ようやくここ数日くらい、鼻を空気が通っている実感が強くなってきました。しかしながらまだ「全開」という感じはしませn。医師によれば、まだ「かさぶた」みたいなものが残っていると。これからは軟膏を使ってくださいと。1本使い切る頃(今から1か月後)には、全快(全開)するのではということです。

<これから>

 とまあ、以上が私の体験です。術後、のたうち回るような痛みや苦しみはありませんが、約1週間の完全口呼吸生活は、不自由です。でも、少しづつながら、日に日に鼻が通っていくことは実感できます。まだ世界が見違える域には達していませんが、もう少しの辛抱と心してまいります。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?