「歳をとれば記憶力は低下する」は嘘

先日、新宿のIT企業様にて人事評価制度導入のコンサルティングを行っていた時のこと。

「もう歳だから覚えられなくてね~」

と何度も言ってくる管理職の方がおり、段々イライラしてきたので
徹底的に論破する事にしました。大人気ない話で申し訳ございません。
(傾聴やらアンガーマネジメントやらやった上での最後の手段です。)

論破すると決めたからには手心を加えず徹底的にやる主義ですので、
まずはうろ覚えであった論拠を明確にする事からはじめました。


論拠1:老年期における知能とその加齢変化に関する研究       1987年に東京都老人総合研究所という組織が東京都小金井市で実施した検証。70代の老人300人を対象として選び、2年間にわたって調査を行った。
知能の測定にはWAIS成人知能検査を用い、その結果40代とほぼ変わらない
知能指数であった。よって年齢による知能変化の有無は確認できず。
論拠2:エビングハウスの忘却曲線
人は1日後には74%の事を忘れ、1週間後には77%忘れるという論拠。
上記から、年齢にかかわらず復習をしなければ誰でも忘れていく事から年齢による記憶力の低下は関係ない。

論拠はこの程度で良いでしょう。

「記憶と年齢は関係ない!」

しかし、体感的に忘れやすくなっていると感じる方は多いのではないでしょうか。

その理由は前頭葉の萎縮
加齢と共に脳は萎縮するそうですが、中でも前頭葉という部分が最も早く萎縮するそうです。
その前頭葉こそ「忘れやすくなったと思う」の元凶であり、正確には忘れやすくなったのではなく

「意欲的に覚えようとしなくなっている」

という事になります。
段々と意欲や興味が無くなっていくんですね。

前頭葉の萎縮を防ぐには

「日々ドキドキする体験、新しい事へのチャレンジをする」

これが一番らしいです。

さて話を戻しまして、叩き潰しただけではふてくされてしまい、     前に進まない事に変わりはございませんのでやる気になってもらわなければいけません。

日を改めて、先日の非礼を詫び、傾聴しながら人事制度のメリットを伝え
一つずつ覚えて頂きました。現在も進行中ですが、ようやくお任せできそうなところまできました。

株式会社コンセプトゲート
人事コンサルティングチーム
http://concept-gate.jp/

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