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宅建 登録実務講習 体験記~"業界最安値の講習は安かろう悪かろうか"を検証~

宅建に無事合格した、
からと言ってすぐに重要事項説明ができるわけではありません。

「宅地建物取引士証」が交付されて初めて重要事項説明(及び、35条書面への記名、37条書面への記名)が独占業務として行えます。
しかし、「宅地建物取引士証」を受け取るまでには、
・時間
・金
・手間
がかかります。

 宅建士として登録するにあたり、
宅地建物の取引に関する実務経験2年未満の人が、資格登録要件を満たすためには、「登録実務講習」を受講する必要があります。
一般的な相場は、2日間で22,000円(税込)です。
登録実務講習の修了試験に合格すると(合格率90%以上)、資格登録申請を行うわけですが、
資格登録手数料として、37,000円かかります。
他には、必要書類として、
・身分証明書(本籍地の市区町村発行)
・登記されていないことの証明書
・住民票(申請者本人のみ記載)
・顔写真(縦3cm×横2.4cm カラー)
などがありますが、これらを取り付けるための手数料も発生します(わざわざ役所などに行く手間や、都道府県「収入証紙」なるものを買う手間も。「収入印紙」とは異なるので、要注意!)。

無事登録が済むと、宅地建物取引士証の交付申請をするわけですが、
取引士証交付申請手数料に、4,500円かかります。
しかし、宅建試験合格から1年以上経過している場合は「法定講習」を受講する必要があり、その費用は12,000円になります(私もこれに該当します。やれやれ)。

以上より、
合格しても、宅建士としての仕事を始めたいと思ったら、
22,000円+37,000円+4,500円+12,000円=75,500円
もかかるのです。

このたび、私は、現在の仕事に加えて、
「宅建士としての仕事も始めてみたい!」
と思い立ちましたので、合格してからそのままに放置していた、「宅建」という資格を活かすべく、まずは、
「登録実務講習」
を受講することから始めました。

さて、先ほど、
75,500円
もかかるという話をしましたが、唯一、金額をコントロールできる(=節約できる)費用があります。
それが、
「登録実務講習」
の講習費用です。講習は民間事業者に委託されているので、価格は自由競争です。ネットで調べると、受講費用は大手の資格試験予備校を中心に、22,000円が相場です。

その中で、ネットサーフィンしていたら、見つけたではありませんか。
11,800円(税込)
で受講できる会社があることに。

その業界最安値を提供している会社が、
一般社団法人 TAKKYO
です。

同業他社と比較すると、あまりにも安くて、申し込むのに躊躇している方もさぞ多いことでしょう。私もその一人でした。
しかし、この物価高のご時世、節約できるものは節約したい魂で、私は、
TAKKYO
に申し込み、二日間受講してきました。
はたして、
TAKKYOは安かろう悪かろう
なのか?
大手を受講したほうが無難なのか?
これからどこで登録実務講習を申し込もうか悩んでいるあなたに向けて、少しでも参考になるように、生々しい体験記を報告します。
そして、中には、巷では易しいと言われているものの、修了試験が心配と思っている方もいることでしょう。ほとんどが合格しますが、不合格者もゼロではありません。
というわけで、修了試験の内容についても、知りたい方には知れるよう、まとめました。

備えあれば患いなし。
本noteを通じて、登録実務講習を事前に疑似体験し、修了試験には確実に楽々合格し、より充実な講習になることを心より祈ってます。

1)初日


会場は、
「貸教室・貸会議室 内海」
(東京都千代田区神田三崎町3-6-15 東京学院ビル1階)
でした。
JR水道橋駅西口徒歩1分
とアクセスは良好です。
しかし、建物は年季が入ってますので、冬は寒いです。寒がりの方は防寒対策をしましょう。
※今回会場となった、1階の教室のエアコンは左側前方にありました。よって、位置的には、左側前方が一番暖かいかもしれません。ちなみに、手動で温度設定を調節できるタイプでした。寒がりの受講生(女性)が、温度を調整していました(上げていました)。

