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そっと見守る

時薬や日にちくすり
という言葉を耳にします。
この言葉は体の傷や病気にも使われますし、
心の傷にも使われます。

どんな傷もその日のうちに、
治ることはほとんどないと思います。
ある程度の時間や日にちを要します。

体の傷や病気は、
かさぶたができてきたり、
症状が軽減していくいう形で、
回復が目に見えやすいと思います。

ですが、
心の傷はどれくらい癒えてきたのか、
本人でも中々分かりづらいと思います。

人の悩みの大半が、
人間関係によるものと
言われています。

はじめは良い関係を築けていたとしても、
段々とひび割れてきたり、
互いに摩耗していたり、
あるいはそれがどちらか一方だけであったり。

人って根本は変わらないのかもしれないけれど、
ずっと同じでいられないものですね。
あるいは、
接する時間が増えるごとに、
知らなかった面が見えてきて、
違和感を覚えたり。

長くずっと良い関係を維持するには、
互いの変化やイメージと反した発見を
自然に受け入れられることが
必要なのかもしれません。

ですが、
誰とでもそれはできませんね。

変化したことや、
イメージと反した発見をしても、
受け入れる必要もなくて、
時間を置いて見守る、
という選択もよいと思います。

時間がたてば、
お互いがさらに変化して、
変化したことや、
イメージと反した発見も、
受け入れられるように
なっているかもしれません。

見守ったり、
そっとしておいてあげたり。

そういうことは、
相手のためだけでなく、
自分のためにも
してもよいと思います。


『時は悲しみと諍いの傷を癒す。
 人は皆変わる。
 過去の自分はもはや現在の自分ではない。
 悩む者も、悩ませる者も、
 時がたてば別人になる。』
 ブレーズ・パスカル

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