デザイン思考5つのstep/ 1、共感

最初のステップは「共感」です。
ユーザーを把握したりユーザーを知る
ことも大切ですが。
なぜ「共感」という言葉を使うのか?

把握→つかむとか、理解すること。
知る→こちらもつかむこと。
(かんたんにまとめてます)

これらは、
問題解決の材料として、
表面的な行動を情報として集めたような
ニュアンスとおもいます。

共感→気持ちとして感づる。同感。

デザイン思考は「人間中心デザイン」
とも言います。

いかに、人間中心で考えることができるか?
潜在的な心理の心の部分まで入り込むことができるか。

ユーザーの表面的な回答だけでなく、
潜在的なニーズまでもつかむことが
ポイントになっているという
意味だと思います。

潜在的→本質的なニーズをつかむことで、
破壊的なイノベーションに
つなげることができるようになるのです。

例えば、
馬の時代。
輸送手段が馬から自動車に
変わった時代で例えてみると。。

<表面的な問題解決の場合>
1、ユーザーの要望
  もっと早く走れる馬車が欲しい!
2、問題解決する人の回答
  目の前の馬を見て、
  もっと早そうな馬に乗り換て、
  馬車を軽くして馬が早く
  走れるようにしましょう!
3、改善策
  馬を変えて、馬車を軽くする。
4、結果的には、早くなりますが。。


<共感という思考で問題解決の場合>
ニーズの出発点となるユーザーの要望は
1、ユーザーの要望
  もっと早く走れる馬車が欲しい!
2、問題解決すえる人の問い
  なぜ、もっと早く走れる馬車が
  欲しいのですか?
3、ユーザーの回答
  運びたい荷物の量も増えるし、
  運ぶ回数も増えてくるから、
  効率よく運びたいんだよ。
4、問題解決する人の問い
  では、より多くの荷物を
  もっと頻繁に運べるように
  したいのですね。
5、問題解決する人の思考
  だったら馬でなくてもよいのでは?
  もっと、効率的に頻繁に動けるもの
  馬も疲れちゃうからなぁ。。
  馬に変わる、疲れない移動手段とは!
6、改善策
  自動車を発明しました。
  これだったら、燃料さえあれば、
  もっと早く、
  もっとたくさんの荷物を
  もっと頻繁に
  はこぶことができます。


表面的な問題解決

共感という思考で問題解決
する違い。

共感の方は、ユーザーの要望を
そのまま受け止めないで、
その要望の奥底にある
本来求めていたことに対して
答えることで、
自動車というものの
発明につなげました。

これは、説明するための一例ですが、
この考え方を導き出すプロセスの中で
実際にいろいろな体験を
してみることも大切です。

実際は、
例えば、この時代としたら、
実際に馬を使って、
移動したり、ものを運んだりしてみる。
また、
馬から離れて、いろいろな移動手段を
見たり体験してみる。

そうすると、
馬の本来の目的である移動をもとに、
いろいろと置き換えたり、
可能性を見つけたり
することができてきます。

これらの作業を繰り返していると、
次のステップの「問題提起」
につなげるヒントが出てきたりします。

なので、共感から始めることで、
改善改良的な問題解決を
おこなうのではなく、
心の底にある本来求めていることを
つかむことで、
今までにない
新しい提案につなげる考え方なのです。


では、楽しい未来をつくってくださいね!

弊社サイトでも、デザイン思考のプログラムをご案内しています。
https://www.interplanning.co.jp/designthinking.html

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