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teamLab Borderless: MORI Building DIGITAL ART MUSEUM
Borderless World
人は自らの身体で自由に動き、他者と関係性を持ち、身体で世界を認識する。そして身体は時間を持ち、頭の中での考えは、他の考えと境界が曖昧で影響を受け合い、時には混ざり合う。
アートも、部屋から出て、自ら動き出し、人々と関係性を持ち、身体と同じ時間の流れを持つ。作品は、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、他の作品との境界がなく、時には混ざり合う。
そのような作品群による、境界のない連続する1つの世界「チームラボボーダレス」。
人々は、世界をさまよい、意思のある身体で探索し、他者と共に新しい世界を創り、発見していく。
自分たちの存在によって変化する1つの世界に、他者と共に身体ごと没入し、溶け込んでいくことで、自分と他者との境界を連続的なものに変えていくだろう。そして私たちと世界との連続的な新しい認識を模索する。
<印象に残った作品>
Light Sculpture
![](https://assets.st-note.com/img/1716802228164-AoyR3gfHaQ.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1716802228096-cIqkC2t5jM.jpg?width=800)
大量のムービングライトが作り出す光の彫刻。
光と音に包まれ没入体験する。トランス状態ってこんな感じなのかな。光のパターンもたくさんあり、これを見るだけでも行く価値があった。欲を言えば、奥にある鏡の存在感をもう少し消してほしい。
<その他>
![](https://assets.st-note.com/img/1716803175101-gmlVy72Aak.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1716803175103-K6QEcz89kV.jpg?width=800)
各空間から、カラス達が出て、この作品ははじまる。他の作品の境界を越境し、時には他の作品に影響を与えながら、縦横無尽に飛び回る。例えば、カラスが飛ぶことによって、他の作品の花を散らしたり、「世界は暗闇から始まるが、それでもやさしくうつくしい」の文字から文字がもつ世界が現れる。
光で描かれた八咫烏が空間を飛び回り、その軌跡が光跡となり光の空間に描く書『空書』を描いている。カラスが互いに追い追われる。追うカラスも、やがて追われる側になり、追いつかれカラス同士ぶつかると、カラスは散って花となる。また、カラスは、鑑賞者を把握しよけながら飛んで行くが、よけきれずに鑑賞者にぶつかると同じように散って花となる。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
![](https://assets.st-note.com/img/1716803175046-8ZL6Rb76Lc.jpg?width=800)
空間全体に映像が映し出される作品は、自分も映像と一緒に動いているような感覚になり、美術鑑賞というよりはアトラクションのように驚いたり楽しんでいた。ただ、noteに記録するにあたり公式HPを見返すと、作品についてのコンセプトや見どころがしっかり書かれていて、ここを読んでおけばもっと楽しめたかも、と後悔。でもそれは次回のお楽しみに。
順路も窓もない上に、作品(映像)が部屋を跨いで移動するので、方向感覚や時間の感覚がなくなってしまう。気がついたら3時間くらいは経っていて、ヘトヘトになっていた。いろんな小部屋があり、アプリで会場地図を見ながら進むのだけど、とうとう「Bubble Universe」の部屋にはたどり着けず・・
東洋美術的な要素が多く含まれているので、外国人からのウケがいいのもわかる。この日は平日の昼間だったが、子供と外国人で賑わっていた。没入感を高めじっくり作品を味わうなら、いかに人が少ない日時を狙うかがポイント。方向音痴、暗所恐怖症、三半規管が弱い人は要注意。
鑑賞後にペリカンカフェで休憩。タイミングよく大好きな食パンをゲットでき、ホクホクで家路についた。チームラボの作品は最新技術を駆使して変容し続け、ペリカンは何年も変わらず「食パンとロールパンだけを売る。」というスタイルで同じ味を守っている。どちらも尊い!
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