 私は、会場には早めに到着したのですが、
9時から受講開始にもかかわらず、講師が到着したのが8:50過ぎで、8:55に入室しました。受講生はみんな待ちくたびれていました。
(講師も反省されたのか?、二日目は、8:50前に入室できました)

入室すると、講師が受付も兼ねています。なるほど、会場を安く借りられるところにして、受付の人件費も発生しない。企業努力をしています。受付時には、顔写真付の身分証明書を提示する必要があるので(初日のみ)、忘れずに持参しましょう。

   私は前の方の席に座りましたが(積極的に受講したかった。しかし、最前列は避けたい、みたいな)、机が不安定で揺れます。ハズレの机なのか、そもそも全て揺れる机なのかは不明ですが、受講料が安いのだから、これぐらい我慢します。
どの席に座るかは自由ですが、端の席と後ろの席から先に埋まっていきます。
平日の受講でしたが、広めの教室に受講生は15名(とやや少なめ)。男性9名・女性6名でした。
見た目、男性の年齢は20代~60代と幅広いのに対して、女性は20代~30代の若い女性が多かったです。
ほとんどの人が二人分の長い机を独り占めして使用できたので、その点は快適でした。なぜなら、複数のテキスト(※)を同時に使用(参照)する機会があるので、机を広く使えるにこしたことはないからです。

※)使用するテキストは、事前に送付される、
「テキスト本編」「雛型・資料集編」「演習編」の三冊です。

講師は男性で、見た目、60代。
現在も都内で取引士として従事しているとのことで、現役の方から実務の話を聞けるといのうが、本講習の醍醐味と言えるでしょう。

講習が始まってから1時間経過し、1名の若い男性が遅刻して入室しようとしました。「開始時間を勘違いしました」との弁明でしたが、入室及び受講は許されませんでした。国交省からの指導を受けている講習ですので、
時間には厳格
なのです。
これから受講される方にあたっては、例えば、昼休み後の開始時間などに遅刻しないよう(時刻を勘違いしないよう)、時間管理にはくれぐれも気を付けて下さい。

この講習では、講師は、修了試験に出題される箇所を講習中に教えてくれます。そのたびに講師からラインを引くように指示されるわけですが、本番のテストの際に、すぐに参照できるよう、ふせんを貼るのがベストです(修了試験はテキスト持ち込み可)。
よって、受講当日は、
ふせん
を必ず持参しましょう。
併せて、蛍光マーカーも忘れずに。

講師の方は、
名物講師というレベルではありませんでしたが、実務や現場の話をしてくれたのが良かったです。
絵がうまいと、もう少しわかりやすくなるのになあとは感じました(不動産関係は特に、図解すると理解しやすい)。
ちなみに、私は一度も寝ていません。眠くなるような講習ではありませんでした。

お昼休憩は30分しかありません。
ただし、こうすることによって、帰れる時間が早くなるので、TAKKYOのカリキュラムに僕は賛成です。

ランチは、3パターンに分かれます。
①予め、持参する。
②近くのコンビニで軽食を購入する。ファミリーマートがあります。
③近くの店で食べる
女性は①が多い印象です。②の人もいました。
男性は①②③それぞれ分かれます。
僕は、③を選びました。
そして、30分と限られる時間の中で外食するには、水道橋駅周辺にはたくさんの飲食店はあれど、一択でした。

ズバリ、
小諸そば 水道橋店」
です。
ここなら、会場からすぐ近くで、提供が早いので、さっと食べて、さっと戻れます。
ちなみに、入店すると、すでに行列ができていますが、ひるむことなかれ。この行列は、提供待ちの行列です。まずは、入口右手の券売機で食券を購入し、すぐにカウンターに提出し、熱いor冷たい、そばorうどん を伝えます。それから、列に並びます。
多少行列が並んでいたとしても、回転がとても早いです。僕は二日連続で席に座れましたし(中央に立ち食いスペースもある)、小諸そばに大満足でした。

初日の講習は、以下の内容でした。
①受付業務
②現地目視調査
③公簿等の調査
④面接、聞取り、現地調査
⑤生活関連施設調査
⑥法令上の制限調査
⑦価格査定
⑧媒介契約
⑨条件交渉

契約

2)2日目(最終日)

