【#COP15現地レポ】首脳級会合(12/15)

※12月16日に作成した記事ですが、12月24日のアップとなってしまっています。申し訳ありませんが、ご了承ください。

COP15も終盤の12月15日、モントリオールでは雪が降り積もり、一晩で街中の景色が一変しました。街を歩くと、大きな雪だるまやお店のクリスマスツリーが目立ちます。

会場に並ぶ雪だるまたち

同じく、会場も雰囲気が変わり始めました。首脳級会合が始まり、各国から大臣などの閣僚が交渉に参加していることによって、メディアの数が増え、セキュリティも厳しくなったように感じます。停滞気味だった交渉も、閣僚級による協議により活発になっていくことが予想されます。日本からは西村環境大臣と勝俣農林水産副大臣が交渉に参加するため、会場入りしている姿をみることができました。

CONDのブースにいらした西村大臣

首脳級会合が始まったとはいえ、COP15も残すところあと数日に迫っています。各国の代表が交渉しながら取り組んでいる文書のうち、まだ合意に至っていない部分にはブラケット=[ ]がついていますが、その数は未だ700に及びます。会場では、COP15に向けた3年間の議論にもかかわらず、世界的な目標であるポスト2020枠組みに合意することができないことに避難する運動もおこなわれています。

3年間議論してきた末に、あと数日で700個ものブラケットが残されていることに対して疑問を感じるとともに、採択にあたり全ての締約国の合意が必要であることを考えると、本当に期間中に終わるのか不安になってしまいます。最近では、COP15の期間が延長されるのではないかという声も聞きます。各国がcompromise(歩み寄り)しつつ、合意形成まで持ち込むことができるよう、期間の限り見守りたいと思います。

政策提言統括 髙田健司

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