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ウェブディレクターに「向いてる・向いてない」って?

こんにちは、ウェブディレクター歴13年くらい、現職のコンセントは10年目の佐藤です。以前は広告系の仕事をしていましたが、コンセントではクライアントのコーポレート系のウェブサイト運営を支援するお仕事を多く担当しています。

今回は中堅のちょっと手前、といったあたりのウェブディレクターの方が、キャリアに抱きがちな「自分はウェブディレクターに向いているのか…」という不安について、私の考えをお話ししたいと思います。


不安の正体は何か

「向いてる・向いてない」問題に関しては、生来の性格や気質で協働がどうしても苦手、といった方は確かに「向いてない」と言えるかもなと思いますが、そうではないなら、そしてすでに何年か続けていられているなら、もう「向いてる」と言ってしまっていいんじゃないかなと個人的には思います。

活動のフィールドが広く、定型の仕事があまりないので、わかりやすい成長実感が得られにくい&成長イメージが湧きにくいにもかかわらず、面白がって続けられている方こそ、ウェブディレクターに向いていると考えるからです。

しかし、成長実感が得られにくい&成長イメージが湧きにくい、という仕事の性質が「向いてるのかな…」と悩ませるところでもあります。

私の職歴

私は現在、プロジェクトによってはプロジェクトマネージャーを担当したりもしますが、基本的にはウェブディレクターを名乗ります。しかし、もともと広告系の映像制作の業界にいたので、遡るとかつては「プロダクションマネージャー」を名乗っていました。根本的に役回りは同じで、業界・フィールドによって求められる仕事の内容が少し変わるだけだと解釈しています。

映像制作の「プロダクションマネージャー」もウェブ制作の「ウェブディレクター」も、予算とスケジュールと企画を具体計画に落とし込み、各所に依頼をかけ、打合せをし、段取りをし、フォローをし、催促をし…つまり一連の進行を管理し、成果物が要件通りのクオリティであることを担保し、終了したらみなさんへ支払いの手続きをする、といったことをします。

映像制作だと、ひとつの成果物に対して関わる専門家が多いし、機材は高いし、基本的に同期コミュニケーションの世界なので、段取り・調整に求められるものはシビアかもしれません。
また、ウェブディレクターのほうがより企画立案・具体計画=設計の部分でスキルの発揮を求められる分、やることが多くて大変、というのはあるかもしれません。(映像だと分かれている演出と制作進行の役割が兼ねられている感じ。使う脳みその部位が違うイメージなので結構難しいと思います。)

いずれにせよ、やることが多い!大変!っぽい仕事です。

経験がキャリアを作る

でもシンプルに考えたら、仕事そのものが大変というわけじゃないのでは?とも思います。単純に経験不足で、大変だ!やること多すぎ!と感じてしまっただけかも…。(もちろん、担当するタスクがめちゃ多い状況が大変だ!ということはあったと思いますが…)

私自身は、もっぱら「やれることを増やしたい・拡げたい」のマインドで仕事を続けて今に至る、という次第なので、「ウェブディレクターのキャリア」にフォーカスして考えることは、これまでそんなに多くなかったと思っています。広告や映像から、コーポレートコミュニケーションやウェブに活動領域をシフトしてきましたが、新たな経験を得る機会を得て、面白がってそれに取り組む、ということの繰り返しでレベルアップをしてきたと自負しています。

私たちの仕事のフィールドはそもそも広いし、守備範囲は人によって違う、というかその人のその時の経験や能力によって違います。だから、どんな優秀なウェブディレクターだって得意分野があったり苦手な分野があったりする。
そんな開き直った考えのもと、今後も同じスタンスで仕事を続けるつもりです。

迷い悩みつつ進もう

「向いてるのかな…」という気持ちの中には、「他に向いてる仕事もあるんじゃないかな…」という考えも滲んでいるんだろうと思います。これも正直なところ、気持ちはよく分かります。
でもたぶん、どんな仕事であっても、守備範囲や得意分野は、仕事をしながら培われる考え方や意識、経験が大きく影響するので、迷いながらも続けることがすごく大切。というかそれしかないんでしょうね。

とにかく、悩みや迷いに惑わされて、前向きに進む歩が緩むのはもったいないと思います。「もうやってられない!」っていうぐらいイヤになっていなければ、ウェブディレクターに向いてるあなたはもっと堂々と、もっと面白がって仕事をしてください。フィールドはめちゃ広いので。


 


一緒に働く仲間を募集しています
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