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ランス美術館コレクション風景画の始まり_贋作今昔物語


20年ほど前にモナリザの模写をした。絵を描かない友人はそれを見て感動したと言ってくれたがそれは、ダビンチの構図がよかっただけだと確信している。私のオリジナルではないし、当たり前だが本物の足元の下の下の(以下「下の」が延々と続く)
ちなみに、私がモナリザを模写している最中に絵の神様が降りてきて、「お前は画家にはなれない。モノにならない」と言った。
油絵に執着している私に現実を教えてくれたのだ。さすがは神様。
ただ、多い時は年間50展覧会を観賞していくうちに真贋を見つける能力だけは身についた気がする。
モーツァルトに嫉妬したサリエリか?
嫉妬は醜い。
私の中の嫉妬心なのか、観賞しまくった経験値なのか、絵の神様の置き土産なのか、すぐ見つけちゃう。
怖い絵展のとき、混み混みの会場で一目で見つけて「コレ贋作」と友達に言った。彼は信じなかったが解説を読んで認めた。贋作というより作者自身が自分の自信作を小さなキャンバスに模写した絵だったのだが。筆のタッチがおかしいし、絵に力がなかった。
あの会場でみんなが張りついていた一番大きな絵も…おそらく…。
先日まで開催されていた「風景画のはじまり」展(損保美術館開催)は酷かった。
2回お伺いしたのだけれど、2回めは本物を探しに行った感じ。1枚みつけたときはお宝発見な気分。


支持体から解説と違う。板に油って解説の絵にキャンバスの布目が見えてるし。10年前に世界堂で買ったキャンバスか?(それはないだろうけれど)


あと、額装して見えない箇所は手抜きになってたり。
だから、騙すなら全力で騙して欲しいので、せめて騙す努力をしてください。
下品な文章になってしまったが、下品な現実について書いたのだから、読んでくださった方は勘弁な。
模写したモナリザは破棄したのでそのあと模写した巌窟の聖母の一部を載せてみました。

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