・重要事項説明書(35条書面)
・媒介契約書(37条書面)
を実際に作成してみるという内容でした。
まさに、実務に直結する内容で、個人的には興味深い内容でした。

ちなみに、修了試験では、
「重要事項説明書」
を作成する問題が出題されました。
2日目の講義を聞いていれば、何ら問題なく解けるはずです。
ちなみに、TAKKYOでは、事前に
「自宅学習用問題60問」と
TAKKYO視聴覚教材(動画)のURL
が事前にメールで送られますが、前者は指示どおり、必ず2回以上は解くべきです。修了試験はほぼその問題内容から出題されるからです。
一方、動画については、内容は、
・重要事項説明書(35条書面)
・媒介契約書(37条書面)
の作成なのですが、音声が小さすぎて(かつ、内容が古いからか、テキストの参照ページも異なっており)、こちらは予習する必要はありません。
2日目の講義をしっかり聞きながら、どこに(例えば、「契約概要」「チェックリスト」「登記簿謄本」など)書かれているものを「重要事項説明書」に反映させるかを習得します。

注意する点としては、
・建物の、住居表示と、地番は異なります。住民票の住所は、「住居表示」。登記簿に書かれているのは「地番」。よって、法務局で登記簿をとる際には、「地番」から取り寄せる必要があります。
⇒重要事項説明書において、所在(→地番)、家屋番号、住居表示を各々記入する欄があるので、混同しないようにする必要があります。
土地~番
建物~番地
家屋番号~番

・同様に、登記簿記載の所有者の住所は、住居表示の住所(現住所)と異なることがあるので、注意が必要です。つまり、前住所のままで登記簿上は変更していないことはままあるためです。

上に書いたことは、今すぐに理解できなくても問題ありません。2日目の講義で、講師が親切丁寧に教えてくれますので、当日に理解すればよいことです。

3)修了試験


時間は60分ですが、20分が経過したら、問題用紙と回答用紙を提出の上、退室が認められます。講師がその場で採点し、外で待機している受講生に合否を伝え、合格の場合は、終了証をその場で受け取り、帰れます。
ちなみに、僕は30分で退出しました。早い方でした。
点数は教えてくれませんでしたが、無事合格。おかげさまで、楽勝でした。

内容は、
1.正誤式(〇×問題) 30問 80%以上合格
2.記述式 20問 80%以上合格
合格するには、ともに、80%以上正解する必要があります。

さて、結局、
TAKKYOは、大手の約半分の価格の受講料にもかかわらず、
内容は、安かろう悪かろう
だったのか?

結論は、「否」でした。


しかも、終了証を当日中に発行してくれるというサービスが素晴らしいではありませんか。他の会社では、後日、採点→終了証発送、というところが多いのですから。
※LEC、日建学院などその他は大体終了後1週間位で郵送になる、とのネット情報

物価高のこのご時世、
しかも、取引士証を受け取るまでには、最大で約7万円以上もかかる中で、TAKKYOで受講することにより、約1万円を節約できるのです。

僕は、TAKKYOの回し者でもなければ、
営業妨害を意図する者でもありません。

実際に受講した一人として、素直な感想をまとめたまでです。
他にも、ネット上に口コミ情報はあふれてますので、それらと比較検証した上で、ご自身の判断で「登録実務講習」の受講先選びをしていただければ幸いです。

そして、最後に、

30問の〇×問題に出題された内容は以下の通りです(29問を有料公開。1問だけ思い出せなくて、すみません)。
ただし、(自宅学習用の)問題文がそのまま出題されるとは限りません。約6割以上は問題文がそのまま出題されましたが、残りはそうではありませんので、問題文は落ち着いて読みましょう。

また、出題内容は都度変更されているかもしれませんので、保証はしませんこと予めご了承下さい。"あくまでも参考程度"ととらえていただければと思います。
大事なことは、先生が「線を引いて」といった箇所に線を引くこと、そして、すぐに参照できるように、ふせんを貼ること。これに尽きます。

以下、当日実際に出題された問題です(2024年某月)。また、購入者特典として、TAKKYOの「登録実務講習」に関して私に質問などあれば、メールで回答しますので、併せてご活用下さい。

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