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しがみつかなくていい。

昨日、
スヌーピーの名言や
作者のシュルツ氏の名言を
取り上げた。

スヌーピーの名言については
時折見かける事もあったけれど、
「へえ。意外に深い。」
と思うことはあっても、
掘り下げなかった。

親切な方々に
関連書籍があることや、
ツイッターがあることを
教えていただきました。
早速、見て楽しむ事が出来ました。

noteという場の温かさを実感しました。
ありがとうございます。

そして、
なぜスヌーピーの名言を
見かけて気になっても
掘り下げなかったのか、
というと。

私は若い時分、
みんなが可愛いというものから、
本当は可愛いと思っているくせに、
距離を置いてしまう癖があった。

流行の服装に身を包み、
流行り物について語り合い、
流行の遊びをして、
楽しそうにしている
同年代の子たち。

勿論、私も同じようにしたかった。
でも、出来なかった。
もししたとしても、
心の底から楽しめなかった。

人に好かれたいからと
同じものを欲しがって
周りに迎合する必要はない。
それよりも、
将来のために勉強しなさい。
そんなことに時間を使う必要はない。

流行の服装も、
流行の遊びも流行り物も、
規制を受けない範囲で楽しむか、
見つからないように細心の注意を
払うしかなかった。
見つかると不在の間に、
廃棄されることもあった。

周りに迎合しているわけでなく、
私自身が楽しそうと思うから
取り入れてみたいだけだったのだけれど。

ドラマもアニメも、漫画も。
許される範囲でしか楽しめない。

可愛いキャラクターに嵌る事も
あまり良い顔をされなかった。

そういう訳で、
明らかに漫画に見えない本か、
内容が平易でなさそうな本しか、
手にしづらかったので、
イラストのある物は読みづらかった。
何でもダメと言われたわけでないけれど、
何が良くて、何がダメなのかは、
非常にわかりづらかった。

今の今になってスヌーピーの本が
沢山あることを教えていただいて
知ることになる。

あるんだろうな、
とわかっていても、
手にできなかった。

もう、
そういったものを
遠ざけて自分の心身を
守る必要はないのに。

いまだに、
その頃の感覚が抜けきっていなくて、
遠ざけてしまっていることに気が付いた。

私はそういったことをして、
自分の心の中と、身を守ってきた。

こんな風に、
誰しも自分の身体と心の平安のために、
自分の思想や行動を
自ら作り上げることは
あるのかもしれない、
と思った。

特に、
まだ庇護のもとでしか生きられない頃に、
そうした術を身に着けると、
もうその状況でないのに、
その過去とは決別したはずだけれど、
身に着けた術を手放せない場合が
あるのではないか、
と感じた。

知らない間に、
視野を狭めてしまっているかもしれない。

その頃はその術にしがみつくことで、
耐えて強くなったつもりでいた。
だけれど、
今となってはその術にしがみつくことで、
視野を狭めて内面が貧弱になってしまう。
そんな可能性もある。

もしも、
昔に身に着けた自分を守る術を使わなくても
今安全なのであれば、
気が付いたら手放そう。

それはもう癖のようなもので、
何となくしがみついてしまっているだけだから、
もうしがみつかなくていい。

少しずつでいいから、
そこから抜け出して、
自分が良いと思うものや
自分が良いと思うことを
心の底から楽しみたいと思う。

自分の感覚をすこしづつ、
取り戻そう。


『しがみつくことで強くなれると
 考える者もいる。
 しかし、時には手放すことで
 強くなれるのだ。』
 ヘルマン・ヘッセ


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