第6章(1)モンゴルのゴビ砂漠に農の原点を見た!
九月初秋、首都、ウランバートルに到着。
すでにウランバートルの気温は氷点下に近い。
首都ウランバートルは、モンゴルの人口の約半数が集まる過密都市でもある。
モンゴルといえば、まず想像するのが馬に乗った遊牧民の姿だろう。
しかし、最近はモンゴルの象徴である遊牧民の数が激減しているという。
都市化が進んでいるのと、草原の砂漠化が進行しているために、家畜の餌である牧草が不足して「遊牧」自体が不可能になったというのだ。
遊牧とは、遊牧民の糧である家畜とともに、餌である草を求めながら移動する生活をいう。つまり、一カ所に留まると草を絶やしてしまうため、家畜といっしょに移動しなくてはならないのだ。
移動中は「ゲル」と呼ばれるフェルトでできた大きなテントが家となる。
オイラの手段はどこへ行っても同じ。
バイクに跨がりギターを背負っての「弾き叫びスタイル」でどこへでも行く。
首都ウランバートルでオフロードバイクを借りて、いざ出発! 目的地はゴビ砂漠のど真ん中、ブルガンという地区だ。片道千キロメートル、往復二千キロメートル以上のバイクツアーである。
ウランバートルから南へ向かい、ウムヌゴビ県のダランザドガドを経てゴビ砂漠へ突入。さらに進むとブルガンに到達する、ようだ・・・・・・。そこに、農業を始めた遊牧農民がいるという。ほとんど、このレベルの情報だけ。
さぁ、考えても仕方がない、進もう!
市街地を抜けると、そこはいかにもモンゴルらしい枯れた大地と突き抜けるスカイブルー。もう色が「大地」と「空」の二色しかないんだから。
その間を真っ直ぐに続く道。
対向車も来ないし、たまに家畜の骨が散乱しているくらいで道路はきれいだし、超快適!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?